第二章


・教室

デッサン授業中
机の上に寝転んでいる春
隅からデッサンしている渚

渚M 「それからの俺達は、なんの変わりも無かった。週に一度、デッサンの授業の為にこの学校へ来る彼と、放課後にまたこの場所で二人だけでデッサンをとる。相変わらずレコードをかけながら、他愛も無い話をしながら」

窓から風が入り込む
窓の外を見る渚

渚M 「このとき、俺には先のことなんか考える余裕はなかった。今が幸せだったから。夢から完全に目を逸らそうとし始めたのはこの頃からだ。今まで追い求めていた、賞を得ることをどこかで諦めていた。欲しいものが手に入ったからなのかもしれない。このときは確かにそう思っていた」

夏の日差しが眩しい空を見上げる

渚M 「俺はただ、彼を逃げ道に選んでいただけだ……」



・教室

渚  「春……もう、お願いだから、手、動かさないで……っ」
春  「でも、気持ちいいでしょ…?」
渚  「だって…こんな…」

渚、春の上に騎乗位になっている
手には紙と鉛筆
デッサンを取らされている
春、渚を触っている

春  「だめだよ、ほら、描いて?」
渚  「こんなのっ……無理だ…ぁっ」
春  「描いてくれないといつまでたってもこのままですよ…」
渚  「や、だっ……おねがいだから…あとでちゃんと描くからっ……」
春  「だーめ、ホラ、僕のこと、描いてください…いつものように…」
渚  「もう……むりっ……」

渚、紙と鉛筆を床に落とすと
春に抱きつき腰を振る

渚  「んっ…ぁぁっ……あっ」
春  「先生、いけない人ですね…」

春、起き上がり対面座位になると
渚を抱きしめながらキスをする

渚  「だってっ……は、るがっ…ぁぁっ」
春  「あとでお仕置きですよ…?」
渚  「なんでもっ、なんでもするからっ……はるっ…おねがい……もっとっ…」
春  「可愛い人だ……」

渚を寝かせ、正常位になる

春  「先生っ……」
渚  「はる…はるっ……」



・街

夜の道

春  「先生」
渚  「ん?」
春  「お願いがあるんですけど……聞いてくれますか?」
渚  「うん。なに?」
春  「僕、先生の家に行ってみたい……」
渚  「あぁ……」
春  「だめですか…?」
渚  「散らかっててもいいんなら…」

照れて目を合わせようとしない渚

春  「ほんとに!?やったぁ!」

春、笑う

渚  「そ、そんなに喜ぶことか…?それに、狭いぞ…」
春  「そんなの気にしませんよ」

春、嬉しそうに笑う



・自宅

家に入ってくる渚と春

渚  「ある程度片付けたんだけど…画材が片付けらんなくて、足元気をつけて」
春  「いいですよ。お邪魔します」

所々に置いてある画材

春  「さすが先生ですね、僕の部屋よりいろんなものがある…」
渚  「はははっ、それ散らかってるってことだろ」

笑う渚

春  「違いますよ。それに先生の匂いがする」
渚  「君ねぇ…」
春  「ふふっ。あ…」

コンクールの応募告知用紙を見つける春

春  「これ。締め切り来週ですよね?もう出されたんですか?」
渚  「あぁ……それ…」

渚、コーヒーを入れている

渚  「今回は見送るよ。仕事忙しかったからさ」
春  「……そうですか」
渚  「君は?出したの?」
春  「いいえ、僕は元々こっちの方じゃないですから…」
渚  「そう」
春  「あの、先生?もし僕と会ってくれるために描く時間を割いているのなら僕のことは後回しにしてください。僕、先生の──」

