妖精の尻尾 | ナノ

 I will do what!

今日はルーシィ様とおしゃべりの日
ルーシィ様は週に2日、私をおしゃべりに誘ってくれる
ナツ様がどうしたとか、グレイ様の脱ぎグセのことなど、ギルドのことを沢山
ルーシィ様は私達星霊を物として扱わず、ひとりの人として扱ってくださる
それは私達からすればとても嬉しいことで、素晴らしい方の星霊になれたと実感している




「ディーナは?最近ロキとどうなの?」

『へ、…?ロキ…ですか?』

「ええ、ロキったらディーナにお熱じゃないの、いつも必死にアタックしてて」

『えっ…』


え、え、…何それ知らない!
そんな…ロキが、わたし…?え、なに…ああちょっと待って顔熱い…!
なんで、その…ルーシィ様は…知って…
なんで?もしかして皆知ってたり…!?
えええええ!どうしよう私これからどうやってロキと顔を合わせれば…!?

私の心の葛藤を読み取ってかルーシィ様は苦笑しながらどうしたのと聞いてくれる




『あああの…私、どうすれば…!』

「どうすればって…あんたはロキのことどう思ってるのよ」

『どう…普通に、すき…ですけど…』

「それって…恋愛的?それとも友情で?」



んん…?恋愛的か友情か…で、なんか考えた事無かったです…
そりゃあロキが女の人と歩いてたりするといらいらしますし…女の人にデレデレしたりするのも嫌ですけど…

ルーシィ様にそう素直に打ち明ければなぜかにまにまと笑いながら肩を勢い良く掴まれた…いた、いたい…





「それって好きってことよね!それも嫉妬でしょ!?」

『へっえっ…し、嫉妬!?』

「やーっぱり恋してたのね!もうディーナったら早く言ってくれればいいのに!」



みずくさいんだから!と言いながらもルーシィ様は凄く笑顔でわくわくなさってる
ルーシィ様が嬉しいなら私だって嬉しい、だけど内容が内容だけに凄く恥ずかしい
顔が真っ赤に染まって、もうどうしていいか分からず下を見たまますみませんとだけ呟けばルーシィ様は私に抱き着いてくださった


「もー!可愛いんだから!まったくロキには勿体無いわね!」

『っその…好きになったの、とか初めてなんです… どうすればいいか教えて貰っても…』

「 もちろんいいわよ!その代わり!アンタ達のことを小説のネタとして貰ってもいいかしら?」

『あ、はい…ルーシィ様が満足させるのならば…』






絶対成功させましょ!



( がっ、がんばる、ます… )

( アンタどんだけ緊張してんのよ… )



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