「勘ちゃんって人気者だからさ
こうして独り占め出来るのって
僕にとっては貴重な時間なんだよ」


だから、そんな時くらい
甘えたいなー なんて
俺よりもずっとずっと人気者な
雷蔵が珍しく言うものだから
思わず うん と頷いてしまった。

それで、今に至る

今、というのは
ぴったりくっついた
俺と雷蔵の現状である。

隣に並んで座って
いつもよりも少しだけ多く
ぴったり体を寄せて
手を繋いで、ぎゅって握った。

柔らかい雷蔵の髪が
くすぐったくて、心地よくて
フワフワの暖かい気持ちが
抑えきれなくて
思わず緩む口元が
ほぅっと息をついた。



幸せの距離



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秋ですね、秋の雷勘は
ほっこりと甘い感じです^^





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