渚、キスをして言葉を遮る

春  「先生……」
渚  「春は俺と会いたくないの?」

渚、春のシャツのボタンを外していく

春  「いえ、そんなことは」
渚  「じゃあそんなこと言わないで。俺のことなんか気にしないでいいから。それよりさ、しよう?」

渚、春のものを取り出し、咥える

春  「先生…」
渚  「俺もう我慢できない……春が早く欲しい……」

春、渚の髪を撫でながら悲しげに笑う



・自宅

ベッドで寝ている二人
渚、春に抱き込まれて寝ている
天井を見ている渚

渚M 「彼とこうなるようになってから、目に映る風景が変わった気がする。今まではもう少し鮮明に見えていた。青は透き通るほどの青で、赤はそれこそ真っ赤。黄色は今にも咲き乱れそうな鮮やかな黄色に見えていた」

寝返りを打って春の方を見上げる

渚M 「今では目の前に靄がかかっているようで、すべてが白く滲んで見える。だから描くものすべてが滲んでしまう。こんなことでは、受賞なんか出来たものじゃない。でももういい。今はいい。この美しい人が目の前にいる限り、もう何もかもどうでもよくなる」

春、目を覚ます

春  「先生……起きてたんですか…。今何時?」
渚  「まだ四時だよ…」

春、渚を抱きしめてキスをするとまた目を閉じる

春  「今日仕事は?」
渚  「無い。君も今日は休みだろ?」
春  「はい……」

春、また眠りにつく
渚、春の頬に触れる

渚  「君はどうしてそんなに綺麗なんだ……」



・自宅

カーテンから朝の日差しが差し込んでいる
裸のまま、タオルケットを背中からかぶり
ベッドの横の床に座り、まだ布団の中で眠っている春の寝顔を
スケッチブックに描いている渚

渚  「……」
春  「人が寝てる隙に何を真剣な顔して描いてるんですか?」

スケッチブックに目を落としていると春が笑いながら目を覚ます

渚  「ふふっ、君があまりにも可愛い顔して寝ているからね。間に合ってよかった」

笑いながらサインをして春に見せる

春  「僕こんな顔して寝てたんですか…」

照れる春
ベッドに入り、隣に寝る渚

渚  「うん。可愛いだろ?どんな夢をみていたの?」
春  「あなたをいろんな手を使って啼かせる夢ですよ。正夢にしましょうか?」

春、渚の上に被さりキスをする

渚  「あぁ……春……」



・A大廊下

渚M 「それから彼とは、時間があれば体を重ね、隙を見ては彼の絵を描いていた。時間が無くても無理にでも作っていた気がする。眠るよりも、食事をするよりも、彼の体温を感じていたかった。そうしないと、もう生きている気がしなかったんだ。俺の生活のほとんどが彼だった」



・A大アトリエ

春、眼鏡をかけてアトリエで一人作業をしている
台の前に置いてある等身大サイズの女性像
様々な物で飾られており、シンプルなウェディングドレスを着せてある
作業台の上でティアラを作っている



・A大アトリエ

廊下からアトリエの中の春を見て言葉をなくす渚

渚M 「その時、一瞬にして目の前の風景が変わっていったことを覚えている」

女性像に命が吹き込まれ、
楽しそうに笑っている姿が見える

渚M 「銅で塗られたその無表情な像が、幸せそうに笑っていたんだ。結婚式の準備をしている中、家族と、友達と、楽しそうに未来を語り合っている様。もうすべては整って、あとはあのティアラを乗せるだけだ。何もかもが幸せで、世界が色とりどりに変わる瞬間。それを彼は一瞬で沸き立たせる物を作っていた……」

