・リビング

恵、二階から下りてくる

千尋 「恵ちゃん、パパはー?」
恵  「風邪ひいたって」

呆れながら若干怒っている恵

千尋 「うつっちゃったんだ?」
恵  「あぁ、もうホント馬鹿だわ。お前ら先飯食ってていいぞ」

キッチンに入る恵
カウンターからキッチンを覗く哲平

哲平 「今日時間遅くしますか?病院行くでしょ?」
恵  「あぁ、今日何時からだっけ?」
哲平 「十一時です」
恵  「なら大丈夫だと思うからいいよ。多少遅れたらなんとかしておいて」
哲平 「分かりました」



・寝室

スーツに着替える恵
ベッドで寝ている春

春  「ん……恵ちゃんスーツだー。お仕事?」
恵  「あぁ、でもその前に病院連れて行くから。熱、何度だった?」
春  「八度九分…。いいよ、僕一人で大丈夫だから」

恵、春の傍にくる

恵  「何言ってんだよ。病人は素直に甘えとけ。どうせ昼前からだからいいんだよ」
春  「そう……じゃあ甘えます」
恵  「ん」

春の頭を撫でる



・車

恵、運転している

恵  「シート倒したら?」
春  「ううん。大丈夫。カルロにもきっと怒られるだろうなぁ……」
恵  「はははっ、久しぶりだから怒られとけ」
春  「ごめんね、恵ちゃん」
恵  「いいよもう、仕方ないんだから。ホラ、着くまで寝てろよ」
春  「うん」



・病院

待合室の椅子に座っている二人

恵  「さすがにこの季節だと多いな……」
春  「恵ちゃん時間になったら帰ってもいいからね」
恵  「だーかーらー」
春  「あー…ごめんなさい」
恵  「もう」

春、恵の肩に頭を乗せる

春  「こうしてたらもう、すぐに良くなりそう」
恵  「はははっ、そんなだったら苦労しないって」
春  「うん。でもこうしてるのが一番落ち着くよ。それに恵ちゃんいい匂いがする……」
恵  「匂い?どんな?」

少し笑いながら言う

春  「恵ちゃんの匂い。大好き。あとね」
恵  「なに」
春  「スーツの恵ちゃん凄くかっこいいよ。今すぐ抱きたいくらいに」
恵  「なっ!バカ!何言ってんだよっ!」
春  「はははっ。ホントだよ」
恵  「そんなこと考えられんだったら大丈夫だな」

呆れる恵

春  「早くキスしたいなー」
恵  「はいはい。じゃあさっさと治せ」

笑う二人
春の番号が呼ばれる

春  「あ、行ってくるね」
恵  「あぁ、大丈夫か?」
春  「うん」

手を振る春
診察室へ入っていく

恵  「……」



・診察室

カルロ(医者)と話している春



・病院

診察室から春が出てくる

恵  「どうだった?」

春、隣に座る

春  「風邪だって……」
恵  「?どうしたんだよ…?なんか言われたのか?」
春  「……うん。検査入院することになった」
恵  「え…?」

恵、驚く

春  「大丈夫。検査するだけだから。ほら、僕ももう年だし、いい機会だからって」
恵  「どっか…悪いのか?」
春  「ううん。悪くは無いの。ただ少し数値が落ちてるからって。本当に大丈夫だよ。健康診断みたいなもの。ね?」
恵  「……」

春、咳をする

恵  「…いつから?どのくらい?」
春  「えーと、明後日から一週間。その間、家の事よろしくね」

春、微笑む

恵  「うん……」

恵、春の手に触れる

春  「大丈夫だよ」

手を握り返す春



・車

恵、黙って運転している
その姿を見る春

春  「……」



・寝室

ベッドに入り、横になる前に恵を見る春
恵、春のコートを掛けている

春  「恵ちゃん」
恵  「ん?」

恵、春の傍に行く
恵の手を取る

春  「笑って」
恵  「え?」
春  「僕、笑ってる君が好きだよ」

恵の頬に触れる

恵  「……」
春  「ね、そうじゃないとキスするよー?」

微笑む春

恵  「……」

恵少し笑うがそれを見て春、恵を抱き寄せる

春  「あーもう……。君にそんな顔させたくないのに…」
恵  「春…」

春、離れて頬を撫でる

春  「大丈夫だよ恵ちゃん。何にも無かったって必ず言うから。だから少しだけ、我慢してて。帰ってきたら沢山キスしよう。ね?」
恵  「……」

頬を合わせ、離れようとすると
恵、春の頭を両手で包みキスをする

春  「っ─!……ん…」
恵  「っ……」

春、恵の後頭部を撫で、さらに舌を絡める

恵  「んっ……」
春  「……ん……」

唇を離すと同時に恵、部屋を飛び出す

春  「……」

ドアを見ていた春、布団にもぐる

春  (あぁ……どうしてあんなに可愛いんだろ……)



