笑いたい時に笑って泣きたい時に泣けば良い。人間らしいのが一番良い。

いつか誰かがそんなことをテレビで言っていたのを思い出して俺は泣いた。シードなのに。シードだから。俺だけじゃない、此処にいる全員が泣いている。11人の涙はぽたぽたとはらはらとしくしくと、グラウンドの空気を湿らせて。チームメイトの視線を一身に受け、俺の心はぎりりと音を立てた。それはそれは、醜い音。

「ヤマト…俺達は、」
「俺達は本当のサッカーがしたい…!」

いつだって俺について来てくれたチームメイト。いつも俺の言うことを聞いて、俺の目指すものを一緒に目指してくれた仲間。その彼等が今、きっと初めて俺に対峙している。自らの仕える王にさえ歯向かう程に強い思いが彼等にはあるのだと。俺はそれに気付いたけれど、しかし自分は王を名乗る程高い立場にいるつもりは無い。大好きで大切で、同等な仲間に。どこまでも共に歩みたい彼等に。

「俺だってお前らとサッカーしたいに決まってるだろ、ばか」

俺は自身でさえ気づかない程奥底にしまい込んでいた心を吐いたのだ。


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すごいぐだぐだだし意味わかんないし文章ぐちゃぐちゃだし何が言いたかったってとにかくドラゴンリンクが大好きなのです。


20120811



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