Commemoration | ナノ


※それでも君を奏でる(アルレイ)



※観覧注意


















日に焼けた肌が、彼女の元気を象徴させた。

プールの男子更衣室のシャワー室。
誰もいなくなったのを見計らい、アルヴィンはレイアをその一室に、一緒に入り込んだ。

レイアは、訳がわからずに困惑していた。
一枚のカーテンが、姿形を隠してくれているからいいものの、こんなところに男女が一緒にいると知られたら、大変なことになってしまう。

そんなことを考えている時間はなかった。だって、レイアのあの姿を見てしまっては。



「スクール水着でも、別によかっただろう」

「だ、だって、ちょっとでも、可愛いって、思われたかったんだよ」

「ったく…………」



レイアが来ている水着に、アルヴィンは手をかける。
外される、と危険を察知したレイアは大声を出しそうになるが、アルヴィンの右手で塞がれ、それは未遂で終了する。



「大声出すな、ばれるだろ。ばれてもいいなら、止めないけど?」



うー、と声にならない声をレイアが苦しそうに上げていた。
やがて事の状態を理解したのか、その声も聞こえなくなる。

左手で、レイアの水着の上部分を外そうとした。
レイアは抵抗したが敵わなかった。
そうして外された上の水着。

レイアは慌てて、あらわになった両胸を隠す。

日に焼けた褐色の肌から覗かせた、くっきりとした白い跡。
彼女はビキニを身につけていたのだが、おそらく今季中に主に着用していたと思われるスクール水着の跡が、くっきりと残っていた。



「着替える時に、わかるだろう、日焼けの跡が残ってるって」

「わかってた……けど、だって、さっきも言ったけど、着たかったし、可愛いと思われたかったし、さすがにスクール水着は着れなくて…」

「俺がそんなこと、気にするとでも思ったのか」

「そ、そりゃあ……」




アルヴィンは室内のシャワーの蛇口を捻り、シャワーからは水滴が滴り落ちる。
真下にいたレイアに、少しのぬるま湯がかかった。

シャワーの先の位置を少しずらし、レイアにかからないようにした。



ビキニ。確かに女性の身体のラインははっきりと見え、下着にも近いその恰好は、男子をそそるのは間違いないだろう。

けれど、レイアの、褐色の肌に、はっきりと残っている今のこの姿は、はっきり言っていい程、やばい。

服を来ているかのようにも思えるが、着ていないのだ。


「レイア、俺、欲情した」

「え………?」




胸を抑えているレイアの腕を掴み、彼女の胸がはっきりと見える。

ほら、このシルエット。明らかにやばいだろう、薄手素材を使用した服から、見える下着を見て興奮するように、この場合は、まったく隠れてはいないが、見えているものが別物だ。


見られている。恥ずかしい。逃げ出したい、でも、男子更衣室にいる以上、そう簡単には抜け出せない。



「欲情した、って言ったんだ。悪い、もう限界」




アルヴィンの唇が重なる。
シャワーの音が室内に響き渡り、二人の行為を隠してくれているみたいだった。
深い口づけが苦しくて、レイアは根を上げそうになった。

今日は執拗なくらいに、口づけが長かった。
本当は広い場所で、この姿のレイアをずっと見ていたい。
彼の理性が最早、限界を超えており、この狭い場所でもいいから、彼女を見ていたかった。


レイアの固くなった乳首が、アルヴィンの胸板に押し付けられた。
濡れている身体が擦りあい、びくりと感じてしまう。それはお互いにだった。

レイアの太股に、アルヴィンの固くなっているものが、触れていた。


「欲情って……ホントに?」


唇を一瞬離して、当たった感触にレイアは、思った事をつい、口に出してしまった。


「信じてなかったのかよ、だったら、手で触ってみる?」

「や、いい、です……んっ………」


また、唇を塞がれた。
そして、いつの間にか脱がされていた、下の水着に、レイアは気づかなかった。

アルヴィンの片足が、レイアの脚の間に挟まり、擦り、またレイアを熱くさせる。


「ん、んっ……」

「どうした、苦しいか」

「も……、ずるい」

「悪いな、俺の我が儘に付き合わせちまってよ」



レイアに後ろを向かせた。ああ、やはり、背中にも跡が残っている。
白い、綺麗な肌。今は濡れていて艶やかだ。
転ばせないように、しっかりとした腕で、身体を抱き抱えて、硬くなったそれを彼女の脚の間からねじこんだ。


「や…………」

「声、我慢しろよ」

「む………無理だよ…っ………やっ、あぁっ」



我慢しろと言われても、難しい。
自分の中にいるアルヴィンが、暴れ回って、自分でも制御できないに突いてくるのだから。



「っ……ふ……」

「時間かけてやれなくて、すまん」

「っ、アルヴィ……んんっ………ん―――――っ!!」


アルヴィンに口を塞がれ、同時に腰の振り具合が増していく。
前に、前に、壊れてしまうほどに。


レイアはアルヴィンの指を噛んだ。
声を我慢できなくて、わざとではないが、噛み付いてしまう。
多少痛みはあったが、アルヴィンは、それすらも愛おしく感じていた。




「次はスクール水着にしろよ」

「そうする、だってもう、こんなことされたら、困るもん」



蝉が鳴く夕暮れ時。

レイアが噛んだアルヴィンの指の傷を、レイアが包み込むように、手を繋いで、帰宅路についた。




―――――――――
アルレイで水着プレイ(裏)日焼けしたレイアの水着跡を見て欲情するアルヴィン(匿名様)


なんと、初めてきた時から、来続けて下さっているのですか!ありがとうございます(*^.^*)
嬉しいお言葉でございます、これからもお待ちしてます。

今回はリクエストありがとうございました!拙い文ですが、楽しんでいただけると嬉しいです。



2011.10.21


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