「萌葱ーーー起きなさーいっ」











1話














「・・・・む・・・。」


ガバッ

僕は、母親の声に目を擦りだから
ベッドから起き上がった。
まだ、起きたばかりだからか
ボーッとする頭にムチをうちながら

「(まだ、6時半か…。)」

ここから、学校まで30分もあれば間に合うし
学校いくついでに
大我を迎えに行っても大丈夫だろう
っと、頭で考えながら
ベッドの近くに置いてあった
眼鏡をかけ、顔を洗うため部屋を出た。


「あら、萌葱 おはよう」

「おはようー 母さん」

キッチンにいた母親に一声かけ
洗面台に向かう。
キッチンからそんなに離れていないため

今日から萌葱も高校生かー
早いわねーなんて母親が愚痴っているのを聞きながら
僕は、顔を洗うために眼鏡を外した。


「母さん、先に制服きてきちゃうね?」

「はいはい!」

あ!後、大我ちゃんに連絡いれておきなさいねー
と言う、母親に僕は返事をしながら
自分の部屋へと向かった。




「…。むー、結べない…。」

真新しい制服に腕を通し
最後にネクタイを結べば終わり!というとこまで済んだのだが
前までは、学ランだった為
ネクタイを結んだことがなく
何回結んでもぐちゃぐちゃになったり歪な形になってしまう。

僕は、諦めて母親にやってもらおうと
ネクタイと携帯を持ち
リビングに向かいながら

「(7時位にそっちに行くから
準備しておいてね!)っと。」

大我にメールを送りながら
朝御飯を作っている母親にネクタイ結んでもらおうと声をかけた。









「よし!準備おk!」

朝御飯をすませて
鞄を持ち、玄関前にある鏡で最終チェックをして

「母さん、いってきまーす!」



っと

玄関を出た。