かんかんかん。頭の中で警報が鳴っている。早く逃げないとあいつが、松風が来る。俺がサッカー部を辞めて3日、あいつは毎日俺に付きまとってはなんとか部に戻るように説得してくる。うざい。うざいうざいうざい。せっかく辞めてやったのに決意が揺らいじまうだろうが。来んなばか。俺だってみんなとサッカーしたい。本当は。でもなんかむかつくからそんなこと言ってやんねえ。かんかんかん。警報は鳴り続ける。そんなことしてるうちにあいつがやってきた。ああ早く逃げないと。走り出した俺は何かにぶつかって気付く。あこれ踏切の警鐘だった。


20120808


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