01 ... of light and wind
『あぁー、暇だーー』
フェアリーテイルギルド内では各々が自由に行動していた。
だが、少女―#夢主名前#にとっては退屈だったらしい。
「ただいまー!!」
「此処がフェアリーテイル…!」
『おかえりー!』
「ナツが帰ってきた!」
そこへ桜色の髪の少年―ナツが帰ってきた。
「テメェ!火竜の情報、嘘じゃねぇか!」バキッ!
ナツに殴られた男が、音を立てながらギルドの机へ突っ込んでいく。
ナツが帰ってきた途端、フェアリーテイルは賑やかになった。
#夢主名前#はケタケタと笑っている。
+++
「ミラさん、これほっといて良いんですか?;」
「ええ。面白いでしょ?」
バリンッ!
ミラの頭にも酒瓶がぶつかる。
にこやかな表情のままミラは倒れていった。
「きゃあああ!!;」
+++
『あれ?喧嘩で悲鳴?』
私は二階の手摺りから、カウンター近くに降りた。
喧嘩はよくあることだが、そこから悲鳴が聞こえてくることはあまりない。
何かまずい事になってないといいのだけれど。
『カナタ、何があったの?』
[ミラの頭に瓶が当たって、それを見た新人が悲鳴をあげた。;]
要らぬ心配だったらしい。
………ん?
『新人!?』
これは行かねばならないだろう!
悲鳴からすると可愛い女の子かな
タンッ―
「うわっ!?」
『こんちはーっす!!新人だよね?』
「は、はい!ルーシィです!」
おぉう!金髪美人!
ここまで可愛いとは思っていなかった
仲良くなれるかな?
いや、絶対なってやーる!
『私は#夢主名前#!よろしく!』
「よろしくお願いします!」
『年は同じくらいなんだし、タメでいいよ!
みんな仲間だからね!』
「うん!!」
ルーシィは、ふわっと花が開いたように笑顔を浮かべた。
うん、やっぱり可愛い。
+++
「#夢主名前#達はどんな魔法を使うの?」
そっか、さっきの喧嘩は、皆が魔法を使いだす前にじーちゃんが止めたんだっけ。
だから、ルーシィは魔法を見れて無いって訳だ。
『私は光と風の造形魔法を使ってるよ。』
「へぇー!」
ルーシィの目がきらっきらに輝いている。
これは期待しているのだろうな。
ここで(可愛い)女の期待に応えないなんてS級魔導士の名が廃る!
え?S級関係ない?そんなの気にしたら負けだよ
カナタの紹介が終わったら、ルーシィに、アレを見せてあげよう。
『これは私のチーム…になるのかな?
まあいいや、相棒みたいなヤツでカナタ=カラヴェルナっていうの。』
[これ扱いかよ…。
えっと、ルーシィだっけ?
さっきいった通り、カナタ=カラヴェルナだ。よろしくな。]
「よろしく!
カナタね、覚えたわ。
それで、カナタは何の魔法を使うの?」
「俺は草の造形魔法だ。]
《ボクは風の魔法を使うんだ!まぁ…、よろしくしてあげる!
でも#夢主名前#はボクのだからね!》
『こっちの、コハクは風の魔法。
あと、よろしくってさ』
ついでに、何か、所有権主張してた気がする
「狐?って、え?#夢主名前#、コハクの言ってることわかるの!?」
『うん。』
「なんでそんな当たり前みたいに言ってんの!?え、もしかして私だけ!?;」
[#夢主名前#だけだから安心して良いぜ。
まぁ俺はなんとく分かるけど。]
長年連れ添ってきましたからね!
『じーちゃん!ルーシィに魔法見せたいんだけどさ、使っちゃ駄目かな?』
じーちゃんに聞くと、渋りながらも頷いた。
「加減するなら良かろう。」
よっしゃー!
『ルーシィ、まずは私とカナタが見せるね!』
[あれか?]
『うん。…せーの!』
『[ユニゾンレイド!!]』
私とカナタはそれぞれの魔法でライトの様な物を造った。
「綺麗…!」
『えへへ〜!凄いでしょ!』
「(幼く見える…;)」
『酷!』
「え!?な、何も言ってないよ!」
『餓鬼みたいとか思ったでしょ!分かるんだからね!』
[#夢主名前#、自覚したのか。大人になったな!]
『
(プチッ)てめぇ等、喧嘩売ってんのか?表出ろやぁ!』
[あだっ!!]
「#夢主名前#、抑えろ!
誰かー!#夢主名前#を止めろー!!;」
「馬鹿!お前、天然破壊神だぞ!?無理って!死ぬぞ!」
《ボクも魔法見せたい!》
「「「『・・・・・・。』」」」
『じゃあ、最後はコハクだね!』
「「「[(…セーフ!!;)]」」」
コハクの一言により#夢主名前#の暴走はとめられた。
++
[じゃ気を取り直して、次、コハク]
《孤金風!》
コハクの回りから流れる風が、私達の作ったライトを緩やかに解いていく
金色の風はきらきらと煌めいていた
光と葉を風が包む。
ギルドの中には暫し緩やかな時が流れた。
たまには、こんな日があってもいいかな……。
とか、私は一人心に思う。
いつもの馬鹿騒ぎもたのしいけれど、
光と風の
(物語は始まった―…)
馬鹿騒ぎはBaccano!からですねうふふ←
(綴り間違ってそう…
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