雪見大福

とても寒い日のことだった。

甘いものが食べたくなった私は勘右衛門に
「なにかある?」と尋ねた。

俺も何か食べたいなー、そういって彼は
冷凍庫から雪見大福を出してきた。

こんなに寒いのにアイス食べるの?と私が言うと
「雪見大福はね、好きな人と一緒に食べる為に2個入ってるんだよ」

そう言って勘右衛門は
私の目の前に雪見大福を差し出した。
あーんって。

その雪見大福を一口食べると、なぜか不思議と暖かかった。

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