*大人な雰囲気なのでちょっと注意。





















体が熱くなってどうにかなってしまいそうだ。塞がれた唇は解放されることはなく更に貪るような口づけをされて胸が痛い。今頃あたしの心拍数は平常では考えられない数値になっているだろう。あまりの息苦しさにテリーの胸を力が出ない手で弱々しく叩くとゆっくりとテリーの唇が離れた。


「く、苦しいってば…」

「鼻で息すれば苦しくない。ほら、目を閉じろ」

「え、えぇ…まだやるの…?」


真っ直ぐ見つめてくるテリーの瞳から目をそらし、テリーから離れようと体を離そうとすると腕を引かれてまた唇が塞がられる。分かってる。あたしが圧倒的にこういうことに関して知識不足で経験不足なことは。少し角度を変えてキスされたり、唇を甘噛みされたりして何だか恥ずかしいと同時にやっぱり慣れてるんだな、と寂しくも思う。テリーの言われた通りに鼻でなんとか息をしていたけど突然唇を割ってするりと入ってきたテリーの舌のせいでまた息が上手く出来なくなった。


「んっ…んぅ…」


テリーの舌から逃げようとしたあたしの舌もあっという間に絡めとられてしまった。甘い刺激に肩が震える。テリーの胸元にギュッとしがみつき与えられる刺激を甘受してるとそのままベッドに押し倒された。テリーの首に手を回すとテリーの唇はあたしの唇から首筋へと移動する。わざとリップ音を鳴らしてキスを落とすテリーのさらさらの髪を撫でる。


「跡つけないでって言ってるのに」

「煽るお前が悪い」

「なにそれ」


テリーがちょっぴり拗ねた顔であたしの首筋や唇を人差し指で撫でる。ちょっと赤らんでいる頬や潤んだ瞳、切なげで熱い吐息といいテリーは同い年と思えないぐらいに色っぽい。テリーの手が下へと下がろうとしたところを手で止めるとテリーが何で止めるんだ、と言いたげに睨んでくる。睨んでくると言っても全く怖くないし、むしろ可愛いけど。


「今日はここまで。ていうか、今日はダメ」


寸止めと言えるあたしの行為にテリーは納得がいかなさそうにしていたけどあたしが頑固だということをテリーは知っているため、あたしに覆い被さっていた体勢からベッドに腰を下ろした。あたしも同じように体を起こしテリーの隣に密着するように座る。ちょっと拗ねている横顔が年相応でふふっと笑うとテリーがこてんとあたしの肩に頭を預けた。たまにはこういう時間もいいよね。





(20141207)



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