Twitterお題02:(1/3)

彼女は特別可愛いとか綺麗とかではない。

ただ俺には彼女が特別に見えた。



『まぁ、一目惚れです。(お題』



次は実技だからと運動場へ移動していると
向こう側からくのいちの集団がやってきた。

別になんのことはない、いつもの光景だ。

お互い邪魔にならないようにと廊下の左側へ寄せて通りすぎる。

瞬間、ふと、何かが気になった。

慌てて振り向くと
彼女もこちらを振り向いてくれた。

時間が止まった。

とりわけ目に止まる美人でも愛らしい子でもない。

言ってしまえば普通だ。

だけど俺には特別に見えた。

ずっと探してた宝物を見つけたみたいな感覚だった。

「なにやってるんだ勘右衛門、知り合いか?」

そう兵助が話し掛けるまで、
俺は彼女に抱きついていた事に気が付かなかった。

「あ、あのさ、俺、尾浜勘右衛門。よかったら今度お団子食べにいかない?」

彼女はゆっくりと頷いた。

-continue-


お題:まあ、一目惚れです/(時間なんて、止まればいいのに)/きみがいること=無敵ってこと

[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -