夕飯準備
夜になるとここは真っ暗になって星と月、それに私たちが焚いている薪の火の灯りしかない
今日の夕ご飯はカレーにしようかしら
日持ちするし何より量を多く作れるから
うんそうしよう、立ち上がった瞬間由良が後ろから抱きついてきた
『うわっ、えっ、なになに?』
『ううん何でもない!まぁ強いて言うなら僕の可愛い可愛い可愛い可愛い由紀がちゃんと奥さんしてる姿見てたら何となくこう胸にこみ上げるものがあってね!そしたらそこに由紀の背中があるじゃないか!抱きつくしかないよねって思って抱き付いたんだけど』
10年たっても相変わらずマシンガントークは変わらない
でもまあこの方が由良って感じがするから良いんだけれど円堂くんは大変だなぁって思った
まぁしろくんもスキンシップ多いんだけど‥
しろくんのスキンシップは物凄く心臓に悪いのよね
何故かしら、10年前はあんなに天使な性格だったのに
『由紀、由紀 何考えてるか知らないけど思考を中断させた方が善いよ、お前の旦那今悪魔光臨してるから』
確かに私の旦那さんは怒ると笑顔で責めてきたりするけど別に怖いとかそんなんじゃなくてちょっと威圧感が有ると言うか、流石熊殺しさん
『大丈夫よ由良 しろくんはそんなに怖い人じゃないし』
「そうだよ?僕が怖いわけ無いじゃないか だから早く由紀に抱きついてるその手を離そうか」
『僕か!君は僕に怒ってたのか!!』
ぎゃいぎゃいと言い争いをする2人を見てると何故か笑顔になる
本当は仲が良いはずなのに、ああ 同族嫌悪ってやつかしら
「由紀っ、夕飯なんだー?」
『お兄ちゃん えとね、カレーだよ!日持ちするし作るの簡単だもんね』
「カレー位なら俺たちにも作れるよなァ?」
「そうっスね!皆で作るっス」
「由紀だけに毎日作らせる訳にはいかないしな」
うわあああ‥皆が凄く優しいよ特に最後の風丸君、流石雷門のおかんと呼ばれてただけのことはあるよね
本当尊敬しちゃう!
みんなとカレー
( ここには熊が居ないから熊カレーに出来ないね )
( 黙ろうか熊殺し )
( 止めろよ明王、僕みたいに殴りかかられるってばよ )
( え、それ俺の中の人の )
( お兄ちゃん細かいことは気にしちゃ駄目よ )
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