short short(jojo)

 リゾット   

今年がもう終わるからって別に彼の暮らしは普段と変わりない。いつも通りにアジトへ出向いて、いつも通りに標的の人間を殺すだけだ。
仕事を終え、時計を確認するともう後一時間も経たぬ内に零時を迎えようとしていた。
年明けを迎えられなかった哀れな標的に大した感慨も持たず、静まり返った通りを彼は歩いていた。今日は特に冷え込んで、数時間前からは雪までちらほらと降りだした。積もる程の勢いではないが、骨身に染みるような寒さには気力が削られる。雪にはしゃぐような歳もとうに過ぎてしまった。頬に張り付く白い粒が鬱陶しい。
「リーダー」
ふと、静かな夜闇の中から彼を呼ぶ声がした。
いつの間にか俯いていた顔をあげれば、まばらに立った街灯の明かりに照らされて、彼のチームメンバーの女が立っている。手に持った赤い傘に、雪の白が映えている。
「お迎えに来ました。雪が降ってきたから、濡れて風邪でも引いちゃいけないと思って」
彼女はそう言って寒さを堪えるように唇を噛み締めた。
「ああ……すまない」
「そんな、良いんですよ。行きましょう。帰ったらホットワインでも作ります」
「……傘、一本しかないのか?」
そう問いかけた途端、彼女は目を大きく見開いて、それからさっと彼から目を逸らした。
それを見、彼はもう一本の傘を持ってくるのをうっかりと忘れてしまったのだろう、と解釈すると、軽く頷いた。
「……それはお前が使え。どうせもう傘も意味がない程雪に降られてしまった」
「え……。い、いえ、それじゃ、来た意味が……」
「俺の為にわざわざこんな日に迎えに来た。それだけで充分だ」
静かに言うと、彼はさっさと歩き出す。「リーダー……」困ったような声が背後から聞こえ、やがて彼女もとことこと後ろをついてくる。
しばらく二人で無言で歩き、後もう僅かで年も明ける頃、肩に積もった雪を払っていると、ふと彼の中にある想像が浮かんだ。
――もしや、こいつは傘をわざと一本しか持ってこなかったんじゃあないか――
「……おかしなことを訊くようだが」
「何です?」
「一本の傘に俺と入りたかったのか?」
地面を叩くヒールの音がぴたりと止んだ。振り替えれば、困惑したような照れたような笑っているような、妙な表情の彼女と目が合う。
「……気付くのが遅すぎです」
「……難しいな、女の心は」
そう言って、彼は彼女の横に並び、傘を奪い取ると頭上へ掲げた。
「俺はどうやら察しの悪い男らしい」
「全くです……」
「望むことがあれば口にして欲しい。お前の言うことなら、大抵は叶えてやれるはずだ」
彼女が顔をあげた。赤い傘の下、耳朶に雪が落ち、ゆっくりと溶けていく。
「じゃあ、私、リーダーのキスが欲しい……です」
消え入りそうな願いを聞くやいなや、彼は彼女の暖かな唇に口付けた。ちらりと彼女の腕の時計を見れば、長針と短針がぴたりと重なり上を向いていた。

