2016.07
01 どうしようもなく心臓が動いている
02 残して行った氷がようやく溶け始めた
03 確かにあったはずの夜
04 足りない部分は星が埋める
05 引き留められないならせめて手を繋いでいて
06 君の魔法は靴の紐を結ぶような気軽さで
07 アイスクリームがひとつで十分だったように
08 背中側の星は君が見つけてくれるでしょう
09 世界で一番、もしかしたら自分より
10 青く染まった舌を見せて笑う
11 片目を覆って君を少しだけ欠けさせる
12 視線が交わる一瞬の息苦しさで
13 その顔を覚えておく
14 粗暴なダイヤ
15 事あるごとに君を透明だと思う
16 この今の空で一番ひかる星を教えて
17 はじめに浮かんだ言葉がすべて
18 指輪の方がいやがるだろうね
19 君の事情なんて放っぽって必ず迎えに来て
20 まなぶたの裏で得意げに笑う顔
21 てのひらによく似た道があって
22 三角形の四角が丸い
23 心が目に見えなくてよかった
24 口を開けて待っているのはもうやめた
25 銀河化されたい
26 きれいなものには例えらんない
27 悔しいは特に半分こ
28 何も落とさないから安心して隣を走って
29 これ以上を贅沢だとは思わない
30 手離したらダメっぽい悪夢
31 「当たり」は君に決めてほしいよ


2016.08
01 醒めることのない熱を持っている
02 飲み込むには甘過ぎる優しさ
03 世界が違えば歌になったかもね
04 読み応えなんか気にしてられない
05 いつもそうして利口に隔ててる
06 今度は浴槽をなにで満たそう
07 ふたりの隙間にもっと強い風が吹けば
08 今日の夜はいつもよりちょっとだけ長い
09 目を瞑って溶かした絵の具の手触り
10 影を踏んで捕まえようよ
11 君は必ず先に着く
12 補習はプラネタリウムにて
13 解答用紙は破って捨てた
14 あこがれを抱く星間物質
15 ソーダの匂いが残る教室で
16 夏のまぼろしもいちどきりだよ
17 願って壊すことのないように
18 やさしい言葉で美化しちゃやだよ
19 胸に抱えられるだけの苦しみを知っている
20 銀が流れてゆく
21 大きくなったらどうなりたい?
22 隣に立つと君はこわい
23 ぼくの後ろ向きを蹴飛ばして
24 しあわせとかくれんぼ
25 笑った顔のお手本みたいなひと
26 ケンカした日のちょっと辛いサイダー
27 ふたりで出来るゲーム
28 誰がそれは間違いだと言っても
29 君は何食わぬ顔で石灰の線を消している
30 振り向いて夏の日
31 ごちそうさまの合図で走り出す


2016.09
01 うつくしいだけのひかりだった
02 夏の匂いが消えない服
03 黄色のエスメラルダ
04 ガラスの手足で飛んでるみたい
05 君の勝ちを揺るぎないものへ
06 たくさんの光を集めてできたの
07 自信を持って好きだと言うために
08 三日に一度は絶交してた
09 第16回ファストフード戦争
10 ささやきだったか子守歌
11 君の願いが叶う順番
12 不揃いな音符たち
13 瞳に何がきらめくか知っている
14 向こう側に覗く指先
15 クジラになる種
16 愛しているよと伝えません
17 古雑誌と落ち葉、片方のサンダル
18 バスが来るまで遊んでいようよ
19 a piece of universe
20 車座の決まり
21 一番大事な止まり木なのさ
22 とろりと銀河
23 「苦痛」という名が付いているだけのこと
24 君が呼び止めない限りは進み続けるだろう
25 すべてが青に染まったとしたら
26 幼い頃のおまじないを追い越して
27 羽越しの討論
28 同じだけ返す熱
29 出口とは表記されていないけど
30 どうして君はどうするだろう


2016.10
01 形にできない事柄について
02 彼の優しさに理由がないように
03 思考のミニチュアガーデン
04 かつての永遠
05 あの頃の作文を書き写す
06 君の聖火を守る
07 神様には愛されなくていい
08 安らかな眠りはまだ欲しくない
09 we belong to the blue
10 どんぐりの穴を覗く
11 レンズの内側に潜むばけもの
12 踊り場なんでしょう
13 激痛の範囲
14 テンポの臆病
15 その鱗は塵かもしれない
16 近付き過ぎるとぼやけちゃうね
17 振り向くと未来
18 愛のように牙を剥く
19 ときどきサラダも欲しくなる
20 アイスクリームの冷たい罠
21 花一輪の約束だった
22 無敵な気分にしてくれよ
23 見えない君がいる
24 傷の大きさは知る必要のないこと
25 「翼がないから」
26 少し寒いくらいがちょうどいい
27 月が落ちちゃうね
28 やわくてあまい
29 よく見てて、一緒に息を止めて
30 眠れない夜はなぜいけないの
31 君の頬が朝日の中でひかっている


