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※少し注意(特にNLが苦手な方)


「ー、泣いてるのね」


「私が泣かしたに等しいのに、これって可笑しいかしら?」


「苦しいわ、貴方が傷つく度に私の力も消えていく」


「本当に、私は最低ね、」


「人間みたいな事を言うって?ふふ、当然よ」


「私(嫉妬)は人間そのものな気がするでしょ?」


俺は、"嫉妬"を抱いた。
リヴァイが何時も来る時間帯を見計らってだ。
コチコチと時計が気になってしまって仕方ない。
もうすぐ来る、後ろを見たら鍵が閉まっていないドアを開いてリヴァイがこの行為を目撃するのだろう。
生々しい雄と雌の臭い。
俺は"嫉妬"の頬にボタボタ涙をこぼしながら腰を機械的に振り続けた。
気持ちよくも何ともない、むしろ吐き気がする行為に胸が痛む。
俺の痛みに反応して、"嫉妬"も苦しげな表情をした。
誰も悪くない、"嫉妬(彼女)"も無意識に嫉妬してしまった奴らも。


「貴方、優しいのね」


『は、あ?』


「私でさえも恨まない、ただただ苦しんでる」


『お前だって生まれてきたくて生まれた訳じゃないだろう』


「そうね、でも忘れないで」


"彼女"の手が寝れた俺の頬をゆっくりと撫でた。


「傷付いたのは、貴方だけじゃないのよ」





リヴァイは見ただろうか、昨日の行為を。
怠い身体を起こし何時も通り食堂へ向かう。
相変わらず美味しくなさそうな朝食である。
適当な席に座り口に物を含もうとしたが吐き気がして含むことが出来ず、結局胃に入れることが出来たのはコーヒーだけであった。


(リヴァイ、いねえな…)


サシャが欲しがったので手を全く付けていない朝食を渡すと辺りを見回す。
体調でも崩したのかと思うがアイツに限ってそれはないと分隊長が揃う会議に出席するため会議室へと向かった。
ドアを開くと鼻を掠めるコーヒーの香り。
リヴァイはすでに会議室にいたようだ。
飲み終わりそうなコーヒーカップを見て自分の分とリヴァイの分を淹れようとカップを二つ取る。


「それは俺の分か?」


『え?、ああ』


「いい、自分でやる」


コーヒーカップを奪い取られリヴァイは乱暴な様子でコーヒーのおかわり分を用意しだした。


『珍しいな、ゴミが肩についてんぞ』


見えた小さな埃を取ろうと手を伸ばした瞬間、それは弾かれた。


「触んな、汚れるだろ」


『ー!』


「くせぇ、女の臭いプンプンさせやがって。もう近寄るな。俺が汚いのが嫌いなの、知っていることだろう」


嗚呼、見られた。
一気に体温が下がり、指先に感覚がしなくなる。
上手く息が出来ない。
何度も短い呼吸を繰り返す。


「会議に来るな、顔も見たくねえ、内容はハンジあたりに教えて貰え」


『リヴァ、』


「失望した。この"なり損ない"が」


胸倉を掴まれて無理矢理会議室から放り出された。


『これで、よかった、これで、こで…っ!、うっ、くっ』


お俺が傷付けば傷付くほど"嫉妬(彼女)"は早くいなくなる。
俺とリヴァイに嫉妬した奴ら全員の痛みを俺が受ければいいだけだー…。


好きだ、
その声は聞こえないだろう

潔癖症のリヴァイの肩にゴミ↓
リヴァイの動揺を表現してます



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