・病室

個室のベッドに座っている春

春  「恵ちゃん、家の事と、子供たちの事、よろしくね」
恵  「あぁ、任せろ。……あのさ」
春  「ん?」
恵  「俺、ちょっと仕事忙しくなるんだ。だからあんまり来れないかもしれない…」
春  「はははっ、いいよ。ただの検査入院なんだから。お見舞いなんかしなくて大丈夫。お仕事、頑張ってね」
恵  「……」
春  「?恵ちゃん?」
恵  「うん。ごめんな。なんかあったら電話しろよ」
春  「恵ちゃん、風邪、うつらなかった?」
恵  「え?あぁ、うん。だってあれ俺の菌だろ?耐性ついてる」
春  「そっか。じゃあよかった」

春、恵の腕を引き、キスをする

恵  「っ!春!」
春  「ごめんごめん。帰ったら、ね」

春、笑う

恵  「ばーか!んじゃな!」
春  「いってらっしゃい」

手を振る春



・病室前

扉を閉めると、扉に額を当ててため息をつく恵



・車

哲平が運転している

哲平 「恵ちゃん、今日もうこれで終わりでしょ?あと俺やりますから病院まで送りますよ」
恵  「え?あぁ、あれ俺が確認するつもりだからまだ帰れねぇよ。そのまま事務所戻って」
哲平 「でも」
恵  「いいから。ちー今日もう終わってるだろうから迎えに行って二人で春んとこ行ってやって」
哲平 「いいんですか?」
恵  「あぁ」

そのまま窓の外を見ている恵

哲平 「……」



・病室

千尋と哲平が入ってくる
春、座って本を読んでいる

千尋 「パパー!」

春に抱きつく

春  「ちー、今日は海だったのー?」
千尋 「うん。コート・ダジュールに行ってきたのー。なんで分かったの?」
春  「海の匂いがする。お日様にあたってきたんだねー」

春、千尋を抱きしめる

千尋 「今日は凄く天気が良かったんだ」
春  「そっかー。良かったね。てっちゃん、恵ちゃんは?お仕事?」
哲平 「はい。さっきまで一緒だったんですけど…」
春  「そう。忙しくなるって言ってたからね」
哲平 「……」
千尋 「そういえば最近恵ちゃん家にも帰ってこないねー」
春  「そうなんだ。無理しないでって言っておいて」
哲平 「はい」



・車

哲平が運転し、千尋助手席に

哲平 「恵ちゃん、忙しくなるって春さんに言ってたんだ……」
千尋 「?それがどうかしたの?」
哲平 「いや、最近恵ちゃん仕事無理に作ってる気がする」
千尋 「どうして?」
哲平 「それがわかんないんだよな…。前は何でも人に押し付けてさっさと帰ろうとしてたのに」
千尋 「うーん……」



・事務所

煙草を吸っている恵

恵  『春!どうした?おい!春!』

春が倒れたときのことを思い出す

恵  「……」

ふぅっと息を吐き、煙草を消すと
机の上に置いてあった紙袋を持って出て行く



・病室前

恵、扉の前に立っている

恵  「……」

ノブを掴もうとする

千尋 「恵ちゃん」
恵  「っ?」

振り向くと千尋がいる

千尋 「どうしたの?入らな──」
恵  「ちー、これ、春に渡しといて。仕事入ったから行くわ」

紙袋を千尋に渡すと去っていく

千尋 「恵ちゃん…?」



・病室

千尋が入ってくる

千尋 「パパー」
春  「ちー、お疲れ様。今日は一人?」

千尋、椅子に座る

千尋 「うん。そこでね、きつねさんに会ったよ」

さっき受け取った紙袋を渡す

春  「きつねさん?」

紙袋を開けるとクラウの作ったシフォンケーキが入っている

千尋 「きつねさん。ふふっ」

春、それを見て微笑む

春  「そっか……」
千尋 「パパ嬉しいんでしょ?」
春  「んー。そうだね。打ったりなんかしないけど、同じようなことをしているのかもしれないね。でもそれが、どうしようも無く嬉しいと思ってるよ……。きっと怒っちゃうだろうけど」

悲しげに微笑む春

千尋 「素直じゃないからね」
春  「どうにかしてあげたいのに、ここからじゃ遠すぎて何も出来ないよ。きっと声だけじゃ、逃げて行っちゃうから」



・リビング

夜中、ソファに座って煙草を吸っている恵
消して新しい煙草に火をつけようとする
が、火がつかない

恵  「……」
哲平 「どうぞ」

哲平が来て、ライターを差し出す

恵  「あ、あぁ…ありがとう」

哲平、隣に座る
恵、ライターを触るが火をつけない

哲平 「恵ちゃん。明日、仕事無くなりましたよ」
恵  「え?……なんで!?」
哲平 「無くなったというか、無くしたんですけど……まぁ何も言わずに春さんに会いに行ってくださいよ」
恵  「なっ!お前勝手に──」
哲平 「怒るんなら春さんに会ってから怒られますよ。俺今みたいな恵ちゃん見てるの嫌だよ」
恵  「……何が」
哲平 「はぁ……」

