white × girl = ???
遊真さま
雪の季節までまだ遠い
それまで君はどこにいる？
純粋すぎる泣き虫
笑顔はふわり、溶けるの
何色にも染まらない白
お面が好きな女の子
冷たいね、君の手
その心は何色なのでしょうか？
透明なら分かるのに
影も匂いも残さないずるい人
ぼんやりとしか見えない
たぶん、もうすぐ君を忘れてしまうのは君がただただ白すぎて僕には眩しすぎるから
背中は薄れてもうここにはいない
また君の季節まで
宮沢さま
どうか最後まで手を離さないでいて
永遠があるのならあなたに捧げる
ねえ神様、どうかまだ連れて行かないで
追いかけていたのはいつも幻だった
せめてあなたに愛される愛を知りたかった
英さま
彼の頭の中でもう一度生きてゆきたい
黒でも混ぜようか
その色に触れてはいけない
少女は白となり、やがて透明となる
無垢過ぎるその瞳にぞっとしたんだ
雨子さま
あの子の心は真っ白なのよ
汚してやりたい
無垢な心臓
血に染まったワンピース
吐き出された白い吐息
片翼の天使
雲を掴むような話ね
優しい嘘はいらない
春原さま
やさしくその翅をもいであげる
うっそりと微笑んでみせて
どうぞお好きに染め上げて
mush・mellow・girl
レース下の隠しごと
消えゆくヘヴン
ふやける罪咎
白けた残夜
少女の刄
白宙夢
センダさま
すべてを許すとは言えないまま
あの水の色を覚えている
優しい声で起こしてね
不可視に沈む
折れた角
キョーカさま
白い体温
血を啜るのは色を奪い尽くすこと
行方不明の伝書鳩
下衆な天使に食べられる
ミルクに溺れる夢を見た
テスト用紙が白紙になった理由
雪はどうしてか残酷で
かき氷さま
17歳の純潔
無垢を纏う少女
可能性の名前
ルーズリーフに描く未来
穢せない美
涙に濡れたドレス
近寄り難い貴女
引きこもり少女の白い部屋
正しい嘘の吐き方
天国に一番近い色
血漿さま
羽があれば君の元へ飛んで行くのに
幸せにするって約束覚えてる？
神様の前で誓って、キスして
想いを紙飛行機にのせた
天使みたいな微笑みで
幸福って何色なんだろう
天国でも、私を探してね
雪と私の赤い頬
白馬の王子が迎えに来てくれるはず
砂糖みたいな甘い結末を望むわ
笹倉さま
世界がおしまいになってから叫んで
その水晶体に住む権利
空を飛ぶ色
ホイップクリームと水曜日
燃え尽きるようだ
みにさま
わたし、天使になれるかしら
何色を塗ればいいのでしょう
出来ることならアナタ色に染まりたい
ベールの向こうで口づけて
永遠の環になりますように
すばる
消化(/昇華)されてしまった感情
きみの言葉がぜんぶ嘘に思える魔法
望むだけなら自由なの
私の肺に君が吐き出した息をぜんぶ吸い込んでみる
どうやら恋を始めるらしい