・玄関前

夜、門を閉めて玄関の方へ行く哲平(てっぺい)



・玄関

玄関に入る

哲平 「ただいまー」

靴を脱ぐ
リビングの方から足音が近づいてくる

千尋 「おかえりなさ〜い!」
哲平 「ただい……ま………」

千尋(ちひろ)を見て言葉を無くす

千尋 「てっちゃん」
哲平 「はい…」

フリフリの裸エプロンでポニーテールの千尋

千尋 「ご飯にする?お風呂にする?それとも僕?
哲平 「何してんだ〜〜〜〜っ!!」

千尋M「今日はパパ達がいないのです



・リビング

とりあえずリビングに鞄を置く哲平

千尋 「当然僕を選んでくれるんだと思ってたからご飯もお風呂もまだだよ」

ちょっと膨れてる千尋

哲平 「い、いいよ別に…っつかなんだそれ。どこから持ってきたんだ!」
千尋 「スタイリストのリーさんがくれたの可愛いでしょ?」

くるっと回る

哲平M「ひぃぃ…パンツもはいてない……」

額を押さえる哲平

千尋 「せっかくパパ達いないから新婚さんごっこしようと思ってたのに……」
哲平 「し、新婚さんはこんなことしませんっ!」
千尋 「えぇ!?するよぉ!」
哲平 「誰がしてんだ誰が!!」
千尋 「だって本に書いてあったもんー」
哲平 「何の本だ!っつか古いぞっ!」
千尋 「もぉー。てっちゃん喜んでくれると思ったのになぁ。まぁいいや。僕ご飯作るねー」

キッチンに入っていく千尋

哲平M「そ、その格好のままなのか…!」



・キッチン

着替えてきた哲平、キッチンに入ってくる

哲平 「俺も手伝……」

哲平M「ほんとにあのまま作ってんのか……」

咳払いをする哲平

哲平 「ちー、風邪ひくぞ…?」

サラダを作っている千尋

千尋 「大丈夫だよ。寒くないもーん」
哲平 「そ、そう…。でもさ、ほら、油飛んだりしたら危な──」

千尋の後ろに周る

哲平M「おしり〜〜〜〜〜っ!」

額を押さえる哲平

千尋 「そうだね……」

ホッとする

哲平 「な!だから服着ろよ」
千尋 「じゃあてっちゃんが火使って?」

千尋、少し後ろを向いて言う

哲平 「は、はい…」

哲平M「なんで頷く!俺!」



・キッチン

味噌汁を混ぜている哲平

哲平M「なんでこいつこんなことしてんだ……まぁ確かにこっちで住むようになってから二人っきりになったことなんか無かったけど、無かったけど!!こんな格好するか普通……」

ちらっと千尋を見る

哲平M「おしりが出てるよ!おしりが!!」

千尋 「?」

千尋と目が合う

哲平 「!や、あ、あの、出来たけど、次何するの……?」
千尋 「えっとねー、あ、冷凍庫の中に海老があるからそれ解凍してー」
哲平 「はいはい」

冷凍庫を開けて海老を取ってレンジに入れる
振り返るときゅうりを切っている千尋を見る

哲平 (おしり、おしり、おしり、おしり……)

呆然と千尋のお尻を見ている哲平
千尋が動くとはっとする

哲平M「何考えてんだ俺!しっかりしろ!っつかなんでこんな格好する必要があるんだ…こんな格好する目的って何だ?え?何?俺、誘われてる?だってさっき『僕のこと選んでくれると思ってた』とかなんとか言ってたよな?何?そういうことなの?そうなの?」

千尋 「ねぇてっちゃん」

びくっとする哲平

哲平 「はい!?」
千尋 「ふふっ。どうしたの?なんか変だよ?」

笑う千尋

哲平M「変なのはお前だ!……俺もだけど…」

哲平 「い、いや何でも…で、後は──」

急に手を取られる

哲平 「!」
千尋 「触ってもいいんだよ?」

笑いながら哲平の手をお尻に触れさせる

哲平 「!や、え?あの、な……」
千尋 「だってさっきからずっと僕のお尻見てたでしょ?触っていいんだよ?

