step2 弟side



兄貴から電話があった次の日、俺は朝起きて一番に乳首を確認した。
まだ少し赤かったけれど腫れは引いていた。
よ、よかった……。
俺は昨日ネットで見た画像を思い出していた。
普通に考えれば1日であんな乳首になるなんて有り得ないのに何を怖がっていたんだろう。
とにかく無闇に乳首を刺激しないように気をつけよう。
あんな乳首になんてなってたまるか。
もしまた乳首に違和感を感じても徹底的に無視するんだ。





「ちょっと、帰ってくるの遅いわよ。」
「別に普通だろ。いちいちうるせーな。」
「はあ……早くご飯食べちゃいなさい。片付かないから。」
「いらねー。外で食ってきた。」
「また?ご飯いらないならちゃんと連絡しなさいって言ってるでしょ!」
「うっせーな、俺の勝手だろ!」
家に帰るとまたババアに説教された。
まだ靴も脱いでないのに玄関先でガミガミとうるさい。
ムカついているとここに居るはずのない人物がリビングから顔を出した。
「おい、母さんになんて口きいてるんだ」
「は?なんで兄貴が居るわけ?」

昨日俺は不本意とはいえコイツと電話しながら……オナニーして、あまつさえそのまま…………
思い出したくない事を思い出してしまって俺は兄貴を睨みつけた。
だけど兄貴は昨日の事なんて覚えてませんって顔で早く上がれば、と言ってきた。
ほんっとムカつく。

「……で、何しに来たわけ?」
リビングのソファに座って不機嫌を隠さずに聞く。
「久しぶりに会った兄にひどい言い草だな。母さんへの態度も感心しないぞ。」
「だからなんだよ!何しに来たのかって聞いてるんだよ!」
これだからコイツは嫌いだ。
人の質問にまともに答えずはぐらかそうとする。
飄々としたこいつの態度が昔から気に入らなかった。
「短気な奴だな。イライラすると身長伸びないぞ。」
この期に及んで俺の神経を逆撫でするような事を言う兄貴にムカついて、舌打ちしてリビングを去った。
兄貴がまだ何か言っているが知らない。
風呂に入ってもう寝る。


風呂からあがってスウェットの下だけ履いて部屋へ戻る。
途中何か飲もうとリビングの戸を開けるとまだ兄貴が居た。
ノートパソコンで何やら作業している。
実家にパソコン持ってくるなよな、どうせ明日帰るくせに。
俺は無言で通り過ぎ、冷蔵庫からペットボトルを取り出した。
その時突然覚えのある違和感が乳首襲った。
「っっ………!」
あまりに急だった為声をあげそうになったがなんとかこらえた。
ちくしよ、このタイミングでとかありえねえ。
とにかく兄貴に気付かれないように部屋に戻ろう。

冷蔵庫を閉めて振り返ると兄貴が俺をガン見していた。
な、なんだよ、その顔こえーよ。
その間も乳首は摘まれて前に引っ張られている。
そんな気がする。
落ち着け、普通にしてればバレない、多分。
兄貴にバレないように願って、入ってきた時と同じように無言で通り過ぎようとしたが、兄貴は俺を引き止めた。
「お前乳首どうしたの?」
「っ…別にどうもしねえよ!」
そう言い捨てて逃げるように部屋に戻った。


部屋の扉を閉め、自分の胸を見下ろす。
何も変わってないと思ったけど、やっぱ俺の乳首変なのか?
確かにちょっとだけ赤くて、さっき引っ張られたからちょっと尖ってるかもしれないけど、普通、の範囲内だよな?

頭によぎるのはネットで見た画像。
嫌だ、あんな乳首になるのは。
そう思うと視界が滲んだ。瞬きしたら涙がこぼれた。
それでも乳首の違和感はなくなるどころか強くなっていって、さらにはちんこにまで違和感を感じるようになった。
乳首もちんこもめちゃくちゃ感じてイきたくなる。
こんなの絶対おかしいのに俺の体はちっとも言う事を聞いてくれなくて、快楽に負けた俺は欲望のままにちんこを扱いてイった。
イった瞬間乳首の違和感は最高潮に達してなんだかビリビリしていた。





また次の日、俺が起きると兄貴はもう居なかった。
用事があるらしいとババアから聞いた。
まじであいつ何しに帰ってきたんだと疑問に思ったが、正直兄貴の顔なんて見たくなかったので少しホッとした。

だけどその日から毎日乳首に違和感を感じるようになった。
乳首は日に日に敏感になって、いつもイく時に乳首がギュッとなるせいか、乳首がギュッとなるとイきそうになる。
そう思っていたら昨日は本当に乳首でイってしまった。

1週間前はちょっと赤くなっている程度だった俺の乳首は、大きさこそ変わっていないが常に立ちっぱなしになってしまっている。
授業中のちょっとした動きでもシャツに擦れて、それだけで感じてしまう。
今だってただ歩いているだけなのに乳首が気になって仕方がない。
シャツに擦れるとじんじんしてくる。

やばい、俺、乳首触りたい。
そんな事を考える自分が信じられなかった。
一度触りたいと思ってしまうともうそれしか考えられなくなって俺は足を早めた。
うう、余計に擦れるっ……。
そして突然強い快感が体を走り思わず立ち止まる。
な、なんだよこれ…乳首が急に……。
さっきまでよりものすごい疼きを感じる。
あ、やべ、ちんこ勃ってきたあっ。

