30

68:名無しさん

黄色たちが行って結構たったな…

69:名無しさん

大丈夫なのか?
緑色も憑りつかれたとか書いてあったしよ…

70:名無しさん

ここでいいのか?
黄色とか緑色とか書いてあったからアイツらだよな

71:名無しさん

70>お?

72:名無しさん

70>誰だ?
関係者だったらコテハンぷりーず

73:名無しさん

なりすましじゃねえの?
進展全然ないし

74:名無しさん

73>それな
このスレ自体釣りの可能性もあるし

75:名無しさん

70>まだー?

76:青色

これでいいのか?やったことないから分かんねーけど
なりすましとか釣りとか分かんねーけど嘘じゃねーよ
まぁ信じなくてもいいけどよ
黄色と緑色は今どこにいるかとか分かるか?

77:名無しさん

青色きたー!!

78:名無しさん

青色スペック

悪夢に憑りつかれやすいけど幽霊から自分の身は守れる人ガングロ

79:名無しさん

黄色と緑色は上からの物音で上に行ったと思うぞ
青色は物音聞こえなかったのか?

80:青色

聞こえなかったな
俺と橙色も一緒だし、確かだと思う
あと橙色が出会えないとかなんとか、何とか閉鎖空間とか言ってたな


81:名無しさん

橙色と一緒かよ!!
確か霊感がカンストしてんだろ!?
このペア最強じゃね??

82:名無しさん

閉鎖空間?
出会えないってなんぞや?

83:名無しさん

橙色はこのスレにこれんのか?

84:青色

今なんか新聞読んでるけど…聞いてみるわ

85:名無しさん

橙色って何かの専門分野なの人間かな

86:名無しさん

橙色たん(*´Д`)

87:名無しさん

多重閉鎖空間
…詳しくは検索して欲しい
簡単に言えばいくつもの空間が重なり合った空間なので出会うことができない
つまり黄色と緑色が音のした方に向かっても音を立てた張本人と空間が一緒でない限りで会えない

88:名無しさん

ふぁ!?

89:名無しさん

いきなり来たなwww


90:名無しさん

コテハンお願いします!!

91:青色

あー、なんか今そのスレに仲間がいないのなら俺だけでいいってまた新聞読み始めちまった…

92:名無しさん

確かに…そうだけど

93:名無しさん

かなり冷静なんだな

94:名無しさん

橙色が読んでる新聞ってのは何なんだ?

95:青色

さあn

96:名無しさん



97:名無しさん

おい、どうした?

98:名無しさん

何かいきなり切れた?

99:名無しさん

おいいいいいい!!青色ぉおおおおおお!!

100:名無しさん

まさかまた何かに憑りつかれたのか!?

101:名無しさん

青色は自分の身は自分で守れるんだろ
それに橙色だって祓えるんだから・・・

102:名無しさん

じゃあ…なんだよ


103:名無しさん

俺たちは待つしかないだろ

それより…なんか嫌なの気付いちまったんだけど

104:名無しさん

103>え?何?


105:名無しさん

アイツらがやったおまじない「幸せのサチコさん」をググってみたんだけど
文字を変えるとさ「死合わせのサチコさん」になるって出たんだよ…

な、なんか気味悪くね…?



橙郷と青峰ペア


『青峰!!あぶない!!』


ドンっと突き飛ばされて俺は倒れこむ。
目を開けば葉月の顔が目の前まで迫ってきていて慌てて身体を起こす。


「…!?」


そして俺が見た先には小学生くらいの女の子が立っていた。
血だらけで歪な動きをしながら俺を見るなりニタァっと笑う。


『―…新聞に載っていた被害者の女の子だな』


「ひ、がいしゃ?」


『この学校で起きた、中学生の兄が妹を殺す事件だ』


詳しい説明は後だ、と俺を立ち上がらせる。
そして黒板にあるチョークを掴むと床に大きく陣を書いていく。
そしてその陣の中心に手を置く。


『―…え?』


「葉月?」


『弓が…取り出せない、どうして…っ!!』


ガンッと葉月が吹き飛ばされ、俺は咄嗟に背中を掴む。
俺と葉月は一緒に吹き飛ばされて黒板にぶち当たる。
強烈な痛みと黒板が割れた大きな騒音。
ぽた、と葉月の頬に俺の血が伝う。
目を見開かれた橙色の瞳。


