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No.72 命を預ける道具は大切に 【技☆3】特異型ディートリヒ 【技☆3】特異型ヘルヴォール 【技☆4】特異型ゲオルギウス 〔原典を絡めた考察〕 特異型ディートリヒは東ゴートの王・ディートリヒ=フォン=ベルンのこと。 彼の持つナーゲルリングとは、巨人のグリムとヒルデが所持していたもので、ディートリヒは旅の途中に捕まえた小人(ドワーフ?)にそれを盗ませて入手し、グリムとヒルデを退治した。 なお、ディートリヒはその後ナーゲルリングを伝説上のゲルマンの英雄・ハイメに譲っている。 特異型ヘルヴォールは珍しく原典でも女性で、男装の女剣士。 彼女の持つ剣はティルフィングと呼ばれ、抜く度に相手を死に至らしめるが持ち主もいつかは破滅するという呪いのかかった、ドワーフ謹製の魔剣。 しかしヘルヴォールは敵に殺されるという時に男装が露見し「女を斬るのは騎士道に反する」という理由で唯一生き残った。 特異型ゲオルギウスは聖人の一人に数えられる人物。悪竜退治や、キリスト教への迫害を神への祈りで逃れるなど、逸話を調べるとキリスト教色一色。 ゲオルギウスの伝説はヨーロッパ全体に広がっており、イギリスにも同様の伝説は残っている。イングランドの国旗であるセント=ジョージ=クロスのジョージは彼の事である。因みに「聖者の骨から抽出した因子」となっているのは、彼がアーサー王伝説より大分前(*1)の人物であることを踏まえたものと思われる。 *1:アーサー王自身は5世紀後半から6世紀初頭の伝説上の人物だが、ゲオルギウスは3世紀半ばから4世紀初頭辺りの人物と思われる。 (20130725) |