上目遣いで哲平を見る千尋

哲平 「〜〜〜〜〜〜っ!」

哲平M「お父さん(×2)ごめんなさ〜〜〜いっ!!」



・キッチン

千尋を後ろから抱いて首にキスをしながら
乳首を触る哲平

千尋 「んっ……あっ…」
哲平 「ちー……こんなことしたかったの…?」
千尋 「うんあっ…やだ…そんなに……っだってパパ達いたら…っ…できないでしょ?」
哲平 「そうだけどさ……。でもなんかいろいろ間違ってない…?」
千尋 「なにがー?」

千尋、後ろを向いて哲平の後頭部を持ちキスをする

哲平 「ん……いや……なんつーか…」

哲平M「いつもの調子だったら絶対俺がやらされてただろ……」

千尋 「んぁっ…てっちゃん、こっち。触って…?」

哲平の手を下へ滑らせる
肩越しに下を見るとエプロンを押し上げている

哲平 「もうこんななってる……」

触りながら首にキスをする

千尋 「んっ…あっ……」
哲平 「ちー」
千尋 「な、に?…やっ……」
哲平 「お前髪伸びたな……」
千尋 「うん…っ…変?」
哲平 「ううん。すっげぇエロい……」

後ろを向かせてキスをする

千尋 「んぅ……はぁっ……ねぇてっちゃん」
哲平 「ん?」

千尋、振り向いてキッチンに寄りかかりエプロンを捲り上げる

千尋 「舐めて

哲平M「お父さ〜〜〜ん!!(×2)」



・キッチン

哲平、膝立ちになって千尋のを舐めている

哲平 「ん…ぅ……はぁ……」
千尋 「はぁっ……あっ…そこ……」
哲平 「…んぅ……」

哲平M「ヤバい。何がヤバいってエロ過ぎる…。なんなんだ今日は。っつかいつもとなんか違う。なんで?だってなんかおかしいぞ。こんな格好してるからか?いや違う。うなじが誘ってるから?いやいや確かにエロいけど違う!何が違うって──」

千尋 「てっちゃん…」

哲平の髪を撫でる
千尋を見る

哲平 「?」
千尋 「もういいよ…」

哲平を立たせ、ズボンに手を掛ける
千尋、膝立ちして哲平を咥える

哲平 「はっ……ん……」
千尋 「すごい…僕の舐めてただけでこんなになったの…?」
哲平 「んぁっ……だ、って……あっ」
千尋 「それとももっと前からそうだった?」
哲平 「あぁっ……やっ、ちがっ……んっ…」
千尋 「でも僕のお尻ずっと見てたでしょー?……んっ……」
哲平 「お前が、こんなっ…あっ……格好してるから……っ…」
千尋 「やっぱりそうだったんだ〜?」