 [鈍い男]
2015/12/31

 メローネ   

「舌入れるの、やめて欲しいの」ベッドで裸の体を寄せあって、行為の後の気だるい幸福感にうとうとと微睡んでいると、彼女が急にそんなことを言い出した。あまりに唐突な話題に、頭がついていかずメローネはあくびを噛み殺しながら首を傾げる。
「……何の話?」
「キス」
「キス?」
「メローネのキス、何だか怖いの」
「怖い……?」
「うん」
彼女は小さく頷いて、彼のハニーブロンドの髪を指先でそっと撫でる。
「触れるだけならいいんだけど、それ以上のことされると……」
「舌入れたら駄目ってこと?」
「そう」
彼女は彼の髪を弄るのに夢中になっている。人差し指にくるりと巻き付いた一房の髪は、まるで金の指輪みたいに見えた。
「唇を甘噛みしたり、歯を舌でなぞったり、舌吸ったり……そういうのも、だめ」
「どうして?」
「ん……」
「ガキじゃないんだから唇ちょっと付けるだけなんてやってらんないよ。納得するだけの理由がなきゃあ」
「だって……」
彼女はメローネの髪をくいと軽く引っ張りながら、もごもごと口の中で言い難そうに言葉を転がす。
「メローネ、いつも激しすぎるんだもの」
「ハァ?」
「私……何だかあなたに唇からばりばり食べられちゃうような気がして、怖いの……」
何だか、野性動物のドキュメンタリーであるじゃない? ライオンがシマウマ食べてたり、虎が鹿に襲い掛かったり……。あの、獲物になったみたいな気分になるのよ。それに、それにね、もっと恐ろしいのは、私、その“食べられること”が、存外嫌いじゃないのよ。あなたに本当に食べられて死んじゃっても、まあそれも良いかな、なんて思っちゃうの。それが、凄く怖くって……。
よほど本気で悩んでいるのだろう。大真面目な顔をしてそんなことを言う彼女を見、メローネはぷっと噴き出した。彼女がぱっと顔を上げ、彼を睨み付ける。髪がぐいっと力強く引っ張られた。
「あんまり無理に引っ張るなよ。禿げちまう」
「何よ、笑うなんて酷い……!」
見れば彼女は目に涙まで溜めている。それを見ていると彼はますます笑いが堪えきれなくなって、それと同時にぐっと引き結ばれた赤い唇を貪ってやりたくなって、小さな顎を引っ掴むとそこに口付けた。彼女が喉の奥でぐっとおかしな声をあげる。彼女の爪先が、彼の脚をがしがしと蹴った。それでも構わず、舌を唇に這わせ、口腔に捻じ込み、彼女の舌と絡める。
「メローネ、や、ぁん……っ」
彼女の声が切れ切れに聞こえるが、それでも止めてはやらなかった。確かにこうしていると、獲物を捕らえて食っているようだと、彼は思った。
やがて散々に唇を弄んだ後に顔を離すと、彼女は彼の頬を引っ張った。大して痛くもないので、彼はへらへらと笑うばかりだ。
「やだって言ってるのに……!」
「そんな可愛い理由聞いたら、ますます激しいのしたくなるよ」
そう言うと、彼は彼女の唇を指先でそっとなぞる。もう一度キスがしたい、の合図だ。彼女は微かに肩を強張らせた。
「安心しなよ。ちっとも怖くなんかない。俺に食われて心から幸福だって思わせてやるから」
彼女は軽く頬を膨らませ小さく「ばか」と呟くと、今度は大人しく目を閉じて、二度目のキスを待った。

 [幸福な獲物]
2015/12/23

 ホルマジオ   

シナモンと蜂蜜を入れたホットワイン片手に寝室のドアを開ければ、彼女の恋人はベッドの上で半身を起こし、煙草を銜えていた。彼女の姿に気付くなり、ホルマジオは「灰皿どこだ」と、少し掠れた声で問いかける。それには答えず、彼女はつかつかと彼の元へ近付くと、その口からまだ火の点いていない煙草を取り上げた。
「ホルマジオ、煙草は駄目よ」
「あァ?」
「まだ少し怠いんでしょう。完全に風邪が治るまで大人しくしておかないと……」
母親のような口ぶりの彼女に彼はあからさまに面倒くさそうな顔をして、大仰なため息を吐く。
「大袈裟だっての。もう熱は引いたしいいだろ」
「治りかけで油断してまた悪化したらどうするの」
彼女は眉を吊り上げ言うと「これは没収します」と煙草をポケットにしまい込んで、暖かな湯気を立てているマグカップを彼に差し出した。
「これ飲んだらゆっくり眠って」
だというのに、彼はワインなど見もせずに毛布の中に手を突っ込むとそこから煙草を一箱取り出して、諦めもせずに吸おうとしている。
「こら」
彼女は彼の手から箱をもぎ取ると、「持ってる煙草全部出して。ライターも」と彼を睨み付けた。
彼はやれやれと言った様子で肩を竦めると、意外にも大人しくベッドの中からまだ封の切られていない煙草を二箱とライターを取り出して彼女の手に乗せた。
「本当にこれで全部?」
「ああ。それで全部だ。もうねえよ」
言って、彼はホットワインを彼女の手から取り一口飲んで「甘ったりいな」と顔をしかめた。
本当に……? 彼女はまだ疑わしげな様子だ。
「信用ならないわ」
まだあるでしょう。彼女は彼の体に掛けられた毛布を捲ろうとする。彼は苦笑しながら、その手を押さえた。
「口寂しいんだ。大目に見てくれよ」
「それはまだ隠してるってこと認めてるのね?」
私は本気で心配しているのに……。彼女は呟いて、ふと何かを思いついたように悪戯っぽく目を細めて口元に笑みを作ると、ホルマジオの持っていたマグカップをそっと掴み、ベッドサイドへと置く。
「じゃあ、これはどう?」
そう言って、彼女は彼の肩に手を置くと、そっとその唇へキスをした。すぐに顔を離せば、彼は片眉を上げて少し意外そうな顔をしている。彼女は微かに耳を赤くさせながら、「煙草の代わりになるかしら?」と微笑んだ。
「ああ……。何倍も良い」
「じゃ、今日は私の唇、ホルマジオに貸してあげるわ。どうぞ自由に使って」
「感覚無くなるまで使い倒してやるから覚悟しとけよ」
彼は布団の中に隠していたライターと一箱の煙草を床へと投げ捨てた。そうして、呆れたような顔をしている彼女の腕を掴み、荒々しく唇を貪ってやった。

