05 | ナノ





05
The Crystal World



本編を読む前に!(FFCCの説明)





『コハク、おはよ。』

コハクが起きてきた。
そういや、昨日カナタがS級から帰ったんだっけ。


大切な幼馴染みを起こしに行ってあげようか。



+++

『ライトメイク!』

ライトメイクでカナタん家の鍵を造った。
いやー、便利だね!


合鍵は貰ってるけど、基本的にライトメイクで鍵を毎回造る。

今はもう手慣れたもんだ。

『入るよ〜』
ガチャー

カナタの部屋は二階にある。
私は目を瞑ってもこの家は歩き回れるぜ!←



コンコンー

『起きてる〜?』
ノックをしながらも既に#夢主名前#は部屋へ入っている。



[ぅ、]


『おっきろー。』
ユサユサとカナタを起こす。


寝顔をまじまじと見る。
本当、無駄に整った顔してんねー。

分けろ…って表現はおかしいかな?
まぁ、女である私よりも綺麗だ。
いや、私と比べる時点でおかしいか。


ちくしょー、羨ましいな!

顔をぺちぺちと叩いて起こす。←



『起きろ〜。』


[ぅ〜、
 っ!!?///]


『やぁ〜っと起きたか、この(無駄な!)イケメン!』

[はぁ!?

 っつーか、おま、何で!!]


『言いたいこと何となく分かるけど、落ち着きなよ。』


[落ち着いてられるかァ!!]




+++


あの後、部屋から放り出された。

焦りすぎでしょ!



ギギィーー

[俺ん家の扉はそんなに重々しくねぇよ!]


えー
ちぇっ!

パター


『早くギルド行こうよー!』

[はいはい、もう行けますよーっと。]



『[行ってきます!]』

玄関を出る。
コハクは花を見ていた。

カナタん家は庭が草花で一杯だ。
流石草の魔導師!


『コハクー!』

《あい!》

[(ハッピーだろ…。)]


『れっつらごー!』



+++


《お腹減ったー!》


『もうちょっとで着くよ。』




―助けて― 



!?
声が聞こえ、る…? 


突然、声が聞こえた。

コハク? いや、コハクはもっと高めだし、何よりその声は頭に直接響いてくる感じだ。


何だか苦しそうに…? う〜ん、辛そうに聞こえる。

[#夢主名前#?どうした、立ち止まって。っつーか、眉間に皺寄ってるぞ?]

カナタがトントンと眉間を示しながら言う。

くそっ!そんな仕草まで格好いいじゃないか…!(←まだ引っ張るか!)


というか、

『え?』
いや、まてまて!;


『声聞こえないの?;』


《[声?]》

しかも、コハクまで?;


『いや、ほら、―助けて―って!』

[風妖狐の子はまだ覚醒前ですからでしょう。]


『あぁ、それで!  …って、覚醒?』


[お前、誰だ…?]




・・・。


誰?


+++


[こんにちは。 いえ、初めまして 光風の姫君。]

[答えろ。お前、闇ギルドの奴か?]


[貴女達には、今から違う世界“最後の幻想 水晶の冒険記 ―時の反響―”通称、水晶の世界(クリスタル・ワールド)に行って、ある事をしてもらいます。]

『《(長っ!)》』

[無視すんな!]



『貴女達って…』

[そう、光風の姫君と風妖狐の子です。]

《異世界なんて、そう易々と行けるもんじゃないと思うんだけど。
 ボクらは星霊でもないし。》

『水晶の世界なんてのも聞いたことないね…。』


[フフフ、行けばわかりますよ。
 私も時々向かいますから。
 では、頑張ってください。]

そう言い、その男は消えた。


#夢主名前#達も風み呑まれるようにと消えていった―…


[#夢主名前#ーーーっ!!]


+++

変な風に呑み込まれた後のこと、私はおそるおそる目を開けた。

あの変な人の言ってた事、不思議なことばかりだが、どうにも嘘に思えないのだ。

それに、あの男からは膨大な量の、しかも質の違う魔力が感じられた。


パチリー

『え?空?って落ちてるしぃぃいっ!』


ええ、先程からなんか浮遊感がするなぁ、とは思っていましたよ…!

