暗雲






 





















「ファルル?」

 ガロットに視線を向けたまま微動だにしなくなったファルルの背中を叩いたのはティティだった。
 叩かれた分だけゆらりと揺れたものの、なかなか気持ちを落ち着けることができない。


 数度、深呼吸をして、空気と一緒に、吸い込んで、腑に落とすように、受け入れなければ




 まずは、理解して


「……なんでもない。」

 ファルルは漸く振り返ると、ケーキを一切れ口に入れた。
なかなか喋れない。それはケーキを頬張っているからだと理由を作る。食べ終わるまでは、ティティも何も聞いてこなかった。







(………黙っててあげるわ)







( 今日のところは、ね。 )







fin.




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サマーパーティは楽しいばかりでは終わrごふ()










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