「テツ君って、おいしそうだよね」







食べてみました。 黒編









部活帰りに寄るマジバで
いつものようにバニラシェイクを飲むテツ君を見ながら
僕は、ポテトを咥えながら
ふっと、そんなことを思って口にしてしまった。


「・・・・。僕は食べてもおいしくないですよ。」


ごもっともなことがテツ君から返ってきた。


「でも、テツ君バニラシェイク大好物だから」

人は食べないけど
食べてみたら甘そうだなーって思って
僕はそういいながらポテトを食べるのを止め
テツ君に手を出してもらって
指でテツ君の指をいじりながら遊んでいると


「確かに好物ですが、流石に体が甘くなったりはしませんよ」


ちょっと無表情から苦笑いにかわり
いじってあそんでいた指を掴まれてしまった。

でも、やっぱり


「強くは噛まないから、かじってみてもいい?」


気になってしまう。
チラチラと指を気にしながら
テツ君に聞いてみた。

「…。分かりました」

テツ君は、僕に諦めたのか
はぁっとため息をつきながら
僕に口元に手を持ってきてくれた。


「ありがとう!」

テツ君の人差し指の先を少し舐めるように
噛んでみた。


「…!?…んっ…。」

口のなかにテツ君の指がはいったと思ったら
テツ君は、指を動かし
僕の舌を指で遊ぶかのように絡めてきた。

それに驚いて
僕は、テツ君の手を口元から離し


「テツ君!いきなりびっくりしたじゃん!?」


顔を真っ赤にしているであろう
僕は、テツ君を睨み付けながら
大声では言えないので
僕たち二人に聞こえるくらいの声で叫んだ。


「僕も食べられるだけじゃつまらないので」

それより、どうでした?
っと、テツ君は満面の笑みを浮かべながら
僕の口のなかに入った人差し指を舐め言ってきた。


僕は、それを見て余計に顔を真っ赤にして


「…。やっぱり、甘かったです…。」


とうつ向きながら



テツ君が舐めていない手を握り



マジバから出るのでした。



























〇反省〇

はい!
友達とメールしてたときに
思い浮かんだ内容?です!!

テツ君食べてみたい→甘そう=バニラシェイク

他の子たちは、どんな味しそうかなぁー…。
ということでシリーズ(ノ´∀`*)←