春  「先生」

こちらに気がつき、腕の袖で額の汗を拭い笑う春

渚M 「俺は…彼にどうして勝とうとしていたんだ……」

春  「どうしてここに?」
渚  「……」
春  「先生?」

春、近づいてきて渚の顔を覗き込む

渚  「あ、いや…、平塚先生に頼まれて、用事ができたから…顔見ていこうと思って…」

春を見ずに、像を見ている渚

渚M 「ちゃんと声が出ていなかったはずだ。声も、それを確認する耳さえも、きちんと作動してくれなかった」

春  「それなら一緒に帰りましょう?今片付けますから」
渚  「いや…いい…」

額から汗が流れ、春の顔を見れないでいる

春  「先せ──」
渚  「帰る」

渚、そのまま走っていく

春  「先生!」

渚M 「描かなきゃいけない。そうじゃないと、俺はもう何も出来なくなる──」



・自宅

飛び帰ってきて、書類の沢山積み重なったところを
一心不乱に何かを探す
出てきた一枚の応募用紙

渚  「あと三週間……」



・自宅

絵を描き続ける渚
留守番電話を知らせるランプが光っている

渚M 「俺は今まで何をしていたんだろう。あの日、あの賞を取り逃がした日。本当は自分でも分かっていた。もうこれ以上なんか描けっこないんだって。諦めた。もう何もかもほっぽりだして、絵なんか描かない生活になってしまいたかった。彼という逃げ道を見つけて、それで安心したんだ。逃げる理由が出来た。責められれば彼のせいにすればよかった。ずるいことを…ずっと。彼に抱かれながら、頭の中で、考えて、安心してたんだ──」

電話が鳴る
が、出ようとしない
留守番電話になる

春  『春です。先生、家にいないんですか?聞いたら電話ください』

真剣な顔をして、泣きながら描き続ける渚

渚M 「いつからこんなに弱くなっていたんだ俺は。彼が電話をかけてくるたびに、彼にすがりたくてたまらなくなった。あの甘い声が、愛しくてたまらなかった。でも考えるたびに描けなくて、前みたいに色が綺麗に出てくれない。俺の前にかかった靄は、どんどんどんどん濃くなって、青も赤も黄もすべてが真っ白に溶かされていく。もう描けない。なにも描けない。何も描けない──」



・自宅

画板の前で泣いている渚
インターホンが鳴っている

渚  「っぅ……ぅ……」
春  「先生。先生?」

扉の向こうから聞こえる声
渚、玄関の方を見る

渚  「は…る……」
春  「先生?いるんでしょう?先生」
渚  「春……」

ずるずると立ち上がり、玄関の方へ行く

渚  「春……」

嗚咽を漏らしながら泣いている渚

春  「先生?どうしたんですか?何かあったんですか?開けてください」
渚  「あけ、られない……」
春  「?閉じ込められてるんですか?」
渚  「ちが……」
春  「どうしたの?僕じゃあどうにもしてあげられない?」

その声を聞いてまた泣き出す

春  「先生。開けてください。ここからじゃあ抱きしめてあげられない」

渚、鍵を開ける
それと同時にドアを開け、渚を抱きしめる

渚  「ぅぅっ……っず…ぅあぁ……」
春  「先生。どうしたの?ねぇ、泣かないで」
渚  「お、れ……ぅっ…俺…もう…」
春  「うん」
渚  「なにもっ……描けな、い……描けな、くっ…なった…はるに、……にげようと…して…もう…描きたく…なくて…」
春  「うん」
渚  「君は……あんなに、すごい…のにっ……」
春  「うん」
渚  「おれ……描けなくなったら…なんにも…残らない……」
春  「うん」
渚  「どうし、よう……はる…どうしよう…」
春  「大丈夫だよ。先生。大丈夫」
渚  「ぅっ…ぁっ……うあっ……ぅぅ…」
春  「大丈夫だよ。大丈夫だから」

渚M 「ずっと、大丈夫とそれだけしか言わなかった。抱きしめられ、背中をぽんぽんと撫でられる。その心地よさに、懐かしい何かがあった。春がいれば救われる。彼さえいれば大丈夫なのかもしれない。そう思って、俺は安心していつの間にか彼の腕の中で眠りに落ちた」



