オマケ
「刑部ッ!時継様がお部屋に…ッ」
秀吉様からの所用が終わり、直ぐに部屋に戻ってみるも 部屋にも、縁側にもいらっしゃらなかった時継様の行方を 訊きに、刑部の部屋の襖を開ければ其処に私の探していた 御方がいた。
「静かにしやれ」
囁かれる様な、刑部の声。 その膝元に頭を預け、気持ちよさそうに眠る時継様の姿。 その時継様の髪を、慈しむかの様に撫でる友の姿に、何故 か私の胸がチクリと、針の様な物で刺された感覚がした… 。
「時継に用があるならば起きてからにしやれ。三成とは違 い、睡眠に勝てぬ者よ」
「………」
「……………へっくち」
「!?」
くしゃみ……それを聞いた瞬間、私の身体は素早く時継様 に布団を掛けていた。 駄目だ、いけない…ッ、貴方様がお風邪を召されるなど… …寧ろそんな風邪などこの三成が斬滅してやr
「物騒な言葉を仕舞え、三成。駄々漏れに聞こえておるわ 」
「なッ!?」
知らない間に漏れた言葉。 もし時継様に聞かれていたら…いや、時継様ならばいつも の様に笑いながら、私の頭を少し背伸びして撫でてくださ るであろう…。 お休みになられた時継様を起こしてはいけないと、黙って 座るも時継様の寝顔が視界に入って刑部とまともに会話を 始める切っ掛けすら作れない。
「ヒヒ、あどけない顔よナァ」
「…ッ、」
「こうして見ればおなごの様よ」
「ッ!!」
普段ならば、黒曜石がそれが私を見て三成と、呼ぶ。だが 今はその瞼は閉じられ、その場所の居心地の良さに浸る時 継様のお顔は、何とも幼く、それでいて綺麗であった…。
「………」
「…」
「……ヒヒッ!!」
「ッ!?」
「ぬし等はほんに、飽きぬ者よ」
「…ど、どういう意味だ?」
「そのままよ」
結局、私達は時継様の行方を訊ねに半兵衛様が刑部の部屋 に訪れるまで、微妙な沈黙の空間の中(否、刑部はいつも通りであった)、時継様の寝顔を見るしかなかった…――
其処代われ、刑部。(大谷君、時継君の……)
(…………)
(は、半兵衛様)
(よし、僕が起こしてあげるよ)
(賢人よ、優しく、ヤサシク起こしてやればよかろ)
(うん、大丈夫だよ大谷君。これは僕(養父)の躾の一貫だから ね)←武器装備
((…も、申し訳ありません時継様))
ダイレクトメールで頂いたオマケ、です(((((^q^)))))
こりゃあ、あれですね……(お礼作品)書きましょうか(<●><●>)カッ!
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