そんな間にも地面はどんどん近づいてくる訳で…



ゴンッ!-
『いっ、て!!』

ゴツッ!-
『〔あだっ!/痛ッ!〕』


ボチャ!-


べしゃ!-
『《ぅぐっ!/クキュッ!》』


『《〔「 ……。」〕》』



いたい…。(泣)




+++



『フェアリーテイルの…って言わなくていいんだっけ。
 #夢主名前#です。』

《コハク。》

「シェルロッタだ。」


〔……。〕


『君の名前は?』

〔お前に教える義理はない。〕

ムカッ!


『てめぇ、人の名を聞いたんなら教えるのは義理じゃねぇのか? あぁ?』

「(ビクッ!)」


〔オレにはオレの義理がある。
 っつーか、それは義理より礼儀だろ?〕

『じゃあ、私の義理だよ。
 義理を語るんなら、人情・義理も語るべきなんじゃないの?』

「っと、とりあえず二人とも落ち着け!;

 お前も私が言うより自分で言った方がいいだろう?」


〔・・・ライだ。〕


銀髪にリボンと…尻尾?が特徴的な人(?)がシェルロッタ。

私とさっき頭をぶつけたツン髪少年がライらしい。…なかなかにいい性格のガキだ。(勿論嫌味ね!)



「そういえば、お前、空から降ってきたような気がするのだが。」

『あぁ〜。うん…。』



気乗りはしないが、私は、あの男にとばされた事と元の世界について説明した。



+++



「そうか…。
 よし、私はその話、信じるぞ。」

《『〔はぁ!?/えっ!?〕』》


〔正気か、シェルロッタ!?〕

「ああ。」

〔こんな頭のイカれた話があるか!!〕

「頭のイカれた話なら他にもあるぞ?
 それに、私は#夢主名前#達が嘘をついているようにはみえん。
 
 ライ、お前も#夢主名前#達がおちてくるのみただろう?」

〔ぅ…。〕


「#夢主名前#、お主気に入った!
 村へこい!」

『へ? いいの?』

「うむ!ライとここまで言い合える奴も珍しいぞ?
 ウァルトリール、魔導師もいるし、お前にとっても良いのではないか?」

《ボクはー?》


「勿論、コハクもこい! エリル達に遊ばれるかもしれんがな。」

それから私達は村へ向かった。

〔お前、下に落ちんなよ。
 魔物に喰われるぞ。
 オレは助けに行くのごめんだからな。〕

『君の助けなんかいらないね。
 寧ろ、来ないでね。足手まといだから。』

〔言ってろ。そん時になって助けを乞ったって知らねぇけどな。〕

『此処の魔物の強さは知らないけど、二人で何とかしてみせるよ。』

〔…ハッ。〕



+++


それから、私達は村の人達に挨拶をした。


「よろしくね〜。」

『はい、イリーナさん!』

「私達のことは、家族と思ってね。
 だから、敬語なんていらないわ。

 勿論、他のみんなにもね。」

『…うん!』


「そういや、#夢主名前#、何処に寝泊まりするんだい?」

「私とライの家に決まっているであろう!」

〔『はぁ!?』〕

「幸いベッドもあいているしな!」

「えぇ〜!#夢主名前#ねーちゃ、シェルロッタの家に泊まっちゃうのー?
 そうだ!コハクはうちにおいでよ!」

《え、》

「そうか、コハク、ライの家に泊まりたいのか。
 俺から言ってやろうか?」

《ボク、ちび君の家はイヤ!》

〔ち、ちび君…?〕


ライの口元がひくついている。

いい気味だとは思うが、止めないといけないかな。;


『その通りだけど〔その通りじゃねぇよ!〕、此処ではみんなに聞こえてるから、言っちゃ駄目だよ。』

ライを華麗にスルーする。(笑)←


《…わかった。》

『ん。素直な子は好きだよ。
 じゃあ、コハクはエリルんちに泊まってね?

 エリル、よろしくね〜!』

「うん!」



+++


〔『いただきま〜す!/・・・。』

『ライ、ちゃんと言わなきゃ。』

〔言わなくても良いじゃん。〕

『だーめ! 沢山の命を食べているんだよ?


 それに、作ってくれた人に感謝しなきゃ!』

〔お前、二つ目の理由で言わせようとしてるだろ。〕

『え〜?』←作った人

〔沢山の命に感謝して、いただきます。〕

『はい、どうぞ〜!』


〔お前、ある意味すげぇよ。〕

『ありがとう。君もね!』



「お前達、兄弟みたいだな。」


〔『みたくないッ!!』〕 くわっ!

