05 | ナノ
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でんでこ王国の城下町へやってきたフラッシュ一行。

「しばらくこの町ともお別れね〜」
紫式部が名残惜しそうに周りをキョロキョロと見回す。
すると、

「そんな装備で大丈夫かぁ〜?」
おちゃらけた声がフラッシュ達の足を止める。
声の主は、まるで西の都の新喜劇のコメディアンのような顔をしていた。
「なっ、なんだいきなり!」
フラッシュは新喜劇を指差す。
「ふぅん…『あおいジャージ』、『きのぼう』、『したじき』、『あなのあいたくつ』…思いっきり初期装備やないか〜い!」
フラッシュの装備はまだデフォルトのままだった。
「そ、そんな事言われたって全部新しい装備品を買うお金なんかないぞ?」
そんなフラッシュに、新喜劇は
「だったら一番やっす〜い物売ってあげるっ!」
そう言って新喜劇が出してきたのは攻撃攻撃用の武器『30センチじょうぎ』。
「おねだんは1つ100円だよ〜ん。4人分買ってもたったの400円だよ〜?買ってちょんまげ〜!」
なんとも怪しい商人だ。しかも定規で戦えるのだろうか。…攻撃力が5アップするのでないよりはマシだろうが。
「フラッシュ先生、私達は武器を持っていません!まずは安いものから揃えていくべきだと思います!」
清少納言がお願いすると、
「ま〜くら〜!」
枕草子もおねだりする。

フラッシュの所持金は3000円。十分買える値段だ。
「…仕方ない、よし!買おう!」
「まいどあり〜」
こうして武器を手に入れたフラッシュ!しかし城下町にはまだまだお楽しみがいっぱいだ!無事にこの町を抜けられるのか!?フラッシュ!
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