だいすきなの

翔太くんとお付き合いしてから…んんと、入学式だから…2ヶ月…とか!
まだまだ知らないこととか多いけど私は幸せです
友達も沢山出来て、さわちゃんとか、ちづちゃん、あやちゃん、真田くん
私は幸せ者だな、としみじみ実感しております、はい

今日は放課後残って真田くん抜きでお勉強会
真田くんは部活があって忙しいらしい…




「ねーえ?葉那」

『んっ…?なぁに?あやちゃん』

「風早とはさぁ、どこまで進んでんの?」


ひいいいっ!!!!!!!!
本人が目の前に居るんだよ!
翔太くんの方を見ればぶっと勢い良く吹き出して耳まで真っ赤にしていた
あああ…そんな翔太くんを見るとこっちまで照れます…

二人して顔を赤らめているとあやちゃんとちづちゃんがニヤニヤとしながら迫ってくる
さわちゃんはもう、ほんとどうしていいか困ってた、可愛いです私の癒し



『どこまでって…えっと、手は…繋いだ、よ』



ねっ?と恥ずかしいけど同意を求めるため翔太くんの服を握り締める
翔太くんは一層顔を赤くしたけど観念したように小さく うん と頷いた
…翔太くんは初、そういう私もなんだけど…
手を繋いだ、と言う事を告げられたあやちゃん達は信じられないと言ったような顔をしておる

いや、さわちゃんは目を輝かせてくれてるんだけどね…




「おかしいでしょ!抱きしめるなりキスしたりしなよ!」

「そうだそうだ!このムッツリ!」

「わっ…私は素敵だと、思うっ」

『さわちゃんマジ天使』



さわちゃんの言葉に感激しながら翔太くんから離れれて抱き着けばなぜか翔太くんは集中非難されている
ムッツリだったんだ…



「ちがっ!ちげーから!葉那の前で変なこと言うな!!」

『翔太くん…私に魅力がないから…』

「ちがうよ!!すっげー魅力あるって!」

「じゃあなんで抱きしめたりしねーのよー」

「そうよぉ、葉那が可哀想でしょ?」



ギャンギャンとみんなが言い合いをしている、その間に私とさわちゃん
見事に挟まれている、困る
さわちゃんも汗だらだら!!


『あっでもでも、私は翔太くんと居れるだけで幸せです!』


私の言葉に皆ぽかんと口を開け、なぜか私をめっちゃ見てる
5秒ほど間があったころ、翔太くんは耳まで真っ赤にさせて顔を片手で隠すわちづちゃんとあやちゃんは抱き着いてくれるわ、さわちゃんはさわちゃんでなぜか感動している


『んう…っ、くるし…! 』

「なんなのもー!アンタほんといい子!」

「可愛いな!お前ほんとかわいい!」

「夏目さん素敵…!」

『えっあ…うん?ありがと…』



ばっと顔をあげた翔太くん
真っ赤な顔なまま言った


すき!


( 私もすき! )

( っ〜!! )

( はい風早完敗ー )

( うっさいな! )