「はいはい。

(ハモったな。
 #夢主名前#とライは口調も似ている。

 …仲がいいなとか言ったらまた怒られるのだろうな。)」

二人を見てにやけているシェルロッタはライと#夢主名前#に怒られたとか。


 ー説教(怒られ)中ー

「(#夢主名前#となら、ライを外に出しても、良いかもしれんな。

 それには、#夢主名前#の実力も、しらないとな。ウァルトリールの所に明日行かせようか…。)」

『――ぃんだって…、

 って、ちょっとシェルロッタ!ちゃんと聞いてんの?!

「聞いている、聞いている。」

〔聞いてないだろ!〕

+++

「お早う!」

起きるとシェルロッタが朝食を用意してくれていた。

『おはよー!』

シェルロッタは料理が苦手なのかな…? 朝食は…、うん。形容しがたい。

ライはいつもこれを食べていたのか…?;


ミラの料理食べたかったな…。 


…フェアリーテイルのみんな元気かな?

カナタは心配してるだろうなぁ;


「どうした?食欲がないのか?」
 

はっ!

『いや、何にもないよ!』


「そうか。
 
 #夢主名前#、ライを起こしてきてはくれぬだろうか?
 あの寝坊助め。」

そう困ったように言うシェルロッタの表情は、どこか嬉しそうで…。
ライは愛されてるんだなとか思った。 ちょっぴり羨ましい。


『分かった!』



+++



『ラーイー!
 起きろー!』


〔…。〕



そうか、昨日からコイツが来たんだった。

コイツは不思議な、いや、怪しい奴で、変なことを言っていた。

それを信じるシェルロッタもどうかと思ったけど…。


だけど、オレもコイツが嘘を言ってるようには見えなかった…。


『だぁかぁらぁ!
 さっさと起きろぉ!ちび助ー!』

〔はいはい、っつーか、お前と背、変わんね。〕



+++



〔今日は、シェルロッタが作ったんだな…。〕

「#夢主名前#が作ってくれるのを期待していたか?」

〔今回は異論はない。〕

「…。」


シェルロッタが部屋の隅で落ち込んでいる。

あちゃー;


『あー、き、今日は、ウァルトリールの所に行くんだよね!』

「うむ。早く行かねばな!」


〔…;〕

+++

「そして、ケアルが回復の魔法だ。分かったか?」

『はーい。』

「#夢主名前#さん分かったんですか?!」

『? うん。』


「…。ノルシュターレン、お前が馬鹿なだけだ。」

「うわっ!お師匠様酷いです!」


『やってみればレンも分かるよ!』

《ボクは分かったよ!》

『流石だね!』



「(親馬鹿…。)」



+++

「じゃあ、やってみろー。」


『ほーい!

 ブリザド!』

キンッ―

「「おぉーっ!!」」

私がブリザドを放つと氷の、…華?みたいなのが出来た。


「#夢主名前#さん凄いですね!
 お師匠様、お師匠様!私も出来るでしょうか!?」
「……。」

「…お師匠様?」

「…俺はこんなに大きいのは見たことないな。」

「はぁ?お前、ふざけておるのか?」

「ふざけて何かない



 #夢主名前#の魔力が強すぎるんだ。」


「「…!/はへー…、」」



《ねぇ#夢主名前#、他のもやって!》

『おっけー!
 サンダガ!

 あ、やば、言い間違えた!』


バチィッ!!―

『《「「「!!」」」》』

『ウ、ウァルトリール、どういうこと?』

「教えてなかったな、サンダー、サンダラ、サンダガ、サンダジャの順に威力が強くなる。
時にお前、どうしたんだ

 ――その目。」

『《?/!!?》』

《#夢主名前#、そういえばね、此処に来たときから、両目が赤色になってたんだ…。》

!!?

『何で…?』


[今言えるのは、"こっちの世界に来たから"それだけですね。]

『《「「!」」》』

[フフフ、皆さん驚いていますね。
 …そして、沢山の魔力を一度に使ったから元に戻ったのです。
 暫くするとまた赤くなりますよ。]


…この世界に来て、誰にも目のことを言われなかった。

きっと、両目が赤かったからなんだ…

あぁ、また、くりかエすンダ――


ギュッー

私は走り出した。
それは弱いから。




+++

『ハァ、ハァ…。』

〔…、どうしたんだ。〕

ライ、か…。


〔お前…〕

『私の目気持ち悪い、よね…。』
私は踵を返し、また走り出し―〔待てよ、〕

ライが私の腕を掴んだ。


『っ!