2016.11
01 春には届かない星
02 満点のダンスじゃ君は泣かない
03 コインの裏を捜して歩く
04 後悔は喉の奥にあるかもしれない
05 秒針が壊れてる
06 ポケットのない服
07 右手はパーで左手はグー
08 「あなたの心の導火線はとても短いです」
09 関係ないと言えたらいいのに
10 枕が変わると眠れないって?
11 一瞬だって目を離さないでいてね
12 えらい人は教えてくれない
13 八秒にも満たない祈り
14 夜を飲み込む色への変化
15 わたしが後ろを向いたとき、
16 放っておいてくれない厳しさ
17 静謐の擬人化
18 この穴を君はなにで埋めるの
19 簡単にほどける糸で結んだ
20 そのように呼ぶと冬
21 ささやき声の近さにいる
22 ココアが温かいうちにお返事ください
23 墨もっとつけよう
24 箱の中のエデン
25 とんとん拍子の階段
26 その声で跳ね上がれ
27 今日はおやすみ明日は君のもの
28 カレンダーのけんけんぱ
29 天使の輪っかが見当たらないけど
30 月に一度の世界一


2016.12
01 この縁をどうにか赤い糸にしよう
02 約束が見せる夢は案外やさしい
03 隠し味よりも隠された
04 銀盤の上の月
05 金ぴかの折り紙が余る
06 窮屈にくっ付いて
07 昨日夢見た追い風
08 唇ひとつの魔法を探す
09 子どもの心に戸棚を作る小人
10 例えるなら騒音の中で逢い引き
11 優しく扱ったら壊れないって保証
12 いっそ小指を絡めたい
13 喚く箱
14 ひたむきに降伏
15 夜がこんなに暗いのは
16 星明かりをたよりにして
17 ため息ごっこ
18 ふたつの火をふいにする
19 隠しごとみっつぶんのパンチ
20 きみはいつまでも輝ける星
21 Aのカードは一枚じゃない
22 窓が雨に濡れているだけ
23 今日はとくに寒いから
24 ミルク色のメレンゲ
25 才能
26 それきりだったのによ
27 ヒーイズ・カミング・アフター・ユー
28 生まれる前から知っていた
29 呼吸と鼓動をふたつずつ
30 てんてんと浮遊
31 電源ボタンは君が持ってる


2017.01
01 世界よりも
02 憂去りつかた
03 そういう君は星色の瞳
04 最初に触れたものがたからものになる確率
05 電話じゃないよカエルだよ
06 もどかシンバル
07 光が差す予感がするのでしょう
08 この足であの星に近付きたい
09 君の手を借りたらあと一歩になる
10 丸いものから連想ゲーム
11 背中と背中と背中
12 大っ嫌いに反対も嘘もあるか
13 インクは切れたが読んでおくれよ
14 焦げ付くように想っている
15 ニンジンもマフラーもあなたが良ければ
16 今はやわらかく包んでほしい
17 やさしさとはずっと君の名前だった
18 手のひらの温度を覚えてる
19 何も得られない方がいやだから
20 運命さまの臆病者
21 離ればなれは想像でどうぞ
22 東に影を置いて来た
23 このままどこまでも走ろうか
24 こたつの戦略
25 いつか足跡すら残さず行ってしまうけど
26 忘れたころのこころ
27 終わりがないものを信じるきっかけ
28 今日の君は
29 一本道、ときどき崖
30 吹き替えでこころを囁いて
31 知りあえない細胞などない


2017.02
01 炎の硬度を知りたいのなら
02 壊してみるのもひとつの手段
03 ガラスが海を塞き止めている
04 今この手のひらに感じるものは
05 君の想いにちがいない
06 ぐるぐる歯車
07 扉の向こうは嵐がひどくても
08 きらきら謎めく星の秘密は
09 君がほどいた糸は何色だったの
10 たちつて討論怪談話
11 尾が折れた彗星
12 ちょうど手許に瓶がない
13 指揮者
14 繊細と豪胆をひとつの檻に入れて飼う
15 この夜だけは耳を塞いでいてあげるね
16 幸福を背に
17 未完成の文章のような
18 夜追う怪物
19 全部と言わずいくらでも!
20 水の遣り過ぎもご愛嬌
21 ここ踏んでおくね
22 思い出はミルクの香りだったのかな
23 ガラス片、もしくは遠雷
24 きらめきが鳴り止まない
25 やがては卵
26 3メートルが歓迎する
27 そうだ君はいつも前を向いている
28 飲み込んだ小石があめ玉だったと気付く


