妖精の尻尾 | ナノ

 Does he associate?

ルーシィ様が新しいオーナーになってから、ほぼ毎日のように呼び出される様になった


当たり障りない世間話をしたり、ナツ様の無茶苦茶な話を聞いたり、ギルドの皆さんに紹介してもらったり

これまで独りだった時には考えられないことだ
私はそれが凄く幸せ






そんな考えに浸りながら自宅のソファーに座り込んでいるとインターホンのベルが鳴る



『はーい?』





がちゃりと若干重い音をさせながら扉を開けると何時もの笑顔を浮かべたロキ





「や、ディーナ今日はオフかい?」

『ええ。と言うか関係ないですよね?私がオフだろうと呼び出された時でもロキは付いてくるじゃないの』






ふう、と溜め息混じりに苦笑を浮かべてロキを見上げると彼は「ばれた?」と呟き照れたように笑う






『それで 今日は何のご用ですか?』


「ああ うん ディーナの予定を聞きにきたんだ 」




今日は予定とか有るかい?そう笑顔で聞いてきたロキになぜそこまで頑なに予定を聞きたがるのか疑問に思いつつ返事をした




『今日は何も無いですよ』



そう口にするとロキは笑顔を輝かせた
え、なんで輝かせるんですか


「じゃあ僕と」


 

ロキがそこまで言いかけた時ゲートが開いて次に目を開けたときには人間界だった
ちなみにロキも一緒




「またロキも一緒なの!?」



ルーシィ様もほとほと呆れた様子
それはそうだろう、私を召喚したらほとんどロキが居るんですもの



『何かご用でしょうかルーシィ様』

「あっううん、ちょっとショッピングにって思ったけどロキが居るならいいわ」

「失礼だなぁルーシィ」



にこりと笑って私に引っ付くロキは傷付いた様子もなくルーシィ様に述べた






のーせんきゅー!



(じゃあルーシィ、自分の魔力で行くからディーナとショッピングして来ていいかな)

(んー‥まぁ‥今日はクエストも行かないしいいわ!ただしディーナを泣かせるんじゃないわよ!)

(‥へ?)


 





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