吹き込まれた職員とヨモツザカ

!アカウントジャックの話を含みます

「愚物、言いたいことがあるなら今すぐ言え」
「な、なんのことでしょうか」
「頻りに俺様の顔を見るのをやめろ。目障りだから仕事に支障をきたす前に聞いてやると言ってる」
「……これは確かな筋から聞き入れた情報なんですが、どうも信憑性にかけると言いますか、でも他人の趣味嗜好は人それぞれ十人十色。わたしがどうこう言える立場じゃないのは承知で勝手に思い悩んでるだけなんですけど」
「まどろっこしいな。手短にしろ」
「所長は、その……す、スクラブの谷間に指を入れたい、とそのような性癖をお持ちなのでしょうか……?」
「……は?」
「すみません! そ、そうですよね! 所長ともあろう大天才の性癖はささやかなものではありませんよね! 欠損や薬漬けや器具を使用するなど、わたしの想像じゃ補えないくらいもっとニッチで際どくてエグいものですよね!?」
「待て、山ほど突っこみたいがとりあえず黙れ」
「ですが万が一にも億が一にでもそれが所長の性癖ならば!」
「性癖とか言うな」
「例え周りが引こうともわたしは所長のためならばどこまでもお供します! 所長の性癖のためにわたしができることはありますか!?」
「今すぐ口を閉じて仕事に戻れ」

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