幽霊はいないけど、侍はいる。
怪獣はいないけど、宇宙人はいる。
火山は噴火しないけど天気雨は降るし、
誰も悲しまない日は、誰かが口を閉ざしている日なわけだし。
それから、あの人が笑う今日は、僕やきみにとってとても幸せな日になるんだ。
僕らの日常が色鮮やかに光ることに、少しの目眩は起きれども。
そこには確かな愛おしさがあって、ちかちか揺れる視界を宥めてくれるのさ。
前を歩くあの人だって、名前を呼べば振り返ってくれるのさ。
さあ、きみの謳う声を聴こう。囁く言葉を受け止めよう。溢す吐息を感じよう。走る叫びに震えよう。
毎日を、素敵に思おう。
きみがいる。僕らがいる。
この場所がある、毎日を。
ある生徒たちの思慮が交わる日
「なあに」
-五周年おめでとう-