 [口寂しさのお供に]
2015/12/22

 イルーゾォ   

彼女はうぶで、無知な女だ。
セックスというものの存在は、一応知ってはいたが詳しいことはよくわからなかった。
だから今、この行為に自慰という名がついていることも、当然彼女は知らない。
はじめは、着替えの最中に胸をさすってみたのだ。ブラジャーの締め付けがきつく、肌が痛くなってしまったから。シャワーを浴びる時以外は特に意識したことも触れたこともなかった場所に、昼間の明るい、彼と普段話したり食事をしたりする部屋で胸に触るのは、何だか不思議な心地で、少し恥ずかしくて、気持ちいい、と思った。それ以来、時々一人になると胸に触るようになった。胸の先端を摘まむと背筋がぞくぞくした。
やがて、そうしていると脚の間、色気のない下着で覆われた、普段は排泄にしか使わない部分の辺りが疼くのを感じたので、下着越しにそこに触れてみると胸とは比べ物にならない甘い刺激を感じて声が漏れた。一度快楽を知ると歯止めが効かなくなり、それからは毎日のように胸と、そこに触れた。排泄以外のそこの使い方など知らないから、ただ割れ目をなぞるだけしかしない、自慰と言うにはあまりにも可愛らしいものだったが、それでも今まで男性経験のなかった彼女には立てないほどの刺激だった。やがて、目を閉じて彼のことを考えながら触れることに夢中になった。
この日、夜に部屋で一人、セミダブルベッドのシーツを整えていると、ふと体が熱くなるのを感じた。
枕に、彼のつける香水の香りが微かにした。二人で眠るベッドで、いけないとは思っていたのだ。けれど少しだけ……と、整えたばかりのベッドに上がり横になると、彼の枕に顔を埋め、シャツをたくし上げ、ブラジャーをずらして胸に触れた。そうするともう止まらなかった。スカートを捲り上げ、ショーツを足首までずり下げた。胸や秘部からの刺激に加え、彼の香りが脳を焦がす。脚に力が入る。熱い吐息が漏れる。今までした中で一番“いい”と思った。
ふわふわの毛布に顔を埋めながら、夢中で指を体に這わせていた。気付けば声が漏れていたが、止め方がわからなくなっていた。
あと少し、あと少し触ったら止める……ぼんやりとしてきた思考の片隅でそう思った時、寝室の扉が開く音がした。
彼が――イルーゾォが息を飲む声が、やけに鮮明に聞こえた。
体の動きが止まる。全身に鳥肌がたち、冷や汗が背を流れるのを感じた。
自慰と言うものの存在を、彼女は知らない。けれどいつもこの行為をし終わった後は、少しの背徳感が襲ってきたから、きっとあまりよろしくないことなのだということは、理解している。
彼女は体を起こすと、彼の方を見ぬまま、慌てて乱れた服を元に戻そうとした。けれど、指が震えてうまく出来ない。仕方がないので毛布を体に巻き付けた。彼がベッドの側まで寄って来る。心音が煩い。頬が熱い。彼が口を開く気配がした。その前に、彼女は「ごめんなさい!」と声をあげた。
「こんな、こんなはしたないことして、わたし……」
彼女は毛布に顔を埋めた。頬は燃えるように熱いのに、体はどんどん冷えていく。震えが止まらない。
「は、はじめは、ちょっと触るだけで、でも、段々、癖になって……ああ、もう、いやだ……」
消えてしまいたい、呟いて、彼女は涙を零した。
「ごめんなさい。イルーゾォ。ごめんなさい。嫌いに、ならないで」
「……」呼吸の音だけで、彼が酷く戸惑っていることが良く伝わった。彼はおどおどとベッドの端に腰掛け、彼女の顔を覗きこんで、「よく、してたのか、こういうこと」と訊いた。
彼女は頷いて、またぼろぼろ泣いた。
「自分でも怖いくらいに夢中になったの。終わった後はいつもちょっとさみしくなるんだけど、でも、翌日になるとまたしたくなって……」
「わ、悪かった」
思いもよらぬ言葉に、彼女は顔を上げた。彼は困り顔で、彼女を見つめている。耳が少し赤い。
「……どうしてあなたが謝るの」
「た、大切にしたかったんだ。俺が軽々しく触ったら、お前が汚れるような気がして、やりたくても、中々踏ん切りがつかなくて……」
話が見えない。
「イルーゾォ?」
「だ、だからきっと、お前はその行為に夢中になっちまったんだろ……。俺が、触ってやらなかったから、自分で慰めて……」
彼は再び「悪かった」と言い、彼女の髪にそっと触れた。
「ひ、一人でするより、二人の方が、きっとよくなれる……。終わった後、寂しくもならない。きっと」二、三度髪を梳くと、指先は今度は毛布へと移動する。
「触って、いいか? お前の体……」
「触って、くれるの?」
「ああ」
「わ、わたし……。凄く、嬉しい」彼女は濡れた頬を押さえて、泣き笑いのようなへにゃへにゃの情けない顔をした。
「でも、自分で触っただけでとっても気持ちよかったんだから、イルーゾォに触られたら、私、どうなっちゃうかわからない」
「どうなってもいい。どんなお前でも、俺は……」それ以上の言葉を紡ぐ前に、照れくさくなってしまったらしく彼は口をつぐむと、彼女の肌を包む毛布をそっと剥がした。彼の首筋からは微かに香水の香りがして、彼女は触られる前から、体の奥まった部分がどうしようもなく疼くのを感じていた。