『あ、おみね』


「大丈夫、だ」


伊達に毎日部活で鍛えてるわけじゃねーよと笑ったが葉月の表情はこわばるばかりだ。


「怪我ないか?」


『俺は、平気だ、どうして弓が取り出せないんだ?まるで…っ』


困惑する葉月の背後に少女が迫る。
あの華奢な体にどこに力を秘めているのか。
ブワッと飛び上がるとカッターを葉月に向けて振り下ろしてくる。
俺は慌てて葉月の前に立って庇う。


『駄目だ青峰!!』


―このとき俺は悪夢が守ってくれると確信していた。
なのに何時までたってもやってこない悪夢に俺はカッターで切り裂かれる。
そしてカッターに付着した血を少女は舐めると楽しげに笑う。


「お兄ちゃん、見つけたよお兄ちゃん…」


「は!?俺はお前の兄貴じゃねえよ!!」


「もう私を一人にしないで一緒にいようね?やっと迎えに来てくれたんだねお兄ちゃん…」


俺を自分の兄と勘違いしているのかケタケタと笑って俺を追いかける。


『青峰!!こっちだ!!』


ぐいっと強く引かれた腕。
俺たちは6年1組の教室を飛び出し階段を駆け上がっていく。
3階は初めて来るが廊下に大きな穴が開いているせいで一方にしか進めないようだ。
そしてそのまま図工室に入ると葉月はキョロキョロと辺りを見回し、二つあるオーバーロッカーのドアを閉めた。


『…っ、狭いけどここに隠れよう』


「棚ん中!?だったらこのオーバーロッカーの方が広いだろ!!」


『駄目だ、見つかる!』


グイッと俺を押し込むと絵の具の匂いが充満する。
男2人が入れるのか、そう思っていると葉月の顔が目の前に来る。


「っ!!」


『…っ、狭いな、流石に』


幸い絵具と絵しか入っていない棚だったから奥まで入れば窮屈ではあるがギリギリおさまった。
無理やりドアを閉めて息をひそめる。


「…かくれんぼ?おにいちゃん」


「『!!』」


「どこにいるの!?」


バンっと開かれた音。
オーバーロッカーが開けられたんだ。
足音がゆっくりと近づいて来る。


『っ、青峰、あんまし動くな』


「わ、悪い」


バンっと激しい音と共に図工室のドアが開かれ少女の気配がなくなる。
どうやら他を探しに行ったようだ。


『…よし、今から出るから…』


「ああ、…」


ズルズルと這うように出てきた俺たちはホッと息をつく。
ロッカーは開けられていて、もしもそこに隠れていたらと思うとぞっとした。
動くたびに切り裂かれた傷と背中が痛む。


「…痛ぇな」


『保健室辺りにもしかしたら包帯くらいあるかも…ごめん青峰、俺が』


守れなかったから、そう俯いた葉月の頭を撫でる。


『そうだ、汚いかもだけど、これで血を…』


何時も付けているマスクを外すと俺の腕にあてる。
綺麗な顔を久しぶりに見て、目をそらしてしまう。
それにしてもいやの予感がする。
葉月がこういうふうに無力だった時がある。
そして俺も無力だった時…それは。


(紫原の夢の中にいるとき…)


俺はそんな思考に頭を振る。
何で疑ってるんだ、チームメイトじゃねえか。
ゾクっとする感覚に俺は傷口を押える。


『ここの絵を使えば…黄瀬なら次元を超えられるかも…』


「あ?」


『黄瀬は絵と絵の間を抜けることができる、ここがもしも…夢の中、でも黄瀬の本体は絵であの身体じゃないからな』


クシャっと握りしめられた絵。
葉月も紫原のことを考えているようだ。


『俺たちも一枚絵を持っておこう、黒板にそのことを書いておけば黄瀬と合流ができるはずだ』


「…葉月も紫原のこと疑ってんのか?」


『アイツを操る糸が切れたのか分からないんだ、もしも紫原がまだ操られていたら俺が助けないといけない…』


そうだろ、と俺の腕を引いた。
階段を下りて保健室を探す。
一階はそこまで壊れた様子はない。


「そういや…さっきの幽霊だけどよ…」


『ああ、兄に殺された少女ってことだけで十分だと思う。ここが夢だったらその事件すら夢だ…それに新聞、落としてきちまったみたいで…』


カタカタと震える葉月の手。
コイツはこうやって友人が傷付くことを極端に恐れる。
俺のことも紫原のことも…そして見つからない仲間のことも心配でたまらないんだろう。


『保健室…あった、ここか』


しかし手をかけるも開かない。


「鍵か?」


『うん…中は…』


そっとドアの小窓を覗いた葉月は『え?』と声を絞り出す。


『む、らさきばら…?』


そこには椅子座ってぐったりとしている紫原の姿があった。



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