第一話
「今日転校生来るらしいよ!!」
「マジで??!!!」
「しかも4人っ!!!!!!!」
「ええええええっ!!?」
周りの輩が騒いでいるのを、私は廊下を歩きながら聞いていた
転校生じゃなくて転入生だろ…
ふとそんなことを思いながら教室のドアを開けた
「夏希おはよっ!!転入生の話聞いた??!」
沙奈が私に近づき聞いてきた
「聞いた聞いたっ!!ヤバいよね!!4人でしょ?!?!」
あ、読者の方ごめんなさい。私、クールな感じに見えたかもしれないけど全く違うんです((
「男かなぁ?女かな?」
「どだろね?…でもやっぱ」
「「イケメンが良い!!」」
綺麗にハモった…
女ならだれでも思うはずだと自己納得しておく
チャイムと同時にバーコードが入ってきて、みんなぞろぞろと席に着いた
バーコードってのは私の担任。意味は…あえて言わなくても分かる…よね?
「えーみんなももう知ってると思うけど学年に4人転入生が来る。ここのクラスにも1人来るから仲良くしてやってくれ。じゃあ入っていいぞー」
*ガラッ*
入ってきたのは、紫がかった髪、左目に巻かれた包帯、そして整った顔立ちの男だった
「や、ヤバい…」
「超カッコいい…」
女子生徒の9割は顔を赤くしてヒソヒソと話している
「えーじゃあ名前黒板に書いて、自己紹介してくれー」
バーコードがそう言うと同時に黒板に意外に綺麗な字を書いた
「高杉晋助。銀魂高から来た。」
いかにも面倒くさそうに自己紹介をした
「えーじゃあ高杉の席はー…」
これはアニメとかであるような私の隣とかじゃ…
「佐崎の横空いてるから一番後ろの隅だな」
うん、乙
高杉くんは誰にも目をくれずに自分の席に座った。
「じゃあ授業始…「よし、睡眠timeスタートー…」
私はそう呟いて眠りについた
「…っ!…夏希!夏希!!」
目を開けると沙奈が叫んでいた。
「なんだいレディー…?そんな大声出して。可愛い顔が台無しだぞ?」
眠い目を擦りながら呟く
「そのキャラなんだよ!外人風?!!ウザいからね??!!」
「ごめ」
笑いながら心のこもってない謝罪をした
「はぁ…もうお昼だよ…??」
お昼と聞くと条件反射で立ち上がる
「よっしゃあっ!!早く購買行こうぜ!!」
「はぁ…」
完璧に呆れている沙奈は見て見ぬふりをし、私と沙奈は購買に向かった
*****
銀魂高校が閉校になり、俺は転入するはめになった
銀魂高に愛着があったわけでもねェが転入は気が乗らねェ
「じゃあ入っていいぞー」
声が聞こえドアを開けた。
クラスの輩がザワザワ騒いでやがる
…めんどくせェ
出来る限り簡単に自己紹介をし、俺は席に向かった
隣の席の佐崎ってやつが手を出しながら話しかけてきた
「よろしくね!高杉君!!」
目を輝かせながら話しかけてくるから俺は軽く会釈した
他にも、大体のやつが席に着いた後もジロジロ見てきやがる
…うぜェ…見せものじゃねェんだよ
そんなことを思っていると一人の女がこっちを見ることもせず、机にうつ伏せて寝始めた
珍しい奴
この時はただそう思っただけだった