「で?お前はどんな魔法を使うんだ?」


ミラと呼ばれる女からフェアリーテイルの紋章のスタンプを右腕に押してもらった楝は取り調べのように半裸の男に尋問されていた

と言うかこの男変態何じゃないでしょうねぇ…

私段々心配になってきたわ
んん‥誰かまともな人っていないのかしらぁ





『え、と 私は一応滅竜魔法を使います、でもまだまだ不完全で‥』

「滅竜魔法ォ!?おいナツ!滅竜魔法使う奴入ってきたぞ!」



誰よナツって、冬でもいるの?
と言うかそのナツって男に滅竜魔法の事教えてどうなるってのよ




「なにィ!マジかよ お前か!?」

『あ、は はい‥一応』

「俺はナツ!俺も滅竜魔導士なんだよ、んで こっちが相棒のハッピーだ」

「あい!よろしくね!」



 

居たわ、私と同じ猫ちゃんが
何であんな子なのかしら、いやべつに嫌いとかそんなんじゃないのよぉ?
ただもう少し大人な方がよかったなぁとか思った訳じゃ無いんですからね





『も、もしかしてサラマンダーのナツさんですか‥?』

「ああ!そう呼ぶ奴らも居るよな!ハッピー」

「あい、ナツは有名人です」





やっぱりサラマンダーだったのね
あの子の憧れの、まぁもっともあの子は滅竜魔法が未だ完全に使えないから使いこなしてるナツに憧れてるだけなんだと思うんだけどね

そう思ってたら楝は瞳をきらきらさせながらサラマンダーに詰め寄っていた
あんな積極的な楝見たこと無いわぁ





『お願いします!私を弟子にして下さいっ』

「弟子ィ?おまっ‥こんな奴が師匠でいいのか!?」




変態男が楝に詰め寄る
ちょっと変態男‥もっと離れなさいよ
そう睨みを効かせながら言ってやる
まったく‥女心を解ってないんだから、皆こうなのかしらぁ


「あ?あ、わ、わりィ‥」




なによ顔なんか染めちゃって気色悪い
まだ私の楝はどこにもあげないんだからぁ






いつまでくっ付いてんのよ!




(ぎゃはは!グレイの奴猫に怒られてやんの!)

(あ、あのナツさん‥弟子の件は‥)

(あ、そうだったなー まぁ善いぞ!)

(本当ですか!?)









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