恵、クッションを抱きかかえる

哲平 「分かってるくせに。というか、俺が分からないんですけどね。どうして行かないんですか?いっつも春さん会いたさでさっさと帰ってたくせに」
恵  「別に…そんなことないし……」
哲平 「まぁ、俺が聞いたところでどうにかなる問題じゃないですからね。それに恵ちゃんも俺に吐き出したところで何にも変わんないでしょ?」
恵  「お前……」
哲平 「ん?」
恵  「兄貴にそっくりだな…そういうとこ…」
哲平 「親父に?そうかなぁ、親父はもっとキツイでしょ」
恵  「いーや!そっくり!似ないでいいのにそんなとこ!」
哲平 「ハハハッ!まっ、とりあえず。明日のことは俺に任せてくださいよ。何も気にせず、春さんのことだけ考えててください」

哲平、笑うと立ち上がり、二階へ

恵  「……くそ…ホントにやな親子……」



・子供部屋

ベッドに入る哲平

千尋 「恵ちゃん帰ってきてた?」
哲平 「うん。っつーか、お前が相談乗ってあげた方が良かったんじゃないの?俺が言っても絶対聞いてくれないよ?」
千尋 「はははっ。てっちゃん知らないのー?恵ちゃんって、てっちゃんのことすっごい好きなの」
哲平 「えぇ!?うそ!?」
千尋 「ホントだよ」
哲平 「普段の態度のどこからそんなことに…」
千尋 「あーん、もうホントに分かってないの?」
哲平 「わっかんねぇー…」



・寝室

誰もいない部屋
電気をつけずにベッドに寝転ぶ

恵  「……」

春  『恵ちゃん』

春がいつも寝ている場所に触れる

恵  「……」

涙を流す

恵  「春……」



・病室前

ノブに手を伸ばす恵
あの時の手の感触を思い出す

恵  「……」

春  『…ぃちゃ…ん』
恵  『恵ちゃん?』
春  『ぁ…た…かった…』
恵  『…会いた…かった…?』

拳を握り締める
意を決するとノブに手を掛け扉を開く



・病室

扉を開ける、眠っている春

恵  「……春…」

傍に行き、手を握る
涙を零す
目を覚ます春
恵の頬に触れ、涙を拭う

春  「恵ちゃん?どうしたの?どうして泣いてるの?」

春、起き上がり、心配そうに恵の顔を覗く

恵  「春っ……!」

春に抱きつく

春  「どうしたの?」

恵の頭を撫でる

恵  「ごめん…っ」
春  「ふふっ、なーに」
恵  「俺…俺っ……怖くて…」
春  「うん」
恵  「またっ…あの時みたいになるかもしれないって……ここに来るの怖かったんだ……」
春  「うん」
恵  「仕事なんかどうでもいいのに……無理やり仕事作って、会いに来れない口実作ってた……ごめん…」
春  「うん」
恵  「……」

泣きながら春を見る恵

恵  「……怒った?……嫌いになった…?」

呆れてため息を漏らす春

春  「恵ちゃん、それ、わざと言ってるの?」
恵  「ちがっ……!」
春  「ふふふっ、ごめん。意地悪言っちゃった。分かってるよ。そんなこと言えないもんね。恵ちゃんは」
恵  「どういう意味……」
春  「あーもう、どうしてそんなに可愛いかな…」

春、恵を抱きしめる

恵  「春…?」
春  「全部分かってたよ。でもそれは恵ちゃんのせいじゃない。僕のせいだよ」
恵  「え?」
春  「恵ちゃん、僕のことすっごく心配してくれたんだよね?僕がこんなだから。余計な心配かけさせた僕のせい」
恵  「違う…」
春  「ううん。そうなの」
恵  「でも──」

春、恵にキスをする

春  「……っ……ん…」
恵  「っんぅ……はる……?」
春  「沢山悩んで、僕のことばっかり考えてた?」
恵  「うん…」
春  「僕に会いにくるのが怖かった?」
恵  「……うん…でも──」
春  「僕が死んじゃうかと思った?」
恵  「っ……」
春  「恵ちゃん?」
恵  「……なんで」
春  「ん?」
恵  「なんでそんなこと言うんだよ……」