哲平M「な、何にも違うことなかった…そうだよいつもこんな感じで…このまま俺が──」

千尋 「気づかなくてごめんね……ぁっ…ん…」
哲平 「?」

哲平M「なんでちーがこんな声……」

千尋、咥えながら自分の後ろに指を入れている

哲平M「やっぱりいつもと違う〜〜〜〜っ!!」

哲平 「ち、ちー……んっ…」
千尋 「そろそろいいかな……」

千尋、口を離して立ち上がり
キッチンに手を掛けてお尻を突き出し、
足の間から手を伸ばし、後ろを触りながら哲平を見る

哲平 「え……?」
千尋 「入れて

哲平M「あれ?」



・キッチン

突っ立ってる哲平

千尋 「はやく〜」
哲平 「や、あの、え?いいの?」
千尋 「てっちゃんはいや…?」

潤んだ目で見る千尋

哲平 「い、嫌じゃないけど…」

哲平M「むしろ嬉しいんですけど」

哲平 「だっていつもぎ、逆じゃん……」
千尋 「もう。つべこべ言ってないでホラ」

千尋、哲平の腕を引き寄せて後ろに触らせる

千尋 「いつもやってるんだから分かるよね?ココ。入れて?」

何かが切れる哲平

哲平 「やっぱり嫌とか無しだぞ」
千尋 「だいじょーぶ

哲平M「お父さん(×2)とくに恵(けい)ちゃん。ごめんなさい」

哲平、千尋にあてがう

哲平M「いただきます」



・キッチン

後ろから突く哲平

哲平 「っく……!」
千尋 「んぁっ……あっ、あっ…てっちゃ、んの……すご、い…っ」
哲平 「な、んで……っ……なんかあったの…?」
千尋 「わ、かんなっ…い……あっ、あぁっ…やっ…」
哲平 「だっていつも、こんなことっ…なかったじゃん……」
千尋 「わかん、ないっのぉ……あぁっ…そこ、やぁっ…」
哲平 「こんなの着てるからじゃねぇの…?」
千尋 「あっ、や、いじ…っ…わる……っぅ…」
哲平 「手…こっち持ってろ……」
千尋 「んっ…あっ……」

首に腕を回させる

哲平 「足上げて…」

横を向かせてキスをする

千尋 「んっや、あっ…んぅ……はぁっ…てっちゃ……あっ」
哲平 「お前…やばい……可愛い…」

キスをする

千尋 「んぁっ……ん…てっちゃ…ん……すき……っあ…」
哲平 「俺も…好きだよ……んっ」
千尋 「も、だめ……っあぁ……やぁっ……でちゃ、う……てっちゃ…っ」
哲平 「いいよ…イって……」
千尋 「やだっ……い、っしょ…にっ…あぁっ…んぅ……はっ……」
哲平 「お、れも……イきそ、だから…出して…」
千尋 「てっちゃん…」

顔を引き寄せてキスをする千尋

千尋 「んっ…んんっ……あっ…や、やぁっ…ダメ…もう、あっぁっ…てっちゃっ…イくっ…も、あっ…でるっ……あ、あっ…あっ───っ!」
哲平 「っく──!」



・キッチン

床にへたり込む二人

千尋 「はぁっ……ハァ…ッ…てっちゃん……」

キスをする

哲平 「んぅ……はっ…はぁっ……ん……」
千尋 「気持ち…はぁっ…よかった?」
哲平 「よ、良くなかったらこんななんねぇよ…」

顔が赤くなる哲平

千尋 「あーん。もう大好き

キスをする

哲平 「んぅ……ちー…は?やじゃなかったの?」

哲平の首に手を回す

千尋 「こんなに気持ちいいと思わなかった」
哲平 「ほんとに?」
千尋 「ホントねぇてっちゃん。もう一回

キスをする千尋

哲平 「ちょ、ちょっと待て。飯は?」
千尋 「えー?おなか減ってるの?」
哲平 「だってもうこんな時間だし…」
千尋 「ぶーーー。じゃあご飯食べてからね」
哲平 「はい……」



・リビング

ソファに座っている哲平
哲平を咥えている千尋

千尋 「てっちゃんの…ん……すごい気持ちい……」
哲平 「そ、う……んっ……」
千尋 「僕絶対しなかったんだよ?……後ろはてっちゃんが初めて

哲平M「後ろは!?」

哲平 「おい、ちー」
千尋 「?」

口を離し哲平を見る

哲平 「お前ずっと俺が好きだったって言ったよな?」
千尋 「うんてっちゃんだーい好き
哲平 「それなのに俺以外のやつとこういうことできたんだ?やってたんだ?」
千尋 「あ……」
哲平 「へぇ…そう。ちーは好きじゃない奴とでもこんなことできるんだな。あーそう」
千尋 「えーっと……うーん……へへへぇ…」

笑う千尋

哲平 「ふんっ」

そっぽを向く

千尋 「だ、だって!てっちゃんとそうなったらいっぱい気持ちよくさせてあげたいし…それにホラ、童貞はいやって言うじゃない?ね?でも後ろは処女だよ!ほんとに今日が初めてだもん!」
哲平 「あっそ」
千尋 「む〜〜〜っ」

膨れる

千尋 「てっちゃんだって僕と結婚してくれるって言ったの忘れてたくせに…彼女だっていたんでしょ…?童貞じゃないくせにぃ……」
哲平 「なっ!それは違うだろ!」
千尋 「僕にとっては同じだもん!」
哲平 「〜〜〜っ」
千尋 「お互い様でしょ?だっててっちゃんの処女は僕が貰ったんだしっ

