妖精の尻尾 | ナノ

 How do you do?

「きゃー!可愛い この子!」



ディーナを呼び出してからと言うもののルーシィはばたばたと落ち着きがない


でもその気持ちも分かる、だってほんとにディーナは可愛いからね




『あ、あの…貴女が私の新しいオーナーさん?』

「そうよ!私ルーシィって言うの」




よろしくね! と握手を促すルーシィの手をディーナは笑顔でその手に答える



「まさか俺が見付けた鍵がこんな奴だったなんてな!」

「あい!ナツお手柄だね!」




見付けたのはナツ、其れを持ち帰ってルーシィに見せた所、強奪されたらしい



『あ、貴方が私を見付けて下さったのですね!ありがとうございます』




ふんわりと笑った彼女は本当にきれいで、何故か僕も嬉しくなった




「おう!何かすっげえ綺麗な洞窟にいたぜ」

『何て優しいっ…ロキに聞いた通りの方たちですね』




ディーナの言葉を聞くと皆の視線が僕に向く





「どういうこと?」

「ディーナはずっと見付けて貰えなくてね、何時も悲しんでたから僕が人間界のことを教えてあげてたんだよ」

「なるほどなー」





ルーシィは 手を ぱんっ と打ち、ディーナに向き直る


「さて、契約しましょ!何曜日が空いてるかしら」

『基本的には毎日空いてます、ただ…今日みたいにロキが着いてくることもしばしば』





苦笑いを浮かべて僕を見るディーナに笑顔で手を振る




「……あんたこの子大好きね」

「海より深く愛しているよ」



「なぁなぁ、海ってどのくらい深いんだ?」

「グレイの股下くらいじゃないかな」

「浅すぎっ!!」



『あと、私のことはディーナとお呼び下さい』






it is very well
(よろしくね)


(分かったわ!よろしくね!ディーナ)

(はい、オーナー)

(呼び方…変えてもらっていいかしら)

(ではルーシィ様?)

(それでよし!)

(((いいんだ!!)))






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