また涙目になる恵

春  「さぁ」
恵  「……なんでそんなに意地悪なの?」

俯く恵の顎を引いて無理やりキスをする

恵  「っ…んん……はる……っ…」
春  「…六日間も会いに来なかったお仕置き」

春、笑う

恵  「……馬鹿…」

春、軽くキスをする

春  「でもいいよ。ずっと僕のこと考えてくれてたんなら。許してあげる」

もう一度キスをする
そのまま抱きしめ、恵の肩にうな垂れる

恵  「春?」
春  「そろそろ限界だったんだ。会いたくて死にそうだった……」

照れて赤くなる恵

春  「検査の結果が悪かったら恵ちゃんのせいだから…」
恵  「なっ!……何にも無かったって言うって言ったくせに…嘘つき」
春  「あー、嘘嘘。大丈夫だから。ね?」

恵の頭を撫でる春

春  「ねぇ、恵ちゃん」
恵  「ん?──うわっ!」

ベッドに押し倒す

春  「僕もういろんな意味で我慢できないんだけど」

恵の首にキスをする

恵  「ちょっちょっちょっと待って!ここ病院!」
春  「うん。分かってる」

服の中に手を入れる

恵  「春!ダメだってっ!誰か来たら──っぁ……」
春  「だって恵ちゃん、風邪ひいてからずーっと触れてなかったんだよ?それに会いにきてくれないし、僕もうどうにかなっちゃいそうで……」
恵  「でも!こんなとこで!」
春  「大丈夫」

胸にキスをする

恵  「ぁっ…ほん、とに…だめだって……あぁっ」
春  「恵……」

ドアをノックされる

恵  「っ──!」

恵、春を突き飛ばす

春  「うわぁっ!」

ドアが開き、カルロが入ってくる
ベッドから落ちている春を見て驚くカルロ

カルロ「元気だね……」
恵  「あっ!や!これは!」

春、起き上がり、ベッドに上がる

春  「カルロ…、どうしたの?」
カルロ「あぁ、検査の結果。知らせに来たんだけど…」
恵  「っ……」
春  「うん。どうだった?」

春、恵の手を握る

カルロ「大丈夫。なんともなかったよ。再発の傾向も無し。いたって健康だよ」
春  「そう。よかった」

恵を見る

恵  「そっか……よかった…」

安心して床にへたり込む恵

春  「恵ちゃん!」

春、抱き起こしてベッドに座らせる

カルロ「君も検査受けるかい?」
恵  「いや、いい。すぐ治る…」

三人、笑う

カルロ「じゃあ、明日、予定通り退院ということで」
春  「あぁ。ありがとう」

カルロ、出て行こうとする

カルロ「それと」
春  「?」
カルロ「健康だって分かったからってあんまり無茶するなよ。あんたらもいい年なんだからな。それと静かに頼むよ」
恵  「なっ!」

カルロ、笑いながら出て行く

恵  「春!」
春  「なぁに?」
恵  「もう帰る!」

恵、帰ろうとする
腕を掴んで引き止める

春  「えぇ!?ちょ、ちょっと待って!続きは!?」
恵  「続きなんかするか!バカ!」
春  「わ、わかったから!何もしないからまだいてよ」

抱き寄せる

恵  「ホント馬鹿…」
春  「でもちゃんと約束守ったでしょー?」
恵  「……当たり前だ…」
春  「あぁもう。ほんと、愛してるよ」

キスをする

恵  「俺も」

キスをする二人



・リビング

春、千尋、ソファに座っている

春  「あー、やっぱりこの家が一番落ち着くなぁ……」
千尋 「よかったねー、パパ。なんともなくて」
哲平 「恵ちゃんも落ち着いたみたいだし、よかったよ……」

疲れ果てている哲平

恵  「あー…哲平。今度休みあげるから。それで許せ」
哲平 「いいですよ。別に。あーでも、今日はもう疲れた…」
恵  「じゃ、じゃあ俺飯でも作ろうかな!今日は酢豚だ酢豚!」
哲平 「え?」

キッチンへ消える恵

千尋 「ね?ちゃんと分かってるでしょ?」
哲平 「うーん……まぁ」
千尋 「ふふふっ」



・寝室

ベッドで恵に抱きつく春

恵  「ん……なに…?」
春  「何って…分かってるくせに…」

後ろから服に手を入れる

恵  「んー……春…俺…眠い……」
春  「寝かせないよー」
恵  「うーん……」
春  「恵ちゃん…?」
恵  「すー……すー……」
春  「恵ちゃん!?ホントに寝ちゃったの!?」
恵  「うー……すー…すー……」

ショックを受ける春

春  「そんなー…」
恵  「んん………春……」
春  「起きてるの?」
恵  「……だいすき……」

寝ぼけながら抱きついてくる恵

春  「恵ちゃん……」
恵  「すー……すー…」
春  「嬉しいんだけど……すごく…生き地獄……」

ため息をつくが、微笑む春

春  「愛してるよ」

キスをして目を閉じる春





おわり


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