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ロキと付き合ってからのお話



僕はようやく、ひとりの女性を心から守りたいと思った人と付き合うことが出来た
彼女は星霊で、僕も星霊
彼女が人間でなくて本当に良かったと思う
だってもしも人間だったら1日の大半は会えないからね
こんな自分、女々しいと思うかい?


以前彼女にそう問いかけたことがある
彼女はふわりと笑って僕の腰あたりに抱きつき寝そべってこう言った




「女々しく何か無いです、それに私凄く嬉しい 私って私が思っていたよりあなたに愛されてるんですね、ロキ私を選んでくれて、見つけてくれて有り難う」



そう言った彼女は神話のアフロディーテそのもので、もうどうしようもなく愛おしさが溢れてきて衝動的に抱き付いたら彼女は瞬間驚いたけど直ぐにはにかんだ笑顔で抱きしめ返してくれた





「ねぇ」

『何かしらロキ』

「僕だけに君がくれるものってあるかい?」



何の脈絡もなくそう問い掛けたら彼女は何の躊躇いもなく、まさに今この質問のために考えてましたと言わんばかりの早さで答えた



『ロキだけに私があげられるものなんて限られてますけど、やっぱり無償の愛と無限の感謝、でしょうか』


重いですね、と笑った君に僕もだよと返して2人で笑い合った






(嗚呼こんな日が永遠に続きますように)