![]() | 本当は○○なkoideko童話〜シンデレラ変D |
気の乗らない舞踏会に嫌々ながらも出席したのに‥‥‥ 運命の人"雅弥姫"に逃げられた なの王子は 肩を落としつつトボトボ大広間に戻る最中 突然。 派手に着飾った2人組に囲まれた。(ドラクエ風) 「きゃ〜〜〜〜〜なの王子じぃぃ ![]() 玉の輿 ![]() ![]() 「ぎゃ〜〜〜〜〜王子 ![]() セレブ生活 ![]() ![]() えらく正直な欲望を撒き散らすモンスターが現れた。 戦うの?戦わなきゃ、いけないの? …否。ここは戦場!!婚カツと言う修羅の戦場なんだ! 将来一国を担う王子としては良き伴侶を娶(メ)とらねば!グッと拳に力を入れて (死んでないけど…ここは気分を盛り上げる為にね。ごめんあそばせ♪父上) そんな誓いをよそに2人は私を挟んで互いに、腕に胸を押しつけながら言い合いを始めていた。 「俺の方が巨乳だ!だから なの王子は俺のもんだろう!?」 「いやいや、オッパイの価値は造形の美しさにこそある。俺の方が美乳だ! したがって、なの王子は俺のもんだ!」 はぁ〜素直くん。正直くん。…普段の嗜好が、だだ漏れだよ。 正直。素直に言うと君らが巨乳だろうが、美乳だろうが貧乳だろうが…そんなの どうだっていい。どっちだっていい。 だって ため息をついていると…… テレレ レッテッテッテッテー あっ。レベルが上がった音がした。 ─────あっ、呼吸 止まった…? あ゛〜っ!!!! ドレス破いてコルセット緩めた! 良かったよ。心配で、私の心臓の方が止まるかと思ったよ。 こっちだって いい加減キツく巻いたサラシが苦しいんだからさっ。ブックサブックサ その時でした。私の全身が雷に打たれた様に痺れたのは。 来た─────ぁ!! 愛の目覚め ![]() 新・THE運命の人 ![]() まとわりつく 『貴方!お名前は?』 一瞬、怯んだように見えた 「シンデレラと 申します。」 嗚呼…!なんて素敵な笑顔 ![]() 私は ![]() 『シンデレラ ![]() 聖くん!!今宵 私の部屋でアンナ事コンナ事。実質的にも結婚しちゃいましょう♪ 』 ルンルン♪とスキップをしながら上機嫌な なの王子とは対照的に二の腕を引っ掴まれて、呆けた表情でズルズルと引き摺られていくシンデレラ。 なの王子の あまりの勢いに二の句が継げれない様子。 ゴ───ン ゴ──ン ゴ─ンゴ―ン…‥・ 0時の鐘が鳴り始めた中でハッと我に返った。 "…マズイ。魔法が解ける。やべ〜よ…な…? だって、変身前の格好は、武闘会仕様だぜ?王子を拐いに来た。or 殺しに来た。 と間違われないか?" 生命の危機!?と青ざめたシンデレラは、覚悟を決めた。 「おっ、王子!なの王子!」 足をとめ全力で、なの王子の歩を止める。 魔法が解け始めた身体が、少しずつ光り始めているのも誤魔化したくて… 「目を閉じてくれませんか?」 つい、そう口走ってしまったのだが 『キス?! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 思いがけず効果が高かった!これぞ幸いと スタコラさっさ〜 シンデレラは、トンズラこいたのだった。 憐れなの姫は……あっ、違った!なの王子は未だキスを待ち続けウキウキ♪していた。 『ウフフ ![]() 暫 …??うん? も〜照れ屋な姫様ね ![]() 『………!? 誰も・・・居ない!!』 嘘っっっっっっっっっっっっっ!! 逃げられた……のぉぉぉぉぉぉぉぉ!! がっくりと床に崩れ落ち拳を床に叩きつけながら嘆く なの王子…‥ではなかった。 目をハートにしながら"恥ずかしがりやさんなんだからんっ ![]() ![]() "もう♪超・好み ![]() …もう♪超・超・前向きな王子様である。 その前向きさ。いえ 愛ゆえか? ドレス姿しか見てなかったのに、シンデレラが慌て過ぎて落とした弓を見て『あぁ!シンデレラの落とし物みっけ♪ ![]() ……ただ。鼻が良かったようです。 『あっ ![]() 矢に住所・氏名が記入してある♪』 ……けしてご都合主義では、ございません。 シンデレラの数少ない持ち物だからこそ、住所や記名してあったのです。つまり堅実。悪しからず♪ なの王子が早速、押しかけたのは…言わずもがなです。ハイ。 |