み ず か
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(き)軋む音がする  

どこかで軋む音がする。
こうして張り付いた笑顔を浮かべる度、何度も鏡の前で練習したあの表情を作る度。
もとはといえばどうしてだったろう。
確か愛されるために始めたはずだった、特に誰が相手ともいうことなく。
けれど目的は簡単にすげ替えられた。
嫌われないようにするために、周りと同調するためにと。
愛されることと嫌われないことは似ているようで違う。
嫌われない私は、好かれもしていないのだ。
その場の空気になりすますように、今日もこうして軋む音を聞く。
[ キスの甘さ ]  6th,March,2011
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