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(城島+子聡明)

昨日、聡明と大喧嘩をした。内容はバカらしく、今思うと俺にも非はあった。なので今日会ったら先ず謝ろうと思っていたのだが、聡明は何処にも居なかった。その代わり、いつも聡明が居る部屋に聡明に似ている少年がいた。

子聡明といっしょ!わん

俺は聡明に似た少年を見つめながら、聡明?と問いかけた。すると少年は此方を見、驚いた顔をした後顔を隠しながら急いで部屋の隅へ行ってしまった。そして、暫くすると少年は此方をちらりと見てきた。
「ぼ、僕は聡明じゃないよ。聡太だよ、人違いはダメだよおじさん」
そう言った少年の声は明らかに作っていて、動揺が隠しきれていなかった。
「そうか、聡太くんか。聡明は知らないか?」
「知らない」
そう言った少年は早く出て行けと言いたげな目をしながら俺を睨みつけており、俺は大げさに肩を落とすと少年を見た。
「そうか…。せっかく聡明に昨日のお詫びとして今日限定で美味しい晩御飯を奢ろうと思っていたのに残念だ」
俺はそう言ってドアに向かい歩き出す。
「ま、待てジョージ!俺聡明の居場所知って…あ」
「俺の事をジョージと呼ぶのは聡明だけだ」
そう言って振り向いた時の俺の顔は今までで一番あくどい顔をしていたと思う。俺は慌てている少年、聡明の両肩をがっしり掴んだ。
「聡明、何でこうなったか説明してもらおうか」
「は、はい…」
さあ、事情聴取を始めようか。

つづく
一度はやってみたかった子聡明さん。続きます。
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