小話まとめ 


*CPごちゃごちゃ
テリミレ・クリアリ・主バ・主ビア・テリバ・勇シン・アルマリ・主ミレ・ククゼシ

















人間に騙されても、魔物に殺されかけてもオレは姉さんを探し続ける。姉さんがオレの生きる意味だ。姉さんの幸せがオレの幸せだ。独りで寝る夜はとても寂しくて、心細くて涙が流れる。


「…会いたいよ、姉さん」


(焦がれる/テリミレ)





目を離すといつもどこかへと行ってしまう姫様は本当に猫のようで、私は置いていかれないように姫様についていく。私は姫様とずっと一緒にいたい。姫様がどこか遠い国に嫁ぐことになってしまったとしてもきっと私はまた貴方を追いかける。


(追いかける/クリアリ)





好きだった。本当に。たぶん初恋だった。でも、あなたに想いを告げることは出来ない。デスタムーアを倒してしまえば、夢の世界と現実世界の接点が途絶えて、あたしはこの世界の人間でいられなくなる。仕方ないよね。だって、それがあなたの使命なんだから。


(諦める/主バ)





数年ぶりに再会したキラーパンサーの尻尾にビアンカのリボンを結んでやるとキラーパンサーは喉を鳴らして喜ぶ。


「ああ、懐かしいな」


(懐かしむ/主人公とキラーパンサー)





「パパスおじさまの遺言だもの。あなたはフローラをお嫁さんにして天空の盾も手に入るなら一石二鳥じゃない。」


本当は私があなたのお嫁さんになって、一緒にあの頃のように旅したいなんてことを望んでるなんて言えない。


(望む/主ビア)





「ここ、か…」


不穏な空気が流れているこの部屋の中央に配置されている供物を奉げる為の祭壇に静かに祈る。たとえ、またこの身を魔におとしてもオレはお前に会いたい。それがオレの願いだ。


(願う/テリバ)





血で汚れてしまった羽ぼうしをぎゅっと抱き締める。シンシアが嬉しそうに羽ぼうしをかぶって走り回っていたのが昨日のように目に浮かぶ。


「…シンシア」


失ってから大切な、かけがえのないものだったと気付いた。僕は君が好きだった。

(想う/勇シン)





アルスをジーッと見つめると、アルスがあたしの視線に気付いて照れたように笑う。


「どうしたの、マリベル」


「別に。相変わらずあんたってトロそうな顔してるなーって思っただけ!」


その横顔に見惚れてたなんて言えるわけないじゃない。


(見つめる/アルマリ)





最近すぐに目に入るのは蒼い髪の少年。あの頃と違ってとても男らしくなったけどやっぱり私から見たらまだまだ子供。彼は私と違って無邪気で元気で無鉄砲で見てて危なっかしいけれど時々ふと見せる大人びた表情。気になる。彼のことが。もしかしたら私は彼のことが好きなのかもしれない。でも想いを告げることは出来ない。第一、私と彼には年の差があるし、私の過去を知ったらきっと彼は私に幻滅するに違いない。


「なのに、なんで目に入っちゃうのかしら」


目は自然と彼の姿を追ってしまう。だから私は今日も溜め息をつく。


(悩む/主ミレ)





先日仲間になったばかりのククールと共に戦闘をするのはこれが初めてだ。ククールのレイピアの扱い方がとても優雅で見惚れていると視線に気付いたククールがこちらに近づいてくるから身構えるといきなり頭をぽん、と叩かれた。

「オレに惚れたか?」


「なわけないでしょ!」


「おっと、それは残念」


こんな男に惚れるわけないじゃない。


(惚れる/ククゼシ)


title*確かに恋だった

    
bkm

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