急に立ち止まった俺を通り過ぎるひとたちが振り返って見てくる。
それでここが外だと思い出して羞恥がこみ上げてきた。
こんなところで、俺、乳首が気持ちよくて、ちんこ勃起させてる……。
誰にも気付かれたくなくて俺は走り出した。
敏感になった乳首も、ちんこ勃起したまま走るのも辛かったけど人に見られるくらいなら我慢した方がマシだ。
走りながら俺は泣きそうになっていた。


部屋に入って制服を脱いでいく。
シャツの前を開いて鏡で乳首を確認すると見た事ないくらい赤くなっていて、乳輪まで少しふっくらしていた。
やっぱり俺の乳首はあの画像みたいになっていくのだろうか。
絶望的な気分だったが、乳首の疼きに耐えられずそこに手を伸ばしてしまう。
指が触れると信じられないくらい気持ちよくて声が出てしまう。
はあはあ、あ、なにこれえっ……。

ボトムも下着も一気に脱いで壁に背中を預ける形で座る。
足の間から見えるちんこはもう完勃ちで、ひくひくしながら先っぽを濡らしている。
だけど俺はちんこよりも乳首に触りたかった。

それから俺は夢中で乳首を弄った。
いろんな触り方をしてみたけど、左右を指で挟んで撚るみたいにするのが一番気持ちいい。
でもたまに強く抓ってから軽く転がすのもいい。
先端に爪をたてると痛いんだけど、その後じんじんしたのが乳首全体に広がっていく感じもたまらない。

俺のちんこは全然触ってないのにどろどろになってた。
ビクビクして、なんかエロい……。
それを見てたらイきたくなって、右手で乳首を触りながら左手をちんこに伸ばす。
あ、触ってない左の乳首がすげえ切ない。
そう思っているとちんこに触れる寸前で左手がピタッと止まった。
え、なんで?
疑問に思っているうちに俺の左手は乳首へと戻っていき、さっきまでと同じように乳首を弄り出した。
気がつけば右手も自由に動かなくて、勝手に乳首を弄っている。
気持ちいけど、ちんこ、もうイきてえよおっ。


イけないまま乳首だけずっと弄って、頭がおかしくなりそうだ。
時々体がビクってなってイきそうになる。
だけどやっぱりイけなくてもどかしさだけが残る。
いつまでこの状態が続くんだろうか。

意識が朦朧としてきたころ、ふいに体が痙攣しだした。
それまでのたまにビクってくるのとは違ってガクガクして体が緊張している。
あ、と思った時にはイっていた。
乳首が今までで一番気持ちよくなった。
ちんこからはちょろちょろと精液が出てきてて全然止まらない。
ちんこを扱いてイくのとは違って、イく一歩手前の感じがずっと続いているみたいな、ちょっともどかしい感じ。
だけど精液がゆっくりちんこの中を通っていくのがよく分かる。
ちんこの中なんてさわれないけど、中が擦られているみたいに錯覚してしまう。
自由の効かない俺の手はまだ乳首を弄っている。
今ギュってなって、それでちんこがビクビクして、なんかケツもヒクヒクしてる。
すげえ気持ちいい……溶けてしまいそうだ…………。

俺が記憶しているのはそこまでだった。





けたたましくなる携帯の音でハッと目を覚ます。
あれ、俺どうしたんだっけ。
急に乳首が敏感になってそれで……。

それで………………

そうだ、乳首だけでイってしまったんだ。
昨日も乳首の刺激でイったけど、今日はちんこには一切触ってない。
思い出して暗い気持ちになる。
ちんこを見ると、乾いてカピカピになった精液でコーティングされていた。
俺どれだけ寝てたんだろう。

いつのまにか鳴りやんでいた携帯が再び着信を告げた。
そういえば電話かかってきて目が覚めたんだった。
画面を見ると兄貴からで、出たくなかったがどうせまた何度もかけてくるのだろうと思って出てやった。
ちんこ丸出しで電話なんてかなりマヌケだ。

兄貴の電話はなんか忘れ物したから取りにいくって内容だった。
来んな死ね。
なんでババアじゃなくて俺にかけてくるんだよ。
1週間なくて大丈夫なら取りに来るな。
そう言いたかったが疲れていたのでそのまま電話を切った。





その後風呂で乳首を見たらほんの少しだけど大きくなっているように見えた。
洗おうとしてタオルで擦っただけでそこから甘い痺れが広がった。
ちんこも、こびりついた精液を洗い流しているだけなのに勃起してしまった。
精液を落としていたはずが、いつの間にか俺はただちんこを扱いているだけになっていた。
だけどいくらちんこを扱いても我慢汁が次々に出てくるだけで絶頂は訪れない。
あと少しでイけると思うのに、その少しが足りない。
そうやって握っている自分のちんこを見下ろした時、ぷっくりと小さな豆のようになっている乳首が目に入った。
それを見て一番に思い出したのはあの乳首の画像ではなく、さっき乳首で感じてイった時の絶大な快楽だった。
だけどこれ以上乳首を弄ると本当にハマってしまいそうだったので必死に振り払う。
それでも乳首から視線を離せなくて、ちんこを扱きながら乳首を見つめる。
乳首はさっきからずっと痛いくらいに疼いて弄られるのを待っている。

ついに俺は我慢できなくなって乳首に手を伸ばす。
そして乳首を強く摘んだ瞬間、俺のちんこはだいぶ色の薄くなった精液を放出し始めた。


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© 2013.08 紺野
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