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プロローグ
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ここは、巨漢でんでこ王国。
この国の王様・おぞうは今日も楽しく国内をのっしのっしとおさんぽ中です。
「う、うわああああ！象王様のお通りだぞー！」
「きゃー！私の筆箱踏まれたら壊れちゃう！」
「まぁまぁ、みんなワタクシを敬い讃えておりますわ！この国は最高ですわねぇ〜、やっぱり治める人が最強ですもの、お〜ほほほ」
国民の評価を勘違いしているのがこの『恐怖のおぞ王』と密かに呼ばれているおぞうである。
年齢は16歳、趣味はアニメとゲーム。好きな服はゴスロリらしい。
おぞうはとてもわがままで、どこかの新聞で自分の都合の悪い事を書かれるとその新聞は翌日廃刊。悪口を言った者は島流し。
おぞうが買い物に行った時に欲しい物がなければ翌日にはその店はつぶれているという。
過剰生産が続けられたせいかこの国の経済状況も右肩下がりで、このままではいつ隣国に乗っ取られてもおかしくはない。
今日も国に不満がある者が公園の隅に集まり、会議をしていた。
このままではよくないと。
あの象豚をこらしめようと。
そして…玉座から引き摺り降ろそうと。