 [きっともっと夢中になる]
2015/12/13

 リゾット   

特別何かあったわけではないけれど、今夜は抱いて欲しい、そう強く思っていた。いつもは自分から言い出すことはないけれど、今日は私から、誘いをかけてみよう。二人でささやかな夕食を取った後、シャワーを浴びながら私はそう決意した。普段はそういう雰囲気になるともごもごまごついて顔を赤らめてばかりの私が、セックスをしたいだなんて言いだしたらあの人どんな顔をするだろう。そう思うだけで、全身がぞくぞくとしてくる。
濡れた体を清潔な白いタオルで拭いた後、私は小さなチューブを取り出した。少し前に買った、お気に入りの香りのボディクリームだ。容量が少ない割にお高めだから、あまり使ったことはなかった。けれど、今日は特別だ。私はチューブを思い切り絞り、手にクリームをたっぷりと出すと、全身に塗りたくった。甘ったるい、ストロベリージャムみたいな香りがシャワールーム一杯に広がった。
濡れた髪を簡単に拭いて、熱いシャワーで火照った体が冷える前にバスタオルを一枚巻き付けてリビングに戻る。けれど、そこに彼の姿は無かった。さっきまでここでソファーに座って本を読んでいた筈なのに……。首を傾げながら「リゾット」と名を呼ぶと、数秒の間を置いて、細く開かれた、寝室に通じるドアの隙間から微かな返事が聞こえた。ベッドルームに居る……それだけで心臓が高鳴って、私は甘ったるい香りをまき散らしながら、ゆっくりとドアへ向かうと、そっと顔を覗かせた。薄暗い照明の中、彼はベッドに寝転がっている。細く開いた目が、こっちをぼんやりと見つめていた。気怠げな表情にどきりとして、私はタオルをぎゅっと握った。
「随分眠そうね」
声が上ずりそうになるのを押さえながら、部屋に入る。フローリングに、自分の脚音が響いて、緊張がどんどん高まっていく。言えるかな、いや、言わなきゃ……断られたらどうしよう。ああ、やっぱりこの香り、ちょっと子供っぽかったかしら。もう少し上品な香水にすればよかったかな……うだうだ思いながら、ベッドの側に立つ。彼は思っていた以上にうつらうつらとしていた。片手で目を覆うと、唇から静かに長い息を吐き出す。
「近頃……まともに寝ていなかった」
「そうなの?」
「ああ……お前と居るのに、疲弊した姿を見せてすまない」
「そんな……会いに来てくれただけでも嬉しいのよ。謝らないで」
私はルームシューズを脱ぐと、そろそろとベッドに乗り、彼の隣に潜り込んだ。彼はとろんとした瞳でこちらを見ると、ゆっくりと大きな腕を伸ばして私を抱き寄せた。わ……小さな声が漏れる。彼は構わず、ぎゅうと強く抱き締めてくる。温かいな。吐息交じりの声がした。
「それに、甘ったるい香りがしている……」
「しゃ、シャワー浴びたばかりなの。甘いのは、ジャムの匂いのボディクリームで……」
「……」
「ごめんなさい。ちょっと、子供っぽかったかしら……」
「いや……」口がうまく開かないのか、彼の声はぼんやりぼやけている。「妙に、懐かしい香りだ……ガキの頃を思い出す。俺は……嫌いじゃない」
「本当?」
喜びが、温かいホットミルクを飲んだ時のように、じわじわと胸の奥から体へと染みだしていく。このボディクリームを塗ってよかった! 私は緩みだす唇を押さえられない。
「それで……それでね、リゾット、私……」
「……」
「……。リゾット?」
見てみれば、私の最愛の男は私を抱きしめたまま静かに寝息をたてている。余程眠たかったらしい。
まあ! 私は小さく声を上げた。タオル一枚だけしか身にまとっていない女を抱きしめといて、眠っちゃうなんて、信じられない!
「……ちぇ。もう、仕方のない人」
ゆっくり休んで、今度はたっぷり、私のこと味わってね。そっと囁いて、眠る彼の頬にキスをした。

 [ストロベリー・ジャムを抱きしめて眠る]
2015/11/21

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