お昼寝



お昼休み。椎名先生に校内放送で呼び出されて…お昼ご飯も そこそこに行ってみれば



椎名先生専用の教室の床に 空気を入れて膨らませるマット。 その上に見たことない位大きめの寝袋が敷かれていた。





『…椎名先生。これは なんですか?』



「うん?2人用の寝袋だよ。そんな事よりも…こっち、こっち」


可愛らしく小首を傾げ、マットレスの上に腰かけた自分の横をポンポンと叩いた挙げ句。 両手を拡げて待っている。

あまりに可愛らしくて…
目眩がしそうな可愛らしくて つい言うことを聞いてしまう。



ゆっくりと先生に向かって歩いて行く私の頭の中では、"萌えっっ!""鼻血で憤死!!"などの様々な単語を叫び走る回る なのちゃん軍団がいる。
随分と、あの可愛らしい後輩に毒されてるなぁ…と苦笑いが零れた。



先生の隣に腰かけると 早速、抱きつかれ後ろに押し倒された。




『椎名先生!この為に呼び出したんですか?』


「だって志乃の身体は気持ち良い」



椎名先生は、何やら妖しげな単語を発するけれど…

実際は、抱き枕。
うん。抱き枕以外の要素が 全く見つからない。


恋人としては どうなの!?って思うけれど、学校で狼になってもらっても 困ってしまうんだけどね。


でも…もう少し 甘さが欲しい。


私を椎名先生の腕の中に すっぽりと納めると私の首筋に鼻を擦りつけてスンスンと匂いを嗅ぐ



『 …やっ、椎名先生。……恥ずかしい』



僅かに眉根を寄せて、不機嫌そうに でも悲しそうに
「……名前。2人の時は 名前で呼んでって…。」

そう呟くから、可愛くて仕方ないこの人は……ほんとに


今日も 我が儘を赦してしまう。
私が この人を守れる翼になれれば良いのに…そう思いながら私も智久さんの腕の中 目を閉じた。
日常 かんな 志乃 なの 紫1 
小出高校 top
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -