僕は今日も見つめる。

「今日も可愛いなぁ…………。」

栗色の髪を触りながらパソコンの前に座る君を、僕は静かに見守っている。パソコンで仕事をするときにだけ使う銀縁の眼鏡は、普段は可愛らしい彼女を知的に飾り立てる。しなやかなその指で叩かれるキーになりたいと、何度思ったことだろう。パソコンの傍らに置かれた、コーヒーが注がれたマグカップに口をつける彼女。その唇に触れたいけど、僕はいつも我慢する。

「まだ、終わらない…?」

仕事をしている彼女は嫌いではないけれど、やっぱりそうでないときの彼女の方が好きだから、早く仕事を終わらせてほしいと願う僕。彼女は、キーを打つのをやめて溜息を1つ。何を思ったのか、その場に寝転んで居眠りを始めた。眼鏡はかけたまま。寝返ったら危ないのに、と思う。

「仕方ないなぁ…。」

僕は彼女の眼鏡を外してあげるべく、彼女の家へと向かった。










* * * * *
盗聴盗撮、ダメ、絶対。

ありがとうございました。
青春アウトロー




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