 離して、』

〔聞け。オレは別にその目が気持ち悪いとも何とも思わない。

 瞳の色が違う?だから何だってんだ。
 嗤う奴には、嗤ってやればいい。そんな奴の評価なんざ気にする価値もねぇ。
 ただ、此処の奴らはその目を見て嗤ったりしない。〕


『―っ!』

ライの目は真っ直ぐで、嘘はついてないことは直ぐに分かる。


村に来てから少ししかたってないけど、此処の人達の優しさ、温かさはよくわかっていた。
私はまだ弱いけど、きっと大丈夫。

これが私の第一歩。ナツ、カナタ、あっちの世界の皆、見ててね。私は此処で少し強くなります。


+++

『ぅう、緊張する;』


私はみんな(ウァルトリール、コハク、レン、シェルロッタね。)の後ろにある木に隠れている。さっき大丈夫って言ってたじゃないかって?怖い物は怖いじゃないか!!



〔…。

 チッ、ったく、さっさとしろってんだ。〕
ドカッ!−


『いっ!?

 ライ!?何すんの、って…』

ライに軽く蹴られ(よく考えればライが蹴るのは初めてだ。)皆の前に飛び出した。


・・・・。


言葉にするなら(なってないけど)まさにそんな空気が流れた…。


「#夢主名前#、悪かった…。」


『いや、ウァルトリールは悪くないよ。でも、ちょっと混乱してた…。

 だけど、ライに怒られ(?)て目が覚めた!

 みんなごめんね。』


「心配したのだぞ!」

「私もですよ!」


『あはは;』


《ボク、#夢主名前#が、いなく、なっちゃうか、って思った!》

コハクは泣いていた。
鼻が赤くなっている;


『ごめんね、コハク。』

《う゛ぁーー!》

…本格的に泣きはじめてしまった;



『ライ、ありがとうね!』
ライに御礼を言うのを忘れていた。

〔別に。お前がグズグズしてたから気持ち悪かっただけだし。〕


気持ち悪いって…;
まぁ良いや。今回は本当にお世話になったし。


…しかし、コイツはお礼も素直に受け入れないのか?;




***


「なぁ、#夢主名前#何でピアス片耳だけなんだ?」

『ん?あぁ、これは魔力制御装置。仲間と半分にしてつかってるんだー。』

みんなになら言っても良かったよね。…多分。




? あれ;




「「「制御装置ィ!?」」」


『う、うん。』

そんなに驚く事かなぁ?;


(「シェルロッタ、聞いたか?」)
(「うむ。制御装置をつけてあの魔力とは…;」)
「#夢主名前#さん、因みにどのくらい制御しているんですか?」

『元は1/4抑えるんだけど、3/4抑えるように改造したんだ。』


〔オレが自由に制御できるようにしてやろうか?〕
『え!』
〔…。何だよ。〕
『いや、だってあのライが…!
 ってか、自由に制御って何か変なの。』
〔うっせ。自由に制御じゃねぇならなんて言うんだよ。別に間違っちゃいねぇ。〕
『間違ってるとか言ってないし。』
〔声がそんなんだった。〕
『意味わかんないし。』
〔お前に言われたくないね。〕
『君、電波?』
〔空から降って来た奴がそんなこと言えるか?〕

「ふ、二人共話が逸れてます…。」
「ライは機械いじりとか好きでな。#夢主名前#、腕も確かだから任せたところで困りはしないと思うぞ。」「魔導も関係するだろうから俺も手伝うとするか。
 そうだ、ライが改造をしてあげるのなら、ゴソゴソ− これをやる。」

『ふぇ!?;

 これ、何?』

ウァルトリールから渡された(投げられたけどね!; もうちょっとで落としてたと言うのは此処だけの話)ものは淡く輝く赤い石のついたリングだった。

「ブレイブリングだ。俺が昔に見つけた物だ。御利益たっぷりだぜ。」

『綺麗…!ありがと!』

「そうだ、私からはささやかではあるが、これをやろう。」


シェルロッタは手を出し言った。

あれ?手には何もない…
「ふふっ、」

キンー

『《!!》』
シェルロッタの手は光に包まれた。その光が収まると手の中にはクリスタルがあった。

『すっご…!
 シェルロッタ、ありがとう!!』


(///っ!抱きついてきた?!可愛いいな。)
(!!シェ、シェルロッタ!狡いぞ、俺と代われ!!)
(ふん、お前には勿体ないわ。どうだ、羨ましいであろう?)

