君と僕。 | ナノ

 転校生は彼女さん


千鶴とはまた違う転校生が来るらしい


そうメールを彼女に送ったのはいつだったかな

今はすでに違う話題でメールのやりとりをしてる



「ゆっきー!なに珍しくメールしてんのっ まさか彼女!?」


きゃいきゃい猿みたいにはしゃぐ千鶴を横目に「ああ、言ってなかったっけか」と思考を巡らせる



「ん、彼女だよ」









「   はああああ!!!!?え、ちょっ えええ!!」

「うっせーぞ小ザル!」


何ですか何ですか
俺に彼女がいたらそんなに可笑しいですか
ずざざざっ!勢い良く後ずさった千鶴を半眼で見ながら考えてたら休み時間だったために悠太と春が来た



「あれ、祐希 千鶴に言って無かったの?」

「うん言って無かったみたい、それに言わなくても問題無いでしょ」


くあ、欠伸をかみ殺しながら悠太と会話してたら春がそう言えばと話を若干逸らす



「栞南ちゃん、ほわほわしてましたよね凄く癒されました」


にこりと笑顔でほわほわした春
あー‥まぁ春とどっこいどっこいだよね、どっかしらぶっ飛んでる感じが


「うんそうだね、でもまぁ一番驚いてる事は祐希と14年間続いてるってことだよね」

「でえええ!?じゅ、14年間!?ってえ、3才から!?」



まぁ実際には幼稚園の頃からなんだけど如何せん子供の頃だし、気がついたら一緒にいて安心出来て楽しくて愛おしくて、中学の頃にやっとキスをした




「あれだよ、ガキん時だったしなコイツ等ガキ特有の大きくなったら何々君と結婚するを忠実に守ってるバカップルだよ」



ちょっと要、バカップルだなんて失礼な
そう反論したら事実だろとにやけた顔で返事が返ってきた

今日何度目か分からない欠伸を噛みしめると左手に握っていた携帯がぶるりと震えた
かちかち操作をしてメールを読み上げたら吃驚した

何の脈絡も無しに「そう言えば明日そっちに帰るの」なんて書いてあったから




天然彼女はいつまでたっても天然



(祐希、栞南 なんだって?)

(‥明日帰ってくるって)

(明日?ずいぶん急だね)

(‥うん)

((‥めずらしいな祐希が嬉しそう))








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