「ねぇお兄さん。」
「なんだいお嬢さん。」
「楽しいの?」
「なにがだい。」
「ヒトゴロシ。」
「楽しいも何も、仕事だからね。、って言いたいけど、楽しいよ、僕にとっては。」
「変な人。」
「"人はいずれ死ぬ"って言われてるでしょ?」
「そうね。」
「"いずれ"、ってことは、"いつかはわからない"、ってことでしょ?」
「そういうことよね。」
「その"いつかわからない"瞬間を僕が作れるんだ。光栄だよ。」
「神にでもなったつもりのような台詞ね。」
「神?神なんていないよ。」
「宗教信者に殺されちゃいなさいよ。」
「殺し屋を宗教信者が殺すのかぃ?"神"が怒るんじゃないかな。」
「神なんて、いないわよ。」
「ほぅ?潔い心変わりだね。」
「だって、神がいるなら貴方みたいな人は制裁されるはずだもの。」
「しかし、"神"に祈るなら今のうちだよ。」
「そうね。あの世で"神"に乞うわ。」
「何を?」
「貴方を今すぐ殺すように。」
「それは楽しみだね。でもね、」



やっぱり神様なんていないんだよ。







足元には少女の亡骸






* * * * *
友人から更新催促を受けたので。
殺し屋ネタ好きです。





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