哲平の膝の上に上がってキスをする

哲平 「っ…ん……彼氏いたの…?」

ちょっと怒ってる

千尋 「ううん」
哲平 「……それもどうかと思うけど…」
千尋 「だっててっちゃんしか好きじゃなかったもん」
哲平 「好きじゃない奴とできんじゃん」
千尋 「てっちゃん男にそれ言う?」
哲平 「……」
千尋 「ねぇもう怒んないでー」

キスをする

哲平 「あー、もういいや。過去のことは聞かん!」

ソファに押し倒す

千尋 「へへへぇ」

キスをしようとして直前で止まる

哲平 「最後に一個聞いていい?」
千尋 「なに?」
哲平 「何人とやったの」
千尋 「……」

考える千尋
焦る哲平

千尋 「覚えてない
哲平 「くっそ!この野郎っ!」

キスをする

千尋 「んっ……ごめんね…」
哲平 「謝るなよ…余計悲しくなる」
千尋 「僕は凄く嬉しいんだけど」
哲平 「はぁ?」
千尋 「そんなに思ってくれてると思うと」

哲平の手を下に持っていく

千尋 「ね?
哲平 「……」

キスをする



・リビング

ソファの背もたれに手をついて
後ろから入れられている千尋

千尋 「あっ…やぁっ……てっちゃん…もっと…っ…」
哲平 「っ……くっ…」

後ろでドサっという音がする

哲平 「?」

振り返る哲平
玄関の方へ繋がるリビング入り口に恵が呆然と立っている
後ろから春(はる)が来る

春  「あー、邪魔しちゃったねー」
哲平 「なっ!え!なんで!?」

焦る哲平
笑っている春
恵言葉を無くしている

千尋 「てっちゃん…動いて……もう。パパ達早く上行ってよー…」

動じない千尋

恵  「うわぁ〜〜〜〜〜ん!」

恵、泣きながら二階へ行く

春  「ごめんね。気にしないで

春、微笑みながら二階へ

千尋 「てっちゃん…早くー……」
哲平 「だ、だって……こんなとこ……」
千尋 「もう、あれくらいで萎えないでよー。しょうがないなぁ…」

千尋、抜いて放心状態の哲平をソファに座らせ
咥える

千尋 「ほら……これでど〜だ?
哲平 「あっ……



・寝室(親)

ベッドに泣き崩れている恵
それを慰める春

春  「だから言ったでしょー。帰らないほうがいいって」
恵  「だって…だって……子供だけだったら危ないじゃん…うわぁ〜〜ん!」
春  「恵ちゃん…もうちーだって十八歳だし、てっちゃんなんか大人だよ?」
恵  「俺の中ではまだまだ子供だもん……」
春  「はははっ」
恵  「あんな…あんな格好して……あのクソガキの変態……っ」
春  「えぇ?いいじゃない。僕も恵ちゃんにして欲しいなぁ

恵、顔を上げる

恵  「嫌!絶対嫌!死んでもしねぇぞ!!」
春  「そんなはりきって言わなくても……」
恵  「俺のちーがぁぁぁぁ〜〜〜〜!」

また泣く

春  「恵ちゃん……ん?そういえば…いつもと反対だったなぁ……」
恵  「え?」
春  「いつもちーが上なのにね
恵  「そんなこと知らねぇよ……」
春  「僕たちもしてみる?」
恵  「!」

春の手を取る恵

恵  「やる
春  「冗談だよ

微笑んでキスをする春

恵  「なんで!?」
春  「さぁ?」
恵  「あんた『また今度』っつってたじゃねぇか!」
春  「ふふっ。じゃあ恵ちゃんが僕を満足させてくれたらいいよ
恵  「よしっ!!」

押し倒す



・リビング

ソファの上でぐったりしている哲平

千尋 「てっちゃーん」
哲平 「なに……」
千尋 「またしよーね
哲平 「部屋でね……俺もう二人に顔合わせらんない……」
千尋 「もー。大丈夫だよ。僕何度も二人の見てるもん」
哲平 「えぇ!?」
千尋 「だからいーのてっちゃん。愛してる
哲平 「ん〜〜〜〜……」



・寝室(親)

結局入れられてる恵

恵  「あっ、やっ…は、るっ……だめっ…」
春  「入れるんじゃなかったの?」
恵  「だってっ……あぁっ……






おわり

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