*夢小説
こんにちは。もうすぐ七月に差し掛かりますね。 あめ、という名前もあって雨は割と好きなのですが、今年の梅雨はそれほど降ることがなかったように思えます。
リアルの方で、一次創作をされている方々とお話しする機会があったのですが、彼らの質問はもっぱら「何故、二次創作(夢)をする?」でしたね。 二次創作、って言ってしまえば「好きな二次元のキャラクターを自分好みに動かせる」ことですよね。 「キャラクターがもし恋をしたら」 「原作ではこの行動をとっていたAだけど、しなかったら? もしくはこれをしていたら?」 「原作の空白を想像して楽しみたい」 なんて、聞こえのいい言葉を連ねてみますが、結局は 「私の想像するキャラクターを書きたい」ですね。
キャラクターに愛はある。原作だけでも満足するものもある。 でも、書きたくなるんですよね。貪欲だから。そのキャラクターで満たされたいって気持ちになるのだと思います。 二次創作するから、しないからで愛の有無を決められるものでもありませんよね。
書き手の欲望がそのまま反映されるのは、やっぱり一般的に言えば夢小説を差しますね。 自分という「夢主」を小説内に登場させて、キャラクターと色々なことをする。 一種の乙女ゲームのような、不思議な文化ですよね。考えてみれば。 こういうこと言うと「私は自分を投影なんてさせていない!」という方が絶対に現れるのですが、そこらへんは人それぞれの楽しみ方の問題ですよね。
夢小説の魅力って、一次と二次のいいところがそれぞれあるところなんだと思います。 一次創作は、「すべてが自分の好きな風に設定できるところ」が強みです。世界観、登場人物、雰囲気。二次創作の「キャラクターがぶれないように、理解して合わせる」が比較的に少なくなるのでは。人が作ったキャラクターを理解するより、自分が生み出したキャラクターを動かす方がやりやすい。少なくとも私個人はそうです。 二次創作はその反対。「自分が考えなくても世界観などすべてが用意されている」 ゼロから生み出すのは私が苦手です。ファンタジーにみられる独特の世界というのは、なかなか作り出せない。 だから夢って、どちらも兼ね備えているのですよね。土台は用意してあるけど、夢主という自分が一から作り出したキャラクターを好きに動かせる。とっても素敵なことですよね。 甘えていると言われようが、二次創作している時点でみんな一緒。 BLやNLだって受けに自己投影している人だっているのですし。
だから、質問の答えとしては本当に上のことを纏めても「楽しいから」としか私には言いようがないです。
14.06.25(1341)
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