見かけは普通のホテル。でも、中はラブホテル仕様。 「ホテルに泊まるんですか?」 「・・・泊まりてぇか?」 「いいですけど。お泊まりなら、私、親に連絡しないといけないです」 「じゃあ、今電話しとけ。部屋借りてくる」 ヤバい、滾ってきた。今日まで何回もシュミレーションしたが、ホテルに入るだけで滾ってきた。部屋はいろいろあったけれど、一番シンプルなものにした。 「火神君、良いって許可おりました」 「じゃあ、ゆっくりしていくか」 エレベーターにのり、301号室を目指す。 「ここだな、」 「そうですね」 鍵を回して、扉を開けると、サクラ色の壁紙に包まれた部屋だった。 「綺麗ですね、火神君」 「そうだな、」 お前の方が綺麗だよとか臭い台詞を言えるわけない。それどころか、今すぐテツナを押し倒してしまいたい。それをどうにかこうにか抑えて、ベッドに座って、膝の上にテツナを乗せて抱きしめた。 「そういえば、どうしてお泊まりなんですか?」 「・・・あー、そのだな」 「はい、」 「テツナとな、」 「私と?」 「・・・セックスしてぇんだよ」 「・・・・・・!!!」 「だめか・・・?」 「・・だめ、じゃない、です、けど」 「けど?」 「私、アレックスさんみたいに胸も大きくないし・・・」 「そんなこと気にしてねぇよ、」 俺はテツナを抱きてぇんだよ。 テツナの耳元で、甘く優しく囁く。それにテツナは背筋がゾクゾクしてきた。 「わ、私、先にお風呂に入ってきますっ!!!」 「ゆっくり入ってこいよ。セックスが嫌なら、そのまま部屋出て帰っていいし、」 テツナは逃げるように浴室に行くと、色とりどりのバラの花でいっぱいのお風呂を見つけた。白いワンピースを脱ぐと、体をシャワーで流し、ちゃぽんとバラのお風呂に入った。 「ふぅ〜、良い香り・・・」 これから、何をするのか忘れてしまいそうなほどとてもいいお風呂で、長湯してしまう。でも、火神君を待たせるわけにはいかない。 脱衣所に置かれていたバスローブを着ると、ちょっとサイズが大きくてだぼだぼした感じだった。 (もうちょっと、胸が大きかったらな) 火神君とえっちなことをしても楽しませてあげることができたかもしれない。 でも、そんな大胆なこともできるわけなくて。 「あのー、火神君、お風呂でました」 「ここの風呂よかっただろ?」 「はい、バラが綺麗でした」 「俺、シャワー浴びてくるし、ベッドで座ってろよ。あ、テレビは付けんなよ!わかったな!!!」 火神君はそう言って、脱衣所に消えていった。 大きなダブルベッドが一つと、その前に大きなテレビが一つ。 テレビの下には冷蔵庫があって、その中にはビールが2つ。 ベッドに腰掛けて、真っ暗な画面のテレビを眺める。 見るな!って言われたら余計に気になってしまう。テレビを見るぐらい自由にしてほしいと思う。とりあえず、何か面白い番組はやっていないか、テレビの電源を付けた。 すると、「ぁああっ、あ、あっ・・・そこ、ああっ、」と胸の大きな女性が男性に、なんかえっちなことを、されていて・・・。急いでテレビを消した。 これからあんなえっちなことをするのかと思うと、少し怖くなった。 もちろん、火神君がそんな怖いことするわけないし。でも、あんな感じでとろっとろのぐちゃぐちゃにされてしまう!!! ベッドの上で足を抱え込んで座っていると、濡れている髪の毛からしずくがぽたりと落ちた。頭をちゃんと拭かなかったから、ぽたぽたとしずくが落ちてくる。 すると、急に視界が暗くなった。 「・・・みくん、」 「だから、見るなって言っただろ、」 火神君の大きな手のひらで隠された視界は、すぐに明るくなった。 「かがみ、くん」 「お前には100年はえーんだよ」 「で、でも、今からえっちなことするんでしょう?」 「あんなに激しいやつはしねぇよ。お前、頭ぬれてるじゃねぇかよ。まずは頭拭くぞ」 火神君はドライヤーとくしを持ってくるとブーンと音を立てて、私の髪の毛を乾かしていった。 優しい手つきで行われるので、これからえっちなことが行われるとは思えなかった。 「テツナの髪の毛、さらさらだな」 「火神君の髪も濡れてるじゃないですか、」 「俺は良いんだよ。水も滴る良い男だろ?」 「自分で言うのはどうかと思いますけれど」 ふふっと笑い合う。火神君は怖いことなんてしない。だって、こんなにも優しいんだから。 「なあ、」 「なんですか」 「俺が、あんなことしたらどう思う?」 あんなことと言って、あごでテレビを指していた。 「火神君はそんなことしないですよ、絶対」 「なんだよ、その自信は」 「だって、」 私のこと大好きでしょう? それに私も火神君が大好きですもの。 互いに無言になって、その唇でキスし合った。とろけるように甘く、吸い付くたびに深く。 「やっと乾いたな、」 「ありがとうございます」 「じゃあ、テツナ」 「どうしました?」 「お前の初めてを貰ってもいいか?」 「優しくしてくださいよ」 火神はゆっくりとテツナを押し倒した。