ずっときみを見てたんだ、
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隣に座る花京院の顔を何の気なしに見た。

長い睫毛とか透けるような肌とか、透き通った瞳とか。
女の私から見ても彼は文句なしに美しい。
それに加えて物腰穏やかで飾らない態度で接してくれたり、
何て言うか彼こそが完璧な人間の良い例なのかなと思う。

世間一般の女の子が人目で彼に焦がれるように私も彼に恋をした。

私の視線に気づいたのか彼が私に微笑みかけた。

「どうかした、 御劒 さん?」

「何でもないよ、花京院くん。」

なんだか気恥ずかしくて、太陽の光を受けた彼が眩しくて私は視線を逸らした。
急速に速くなる鼓動を悟られたくなくて必死に平静を装う。
花京院くんはそんな私の気持ちを知ってか知らずかクスリ、とまた小さく笑った。

「 御劒 さん、」

「はい?」

花京院の少し骨張った長い指が私の頬に触れた。

「きみは、分かりやすくて可愛いね。」

鼻先が触れるのではないかと思うくらいに顔を近付けられ、キスをされた。

「っ、う…〜〜っ!」

「もう少しからかいたかったんだけど、僕の方が我慢できなくなっちゃってね。」

にっこりと微笑む彼はどうやら確信犯。
「じゃ、じゃあ全部知ってたの…?」

「だって君、暇さえあればいつも僕の事見てたでしょ?あれじゃ承太郎でも気づくよ。」

み、見られてた。恥ずかしい、

「君が僕の事見てるってすぐに気付いたよ、だって僕もずっと御劔さんの事見てたから。」

「よく、そんな恥ずかしいこと堂々と…」

「嬉しかったんだ、両想いで。」

そう言って彼は赤面する私に二度目のキスをした。









あとがき
初の花京院くん夢です。なんかぐだぐだです。
取り敢えず片想いだと思ってたら両想いだったてのが書きたかったんです。多分。



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