『大切にするよ!』
(///、どうだ、俺にも抱きついてくれたぞ!)


「#夢主名前#ねーちゃ!」
エリルが走って来た。
何かあったのかな…?

「#夢主名前#ねーちゃ、今日の夕食はエリルのお家で食べよ!」

『良いの?』
あ、でもライ大丈夫かな?
「うん!エリルもお手伝いしたんだよ!」

『偉いね!』
「エリルが手伝ったのか。私達も食べても良いか?」
「もっちろん!ライにーちゃもね!」
「ありがとな、エリル。助かった。」




「良い匂いがしてきたな。」
「もうすぐ、つ、く…よ」

ふらっー

『エリル!?』


セ、セーフ!

エリルが地面に着く前に助けることが出来た。


《〔「「エリル!?」」〕》

『大丈夫?』
抱き留めたエリルは息が荒く、熱っぽかった。



+++
「やはりクリスタル病だ。」
「どうして今のエリルに…?」
「まさかとは思うが…。」
クリスタル病…?どっかで聞いたことあるような… あっ!昔、コハクがかかったことあるんだ!
私もかかったってカザネも言ってたような。

「皆さん、エリルさんを救ってあげて下さい!私の初めての友達なんです!」

ふと顔を上げればレンが泣きながら言っていた。


「ノルシュターレン、気持ちは分かるが、この村の者は森から出ることが出来ないんだ。」

「またいつもの"掟"ですか!皆さんはそんな物でエリルさんを見殺しにするんですか!!?」

「いい加減にしないか!!」
「わ、私なんて事を…!」

ノルシュターレンはかけていった。

…この村、何かおかしい。
前から雰囲気とかおかしいような気はしていたけど、多分“出られない”とこに何かある…。

瑤は…ってあぁそうだ瑤(カナタのことだよ!)はこっちにいないんじゃん…!
今は自分でなんとかしなきゃ!!




+++


「ブルドッズの角さえあればな…。」
「私が行く。」
「駄目だ。シェルロッタ、お前には症状をおさえてもらわねばならん。」
「だが、私以外に此処から出られる者など、」「居るじゃないか。」

「だ、駄目だ!」
「もう成人しているんだぞ?」
「だっ、だが!」
『私もいく。
 クリスタル病、聞いたことがあるんだ。』
「巻き込んで悪いが、頼めるか?」
「そ、それこそ駄目だ!」
《#夢主名前#は元の世界ではギルド最強の魔導師なんだよ!》
〔オレだって行ける。〕
『ライ、制御装置どこ緩めるんだっけ?』

「だが、」

『〔《「大丈夫。」》〕』

『私達は、絶対に無事で戻ってくるよ。約束を果たしてね。

 だから、シェルロッタはエリルをお願い!』

「…わかった。
 エリルは私に任せておけ。」




+++

「#夢主名前#さん。」

村を出ようとするとレンがいた。

『どした?』


「エリルさんを、お願いします…!」
レンは頭をさげ言った。土下座しかねない勢いだ。


『うん。』

私はレンを心配させないようにしっかりと頷き言った。

「私はこんなことしか出来ないんですけど、#夢主名前#さん、これは街への地図です。きっと図書館のおじさんが場所を知っている筈です。」

『ありがとう!十分だよ。
 絶対、材料をとってくる!その間、エリルを看ていてあげて?』

「…っ、はい!」




私は、私に出来ることを精一杯しよう。

この世界に筋書-シナリオ-があるというのなら、それをかえてみせる。





水晶の世界

(私にできること)




(オリキャラ説明)

ライ=グラッツィア(Lie=Grazzia)


容姿*金髪つんつん 吊り眼碧眼
身長*小さい(#夢主名前#と同じくらい)

人称*オレ

性格*ツンツン #夢主名前#とよく喧嘩する。 クール 何気にちっちゃい子には優しい。機械弄りが得意。
力*弓矢


好物*苦いもの(焦げたのは無理)酸っぱいもの #夢主名前#の料理
嫌物*甘ったるいもの シェルロッタの料理


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