・自宅

ベッドで眠っている渚
いい匂いが漂ってくる
酷い顔をして目を覚ます

渚  「…ん……」
春  「先生!お腹すいたでしょ?ご飯食べましょう?」

満面の笑みで話す春

渚  「お、なか……?」

春、ベッドに腰掛けると渚の髪を撫でる

春  「そう。お腹一杯になって元気になったら、話いっぱい聞いてあげるから。ね?」

春の笑った顔を見るとまた涙を流す渚

春  「あー…先生。ホラ、起きて。僕の作った魔法の料理で絶対元気になるから」

春、渚を抱きしめ、起き上がらせる

春  「大丈夫だよ。僕がずっと傍にいるから。何にも怖くないよ」
渚  「うん…」

渚、春に手を引かれて泣きながら席に着く
春、隣に座る
涙を拭いて箸を握ると、出された料理を口に運ぶ

渚  「おいしい……」
春  「ふふっ、ね?元気でるでしょう?」

春、ぐちゃぐちゃの渚の髪を整えながら笑う

渚  「うぅ……」
春  「あれ?魔法きかなかった…?」
渚  「ううん」
春  「よかった」
渚  「おいしい…」

泣きながら食べる渚
それを微笑んで見ている春



・自宅

風呂に入れられた渚
渚の頭をタオルで拭きながら話を聞く春

渚  「君のせいにすればいいと思ってた……」
春  「……」
渚  「あんなに綺麗な絵に勝てるわけがないんだ。俺が悪いんじゃない。あの時は君があんなに綺麗な絵を描いたからだ。誰だって敵うわけない。だから俺のせいじゃない。俺の絵が悪いわけじゃない。俺はあの絵で精一杯だから。だからもう描けない。そうしたのは君のせいだ──」
春  「……」
渚  「でもそうじゃないって、君の作ってるあの像を見て、思い知らされた」

渚、顔を上げて春を見る

渚  「君の愛情が込められてた。あれには、愛がある……」

微笑みながら涙を流す

渚  「俺の絵にはそれがない…。いつの間にか、作業的に描いてた。何のために描いてるのかも、分からなくなって、ただ期日までに描きあげればいいと思い始めてた。でも君の像を見て、そうじゃなかったって思い出したんだ」

渚  「君に逃げてればいいと思った。君さえいてくれればもう何もいらないって思った。君に触れて、抱かれて、君の体温だけを感じてるのが幸せだった。でも君には君の時間があった。俺の時間はもう君しかなかったのに…」

渚  「でも、あの像を見て、あれを作る君を見て、このままじゃ駄目だ。描かなきゃいけないって。怖くなって、なんでもいいから描かなきゃ俺、もう何にも残らなくなるって思って」

渚  「だけど……鉛筆持っても、描けなかった……。前はどうやって描いてたのか、思い出せないんだ…」
春  「え?」
渚  「何かを考えながら描いてたのか、それとも無心で描いていたのか。色を重ねるたびに真っ白に戻っていくんだ。描いてるのに、何にも埋まらなくて……」

渚、涙が流れる
それを拭いてあげる春

渚  「そしたら下絵にさえ、何が描いてあるのか分からなくなった」

春、渚の後ろの向こうにある画板を見る
殆ど何も描かれていない

渚  「目の前が真っ白で、筆を持つ手が震えて、怖くて…怖くて…」

手が震えている渚

渚  「でも…君に会ったらもう、それこそ終わってしまうって思って…」

頬を撫でる春

渚  「君の声を聞くたびに涙が出た。こんなにしたのは君なのに、君に会いたくて仕方なくて。でも描かなきゃいけなくて、描けなくて……」

泣き続ける渚を抱きしめる

渚  「君が綺麗だって言ってくれた空は、もう描けない……。俺にはもう何の価値もなくなってしまった…」

春、画板の横に無造作に散りばめられたスケッチを見つける
春のことばかりが描かれたスケッチ
少し笑いながら話す

春  「先生?あなたはいつだって僕のことは描いてくれたじゃないですか。僕が恥ずかしいって言っても、いつだって僕の寝ている隙に、僕の寝顔を描いていたじゃないですか」
渚  「え……?」
春  「それはあなたが僕を愛してくれているからだ」
渚  「……」
春  「僕は今最高に幸せです。あなたがこんなにめちゃくちゃになってくれたことが」
渚  「春…」
春  「それは僕のせいだって言うんだから。こんなにも嬉しいこと、生まれて初めてだ」
渚  「……」