2017.03
01 命の輝きに目を奪われて
02 おそろいの気持ちを
03 継ぎ接ぎだらけの白い手で
04 夜が明ける前に曖昧になりたい
05 眠ってるこころを起こすのは君
06 アソビバ・オンリーパレード
07 まぼろしの逃げ足
08 星が産まれるときの音
09 イガイガとせかせか
10 君が許しても今までの自分が許さない
11 ささくれの鉢植え
12 現実未遂
13 砂糖細工のお城
14 寝惚け眼で決めた合言葉
15 全18巻のシリーズ
16 誰かの楽園
17 光源を探る
18 やさしすぎる目隠し
19 溶ける間際に告げてしまいたい
20 待つための夜もある
21 樹形図を剪定
22 魔法は君を置き去りにするの
23 今こそひかりへ飛び込むときだよ
24 白い背景に逆光
25 手探りの感情で愛せるかな
26 親指の証拠
27 心配なのはご飯のことだけさ
28 タクトにつながれた星が可哀想に思えたら
29 ゆきどけ水を泳ぐ魚
30 呼吸のしかたは違うでしょ
31 明日の天気


2017.04
01 「なんとも思わない」
02 君は星月夜の月の部分
03 花を編んで足枷を作った
04 負けたつもりでいるのはどっちだ
05 おまけのガムに救われた日
06 ひみつはひみつのままで
07 青いたまごを見つけたら
08 夢見るように歌ってよ
09 祈りのひとすじをそらんじて
10 まるとさびしさの類似点
11 水晶のふたひら
12 まくらべ物語
13 世界が君を手にしたときから
14 孤独になれますか
15 降りそそぐ光はまぶしいけれど痛くはなくて
16 砕いたときめきを散らかして
17 身寄りのない魔法使いの
18 楽しくおしゃべりできる速さで歩くよ
19 春の去りぎわに走りゆく
20 情緒に縛られた
21 大事にすればするほど光るやつなので
22 濁した言葉ももらいうけようね
23 清く正しい子なんだから
24 焼きたてのパンはつつきたくなる
25 しあわせを意味する事柄のすべてが
26 掌握できてる
27 果たしてそうかな
28 居残り王子と眠りの国
29 ひとりの日のココア
30 あのときさよならと言ったはずでしょ


2017.05
01 あふれるための水撒き
02 ひりつく舌が愛をささやいたら
03 泣き虫とおはなし
04 伝説の生き物でいてほしい
05 毎年のことです
06 たったひとりのためのオーケストラ
07 睫毛が触れあった
08 口ぐせが歌になる
09 途切れ途切れの音楽の中で
10 飲んだら星が瞳に浮かぶ紅茶
11 コンビニ系寄り道の法則
12 秘密も夜は眠るものさ
13 ひとりでの立ち方も知っているけど
14 拝啓ドーナツ惑星より
15 気が向いたら助けに来てね
16 きみが砕いたこころが身になる
17 星の林
18 短夜の願いを忘れないように
19 もらってばかりだなんて思わない
20 どうか今だけしんとして
21 今日はいないみたいだね神様
22 傷付けられるのはあなただけ
23 この線から先へ持ち出さないでと言った
24 勝手に決めたルールが崩されてく
25 滑走路になる
26 船はおびえてはいないか
27 まぶしい夜に出かけよう
28 おとぎ話にも神話にもなれない獣は
29 頬に触れた花びらが溶ける
30 はじめてづくし
31 約束します


2017.06
01 持てるだけの優しさをぜんぶ
02 追いかけてきらめく瞳
03 むしゃくしゃにしちまう紙切れ
04 猫のひたいほどの浮き沈み
05 影法師が手をつなぐ
06 誓いのおこない
07 隠れていようね
08 銀ぴかのあじさいを戴く一角
09 ずっと笑って
10 いつも隣で見てきた真剣な顔
11 夜よ、あと少しだけ広がってくれ
12 気高い怪物
13 すこし泣く
14 「花のように」じゃ伝わらない
15 残さず食べるよ、夢と名の付くものならば
16 箱にはきちんとリボンをかけて
17 憧れる距離を保ちなさい
18 背中の鍵穴
19 郵便受けも碌に見ずに
20 ある部分から銀が溢れる地図
21 額の白
22 うつくしさを溶かして作った骨で
23 もったいないけどこれでおしまい
24 明日の朝には枯れる植物
25 意図せず君を囲う星図
26 星雲通学路
27 冷たい炎が焦がしたカップの底を
28 魔法って言ってもいい
29 forever and ever
30 阿吽の呼吸

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