テツナの綺麗な目が火神を見上げる。 「朝とは逆の格好だな」 「そうですね、」 「バスローブの紐解いてもいいか」 「解かないでもできるんですか?」 「いや、無理だな」 「なら、聞かなくって良いですよ」 火神がやけに丁寧に扱うので、さっき見た映像が嘘のような気がする。バスローブの紐を解くと前がひらりと開かれてしまった。ブラジャーとパンツだけになった。私も火神君の紐を引っ張ると綺麗な筋肉の上半身とボクサーパンツだけになった。火神君はクスッと笑うと、ぎゅうっと抱きしめてくれた。あったかくて、バラの花のにおいがする。 「テツナ、甘い香りする」 「火神君もバラの香りですよ」 火神の手がテツナの背中に回ると、かちゃっとブラジャーの留め具が外された。 そして、肩の紐が下ろされて、手のひらサイズのかわいらしいおっぱいが出てきた。やんわりと火神が大きな手で包むとすんなりと収まってしまう大きさだけれども、ピンク色のツンとした乳首が火神を誘う。 乳首をクリクリとすると、さっきまでなんてことない顔をしていたテツナが、あんっと嬌声を上げた。 「ぁ、こえ、でちゃ・・・」 「テツナのかわいい声、聞かせろよ」 「あっ、あ・・・ああっ、」 「その声、ヤバい。めっちゃくる」 火神はその乳首を口でくわえると、柔らかく甘噛みをした。 「ぁあっ・・・あ、やぁあっ、」 「テツナの乳首、ビンビン」 「い、わないで・・・」 火神はちゅっと跡を付けた。白い肌に咲いた赤い花はとても綺麗で、つけた火神ももう一度触った。 「テツナ、綺麗な跡ついたぜ」 「私も火神君に付けていいですか?」 「お揃いでつけようぜ」 テツナは唇を押し付けると、火神の肌にも赤い花が咲いた。 「火神君にもつきましたよ」 「もうちょい吸わねぇとすぐに消えちまうぜ」 「そうなんですか?」 「そういうもんだよ」 「じゃあ、」 テツナは唇をくっつけると、ちゅうっと吸った。 「今度は大丈夫ですよね」 「あー、いいじゃんか」 「お揃いですね」 「なあ、俺、こっから先ゆっくりできねぇかも」 「それって、腰に当たってるやつですか?」 「すまん、当たってたか?勃起させるつもりはねぇんだけど、お前の胸見てたら、勃ってきた」 「そういうものなんですか?」 「そういうもんなんだよ」 あれ?さっきもこんな台詞言ったんじゃね?と思いながらも、テツナのパンツを下げた。 テツナの太ももに力を入れると、火神は足を開かせた。 「きゃぁ、み、みないで」 「恥ずかしがるなよ、テツナはどこも綺麗だから」 テツナのクリストリスを親指と人差し指で挟むと、クリクリとして、引っ張ってはじいた。 「きゃ、ああっ・・・やぁあ、あっ、ああん・・・」 「気持ちいいか?」 「おなかの、おく、がジンジン・・します」 「俺を欲しがってる証拠だぜ」 火神はヌルヌルとしているテツナのアナをくぱぁっと開かせると、指を入れたり出したりした。その度に、テツナの体がビクンビクンと震えて、アナからはとろりとろりと透明な液体が出てきた。 「あぁあっ・・・やぁあ、指やぁ」 「じゃあ、指じゃねぇのやるよ」 火神は自分のボクサーパンツを脱ぐと、完勃ちしているペニスを扱いた。 それから、財布から出したピンク色のコンドームをペニスに付けると、ビクビクと快楽によがっているテツナのアナにあてがった。 テツナのヌルヌルとした液体とコンドームのローションが合わさって、テツナのアナに火神のペニスが滑って入っていった。 「ぁああっ・・・!!やぁ、あ、おっきい」 「ここが一番太いからな」 「あっ、ああっ・・・ふぁあっ、」 「息、吐いてろよ」 ほら、ふぅーって。 すると、火神の太くて長いペニスが全部入った。 生理的な涙を流しているテツナのまぶたにキスをすると、火神はズコズコとペニスを出し入れした。指はクリストリスをいじったまま、口は乳首を咥えたまま、そしてペニスはテツナの最奥を打ち付けたまま。 「ああっ・・・も、もれちゃう、・・・もれちゃう、か、がみく」 「そんなに気持ちいいか」 「やぁあ、もれ、る・・・でちゃ、う・・・よぉ」 「イっていいぜ、テツナ」 火神が一際大きくペニスを打ち付けたとき、テツナは体を弓状にしならせて、ビクンビクンと震えながら、アナから潮を吹き出した。 それと同時に、膣の肉壁が大きく収縮したので、限界に近かった火神も耐えきれずに、どぴゅどぴゅっと白い液体をピンクのコンドームの中に放った。 *** 火神とテツナはバラの花が浮かぶ風呂に一緒に入った。 「火神君って、いつもコンドームをお財布に入れて持ち歩いてるんですね」 「・・・そうだけど、悪いか?」 「アメリカだとそれが普通なんですか?」 (・・・男なら普通なんだよ、) 「まあ、アメリカならな・・・」 「やっぱりアメリカだと性教育も違いますね!」 そんなことをツッコまれても、返す言葉がない。 なんせ、火神はテツナに出会ってから、ゴムを持ち歩くようになったのだから。 愛してダーリンVer.火黒 後編 20130323 |