春、離れて渚の目を見る

春  「ねぇ、先生。あなたが生み出すものに愛を注げないのなら、今は僕に全部ください。それでいいじゃないですか。今は僕しか愛せないのなら、それでいいんです」
渚  「春…?」

もう一度抱きしめる

春  「僕は酷い男ですよ」
渚  「え?」
春  「あなたがこんなになって喜んでるんですから。あなたが僕に責任を持たせようとしていることなんて、可愛いと思えるくらいに」
渚  「……」
春  「だから大丈夫。何も心配しないで。全部僕に押し付けていい。お返しに、僕はあなたを、あなたのすべてを愛してあげるから」

春、キスをする

春  「ね?」

春、笑う

渚  「ぅっ……うぁっ……ぅぅ…」

号泣する渚
笑いながらなだめる春

春  「さぁ、髪を乾かしたら出かけましょう!」
渚  「…え…?」
春  「デートですよデート」

笑う春



・街

夕暮れ時
大きな公園を歩いている二人
渚、目がはれて酷い顔をしている
眼鏡をかけて隠している

渚  「もうこんな時間だよ…?どこ行くの?」
春  「こうしているだけでもデートですよ」

春、手を繋ぐ

渚  「…誰かに見られるよ……」
春  「えぇ、見せてあげましょう?」
渚  「〜〜〜っ」
春  「ふふっ」

春の笑っている顔を見上げる
空を見ている春

渚M 「見上げた笑顔は、どうしようもなく安心できた。彼はこの年でどうしてあんなにも大きい心を持っているんだろうと不思議に思った。それと同時に自分が惨めでしかたなく思えた」

春と目が合う

渚M 「もう彼なくしては、生きていられない」

春  「先生、イタリアに行ったことありますか?」
渚  「あ、あぁ。一度だけ」
春  「ほんと?どんなところでした?」
渚  「綺麗だったよ。部屋から見える海が最高でね、住むなら海の近くがいいと思ったな…」
春  「そうですか……いいなぁ…」
渚  「興味あるのか?」
春  「えぇ、あなたと二人でその海を見てみたい」

春、キスをする

渚  「なっ、──っ」

渚照れる
それを見て微笑む春

渚  「……」

空を見て立ち止まる渚

春  「?先生?」
渚  「今なら…描ける気がする……」
春  「そう?なら帰りましょう」

微笑む春

渚  「うん」

笑いあう二人

渚M 「彼といる時は、いつだって夕日が後ろで輝いていた──」



・教室

教室で一人、作業をしている渚
ラジオから「君に、胸キュン。」が流れている

生徒A「せーんせっ、おめでとう!見たよ『夕暮れ』」
渚  「え?あぁ、ありがとう。っていっても審査員特別賞だよ」
生徒A「なんでも賞は取れることが凄いじゃん。あたしなんかぜーんぜん」
渚  「これからだよ。それに君の水彩象徴画。凄くいいよ」
生徒A「ほんとにぃ!?あぁぁ……嬉しい……」
渚  「はははっ、頑張って」
生徒A「うんっ!ありがと。そういえばさ、せんせのつける題名ってなんでいつもあぁ簡単な名前なの?」
渚  「えぇ?いや、別にさ、難しい名前付けるのもなんだし……」
生徒A「もっとさ、『赤く色づく花』…っとかさっ」
渚  「なにその恥ずかしい名前…」

呆れる渚

生徒A「えぇ!?いいじゃんいいじゃん!」
渚  「じゃあ君の『赤く色づく花』期待してるよ」
生徒A「あぁ、それいいね。じゃああたし次の題それにしよーっと」
渚  「はははっ」





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