※テツ君がバスケを嫌いになってしまった時期の話














「やっぱり、ここにいたね。」

帝光中の図書室で萌葱は、
無表情で本を読んでいる黒子テツヤに声をかけた。
黒子も萌葱の声で読んでいた本から顔をあげ
萌葱の顔をみた。
そんな、黒子に萌葱は微笑みながら

「テツ君、バスケやめたんだって?」

「…はい」

黒子は、上げた顔をまた下向けてしまった。
その表情は苦しそうに見え
萌葱は、笑っていた顔を少し歪ませて

「ごめんね。そんな顔をさせたかった訳じゃないんだ」

と、黒子髪を柔らかく撫でた。

「大丈夫です。
…ちゃんと知ってますから。」

俯いていた顔を上げ
黒子は少し微笑みながら萌葱をみた。
髪を撫でていた萌葱の手を握りしめながら。

萌葱は、ふと

「テツ君は、高校どこに行こうか決めた?」

黒子の手を握りかえしながら
もうそろそろ進学を決めなきゃいけない時期の為
黒子にその話題をふった。

「…いえ。まだ決めてはいません。」

と、黒子はゆっくりながら答え
萌葱と繋いでいた手をゆるく指先を絡めさせていく

「…そっか」

萌葱もゆるく絡まる指先に視線を向け
少し黒子から視線を反らして






そして







「だったら、一緒に誠凜に行ってみない?」


あそこ、出来たばっかりだから

もしかしたら

テツ君の探し物見つかるかもよ?



萌葱は笑顔で黒子と繋いでいた手を強く握りしめた。































〇反省〇
はい。最後の台詞を言いたいが為に書きました!
そして、一応おわりです!

最初から最後までわからない夢に…?
もう夢じゃないですな…。







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