Commemoration | ナノ


※メイフラワー(ジュレイ)



※観覧注意














レイアを連想させる色は白。
普段の服装からのイメージが高いと思うが、純粋なレイアには、ぴったりの色だ。

レイアのウエディングドレス姿を見た時、やはり似合うとジュードは思った。
けれど、それだけは、レイアが白が似合うから、ウエディングドレスが似合うというわけではなく、そこに女神が降臨したような、不思議な気持ちになった。


ジュードは控室に入り、レイアのウエディングドレスを見ながら、これまで彼女と過ごしてきた日々を、思い返す。

小さい頃から、ずっと一緒にいたレイア。
年齢を重ねていくのと比例して、可愛いから綺麗に、成長していた。


レイアは、ジュードが今、何を考えているのかが、わかる。
いつも、自分を見てくれる彼の瞳は、穏やかで、でも昔の怪我が原因で、心配そうに見ていて、もう心配しないでって、何度彼に言ったことか。

あなたが傍にいてくれたから、乗り越えられた。
あなたがわたしを護ってくれたから、わたしは、わたしらしくいられた。


これから先、どんなことがあっても、わたしは、彼と一緒に生きていきたい。


淋しいなんて、言わせない。




ジュードはレイアの右手を取り、レイアはゆっくりと立ち上がった。



「行こう、レイア」



握りしめた手に力がこもる。
レイアはとびきりの笑顔をジュードに向けて、小さく頷いた。



「それから」

「?」

「式中に、レイアが失敗しても、ちゃんと僕がフォローするから、だから、安心して。リラックスしていいよ」

「失敗なんかしないよ、大事な事なのに」

「一応だよ。一応」




ガチガチに緊張しているのも、やはり彼にはわかっていたか。
署名や指輪の交換や、バージンロードを歩く時や、上手くできなかったらどうしよう、と不安に押し潰されそうになっていたのだが、さすが、ジュードだった。

若干の胸の仕えがとれて、レイアはジュードと共に、バージンロードを一歩一歩、進んでいった。









ジュードの実家の部屋は、本でたくさん溢れかえっていた。
彼がイル・ファンに行ってから、いつでも帰ってきて大丈夫なように、母が掃除をしていたようであったが、彼の趣味である本だけは、溢れかえっていても、一箇所にまとめているだけで、一冊も処分されていることはなく。

ジュードの部屋に、二人はいた。

ジュードが背後から、レイアの両胸を揉みながら、耳をかぷっと甘噛みする。


「んっ…………」


ジュードの吐息、舐める舌が、レイアを刺激し、レイアは甘い声を出さずにはいられなかった。

執拗に耳を攻撃され、レイアが後ろを向く。
ジュードと目が合うと、ジュードがレイアを引き寄せて、キスをする。

長いキスに、唇から唾液が垂れた。
その間、ジュードが、レイアの足の間に空いた手を忍ばせて、長くて太い指を、レイアのそこに差し込む。

「や……っ」


レイアは堪えきれず、ジュードから唇を離したが、またジュードが唇を塞ぎ、そこを指で掻き乱した。
あまりの気持ち良さに、レイアの力は段々と抜けていく。



「言ったよね?僕がフォローするから、大丈夫だって」



力が抜けてもジュードに寄り掛かろうとしなかったレイアに、ジュードがそう言った。



「余計な事は考えないで、今日の式の事や、それから……僕の事を、考えて」

「わたしは…ジュードの事しか、考えたこと、ない」

「レイア……」



今の一言で、ジュードを煽るのには、充分だった。
レイアに壁に手をつかせて、腰を持ち上げる。
背後からレイアを襲う衝撃に、レイアは呻き声を上げた。


「あ……あ……ジュード………!」



自身が入ったのを確認したジュードは、壁についているレイアの両腕を後ろに持って、背筋をするように、ぐいぐいと引っ張る。

その一連の動きがレイアの下腹部を踊らせた。




「あっ……いや……それダメ……っ」

「大丈夫、ダメじゃないよね?」

「なんか……いじわる…だよ……」

「そうかな?奥さんにいじわるなことなんて、しないよ。今は気持ち良くしてるだけ」

「っ……ジュード……は?」

「男に聞くセリフじゃないよ、僕は気持ちいいに決まってるじゃないか」



ぐいっ、とジュードの動きが幾度も繰り返され、レイアは獣に成り果てた。
大丈夫と言われたが、このままでは死んでしまう。


身体がふわふわとして、今日の式も夢にさえ思えた。

レイアが式の出来事を回想していた時、現実のレイアは力尽き、倒れる。

ジュードの腕の中で、幸せな笑みを浮かべて。








―――――――――――
ジュレイorアルレイで裏、結婚式(匿名様)


今回はジュレイで書かせていただきました。
温かいお言葉、ありがとうございます。私なりに頑張っていきたいと思います。

今回はリクエストありがとうございました!拙い文ですが、楽しんでいただけると嬉しいです。

2011.10.20


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