奏の探偵File 天誅 B |
車に戻りパソコンを開いた 事前に入手しておいた【小出高校】のデーターを検索する 【室津ミオ】と入力すると、ターゲットの顔がすぐに出てきた へー、まあ可愛い顔してんじゃないの? でも、なの姫の足元にも及ばないけどね〜 この子の弱みね… いっぱいあんじゃないの? そんな顔してんじゃん さて、顔が分かった事だし〜、奏、夜の街にでも繰り出そうかっな♪ 奏の探偵File − 天誅 B− 「あっ、奏くん。遅い〜」 「ごっめんね〜?遅れた分、キスするから許して?」 「もうっ。そんな可愛い顔したら怒れないじゃない」 「優しい優しい葉月姉様が好きだよ〜」 「他の女にも同じ事言ってるんでしょ?」 「まっさかぁ〜。葉月姉様だけだよ」 「本当に調子がいいんだから…」 呼び出した彼女の頬に軽いキスをして、BARに向かうふりをして俺はある目的地に向かっていた きっとターゲットはあの場所にいるはず まあ、探偵の勘ってヤツね 色とりどりの華やかなネオンで飾られているお城 あちらこちらでカップルがキスをしあっているその場所の一角で、俺は立ち止まった つーか、居たよ 俺の勘、ハンパねー さぁて、天誅、天誅〜 「葉月姉様〜」 「なあに?奏くん。甘えたな声出して抱きつくなんて」 「…ちょっとこのまま」 「…んっ、分かったわ」 俺は葉月姉様の髪や顔を撫でながら、小型カメラで証拠を残していく てか、ターゲットの隣の相手って… こりゃ、思わぬ情報Get♪ ボスもさぞかし喜ぶだろうな〜 決定的な証拠を残していくターゲットとその相手 バカな奴ら… 証拠データーを1度パソコンに送り、ボスにも送り、任務完了〜っと 「さて、葉月姉様に捧げるカクテルでも飲みに行きますか〜」 「こんな淫らな場所にいるのに、スルーしちゃうのかしら?」 「お楽しみは後で♪ってね〜」 「美味しいカクテル期待してるわ」 「任せて〜、今夜は淫らに酔わせてあげるよ」 俺は葉月姉様の唇にキスを落として、その場所を去った |