今日はクリスマスイブ
恋人の俺と凛は毎年一緒に過ごしてる
しかも凛は寒がりで、炎の滅竜魔法を使う俺の側を冬は絶対ェ離れない
なのに今年は最近グレイやルーシィ、エルザとばっかりクエストに行ってしかも俺と話そうともしねェ
「なぁハッピー、凛に何かしたかァ?」
「んー、オイラには良くわからないよナツぅ」
「だよなー、あいつらも教えてくれないし…だああくそぉぉぉ!!イラつく!!」
だんだんと地団駄を踏む俺をどうにか宥めようとしているハッピー、のそばを通り俺と目が合えばすかさず抱き着く凛
…よかったいつもの凛だ!
『ただいまナツー…寒かったぁ…』
「おー、お前最近俺と行かずに…俺になんか隠してんな!?」
『ひっ!!あ…そうだ、今日ね夜私の家にきて?パーティーしよ!』
「メシか!!」
『そう!腕によりをかけて!』
「よっしゃああ!!早く来い夜!!!!」
楽しそうに笑うアイツを見ればなんか、俺もむず痒いっつか…かわいい、とか…柄にも無く思ってしまう
そわそわしながら待った夜は今日に限って中々来なくて、何度落ち着けといろんな奴に言われた事か
ルーシィの部屋は窓とかから入るけどコイツの部屋はちゃんとインターホンを鳴らしてから入る
『 どうぞー!』
「 おう!」
中から声がしてそれに返事をしてズカズカと入る
そしたら俺の好きな食いもん、炎のジュースとかパスタとか肉とか、色々置いてあった
いろんな話をしながら食いもんを食ってまったりして、そしたら凛がいきなりそういえばと立ち上がり小包を持って帰ってきた
「なんだァ?それ」
『えへへ、ナツにクリスマスプレゼント!』
はい、と手渡された小包を開けてもいいかと訪ね許可されればわくわくしながら小包の包装紙をやぶりながら開ける
中には黒のベースで真っ赤な透け通るガラスが装飾してあるバンド
ナツに似てるなって思って買ったのなんて照れくさそうに言われるもんだから勢い良く抱き着いた
「…最近、グレイとかルーシィとかエルザとばっかりクエスト行くから捨てられたかと思った」
『あれは…内緒で買いたかったしお金も貯めようって思って、ナツ見ると言いたくなるし』
ごめんねと両手を合わせながら申し訳なさそうに謝るのを見てるとなんか小動物相手にしてる気分になって、軽く口付けした
だーいすき…
( ナツがかわいい )
( うっせ )